C&R区間の釣り

2019/07/19

梅雨空 ~ 東鳴子温泉 千両食堂マニア?? ~  

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 このところ… グズついた天気が続いてますが、皆さんの釣り旅はどんな具合ですか?

冷涼な「やませ風」が三陸沖から吹き込んで霧雨のような低く垂れこめた雲… 東北南部の仙台でも、このところ最高気温20℃を下回る毎日。
朝に晩に小雨が降ったり止んだり、そして日中も曇り空で時折にわか雨… そんな少し肌寒い日が続いてました。

 
 こんな不安定な天候の流れで毛鉤釣り… ってどうなの? そんな質問をいただくことが。

雨降りが流れの水位に"大きな影響"を与えていなければ… という条件付きですが、フレッシュで高めの水位が維持されているお蔭なのか? 水生昆虫達の活動も活発になり… 流れ全体の高活性化に誘われ魚達も活発に採餌するようになって… 結果、毛鉤釣りにも良い天候となってしまうことが多いです。
そして… 自分が追い続ける 山女魚 の遡上も、河川の水位が高めで流量の多い時ほど活発になる為、結果として良い釣りが出来るコトも多くなって来る訳です。 


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 先日、親しい釣り仲間に向けた「俺の実績毛鉤 お中元 詰め合わせ」の内容について、改めて検討すべく(笑) 、、、小雨降りの黄昏、、、荒雄川C&R B区間の川辺へ立ち寄っていました。

実は、この30分前まで R108 の宮城・秋田県境を越えた先にある 秋田・Y川 のイブニングを試してみたいと、、、午後5時の川辺到着直後から本格的な土砂降りとなってしまった Y川辺 で様子見していましたが… みるみる増水して行く流れの様子から、この夕暮れの毛鉤釣りは難しいだろうと… 急遽、黄昏の貴重すぎる30分を費やしてR108を取って返し 荒雄川C&R区間 まで引き返していた次第。。。 何をやっているんだ俺は!!

 県境の「仙秋鬼首トンネル」を挟んで… 向こう側は土砂降り こちら側はパラついた小雨 … という、、、毛鉤釣り師にとっての"天国と地獄"。。。  

この時は 鬼首・軍沢 を伝い、宮城側から奥羽の峰を吹き越えた「湿った冷たいヤマセ風」の塊 … が秋田側・Y川の流域で局地的な土砂降りの雨をもたらしていた模様。  まぁ、、、自分はこんな際どい 黄昏 に 仙秋鬼首峠 を往復した訳ですね。(笑) 
 

 ■ 荒雄川C&R B区間 軍沢・荒雄川合流点 の軍沢側で 「カワウ」を複数、、、先回釣行時、そして今回の釣行時と連日目撃していました。 
 
  

    
   例年、この前後の開けたプールと深瀬の連続する流れでは、良い山女魚と岩魚 が多数ライズを繰り返しているハズなんですが、、、昨シーズン辺りから「カワウ」の姿を見掛ける様になると、、、魚の姿はもとよりライズも激減してしまい。。。 なんとも残念に思っていました。
   漁協さんが懸命に魚を放流するほど… 「カワウ」への餌遣り… となってしまい、却って「カワウ」を集めてしまっている結果ともなっているように感じています。

   皆さんが 荒雄川C&R B区間 へ立ち寄りされた際、、、お手数ですが、、、軍沢・荒雄川合流点 の軍沢側に顔を出していただけませんか?
   人影が頻繁に川辺で見えるようになると、「カワウ」の追い払い効果が期待できるのだそうです。
 
   まあ、こんな風にして個々の釣り人が出来るコトは微々たるものですが… 僅かでもカワウの食害が軽減できれば。。。 
  
   更にお手数を掛けて恐縮ですが… 宮城県内水面漁場管理委員会 への「カワウ」目撃通報も併せてお願いいたします。
   こちらのページからメール通報も可能です。 


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では、、、引き続き… 小雨降りとなった 荒雄川C&R B区間 黄昏の釣り をどうぞ。


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 うん、、、流れに在るプール・ヒラキの白泡の辺りでのライズに始まり、、、チャラ瀬、、、深瀬、、、早瀬の石周りでも、、、全て当年から1年魚の"ミニ山女魚"たちのライズばかり。。。


本当なら、この時期・こんな天候下の荒雄川だと、、、深瀬の水が澱む辺りで デケエ! 岩魚 が羽化するモンカゲロウを貪るようにしてライズしていたりするんだが。。。  先に見掛けた「カワウ」に川中を追い回された影響もあってか?、、、この黄昏は残念ながら全くダメなようです。

昨年の秋の大出水で荒雄川の流れ全体がフラットになり魚たちの隠れ場所が川辺より流失した事も「カワウ」を呼び寄せている一因そうです。
荒雄の流れは一昨年、昨年と続いた大規模な出水で 川床が不安定な状況 ~ 安定へと向かう過渡的な状況 なのでしょう。 今少し、流れが変化して行く経過を見て行きたいトコロです。  


 また何処かの川辺から。  夏の良い釣り旅を。 


 

■ 晴/雨Blogの管理人・佐藤Nobが R108での秋田方面、R47での山形方面、宮城県北方面での釣りの行き帰り、、、いつも秘かに立ち寄っている「東鳴子温泉 千両食堂」さんをここにご紹介しますね。
  15年以上も前になるが 高橋佳生 / 雪渡り の鳴子温泉郷を舞台にした 新曲発表キャンペーン制作 by 徳間ジャパン で知り合った食堂さんです。 

 

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本当は、皆さんそれぞれの カーティス・クリーク (隠し沢・隠し川) 同様、、、 時折、立ち寄って… 趣と味を秘かに愉しむ … そんな隠されるべき 地元に根付いた名店食堂 なんだと思う。 
あからさまな出たがり… スポットライト中央の主役を望むことが当たり前となってしまった風潮の下で、控え目に暗がりの舞台袖へ佇む"名脇役"… そんな世間での立ち位置の食堂。

 だからこそ、、、ご主人とお店の何とも絶妙な「東鳴子温泉的なレトロ・郷愁の佇まい」をお立ち寄りの皆さんと共有してみたい… という俺個人の秘かな願望ってのが在って。。。 

まぁ、、、俺自身が『千両食堂マニア』なんだと自己分析して居るのだが、、、宜しければ貴方も試しに… いかがだろう?? (笑)
寂しがり屋なご主人( 人柄の良い世話好きな女将さん…募集中! )の ワンオペ調理 + トークタイム 込みの "オーダー待ち時間" は複数人数の場合、思ったよりも"長め"になります。  可能なら、近隣の旅館を素泊まりして、夕飯をこちらでってのが理想的。 

併せて、東鳴子温泉・氏家鯉店の「鯉の洗い」を持ち込み出来れば最高だろうなぁ。。。  その時、思い出したらご一報くださいね。すぐに駆け付けますから。(笑)
 

 


■ 何とも絶妙に「東鳴子温泉的なレトロ・郷愁の佇まい」でキメてる! … って、こんなコトなのかも。

  Van Morrison / Days Like This (Official Video)  


そして鳴子温泉郷の2月を思い出させる名曲… 高橋佳生 / 雪渡り (徳間ジャパン) を

 

  

 


 

 

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2019/07/01

雨の季節

 6月の釣りは順調でしたか?
自分のホームリバーである… 仙台市街地を流れる 広瀬川 本流 …は鮎釣りの解禁を7月1日に控えて、、、 6月下旬の10日間は「川止め」期間。

ついでに、このところの降り続いた長雨のお陰で… 自分が普段立ち寄る南東北の流れは何処も水位を大きく上げており … 西洋毛鉤による山女魚釣り師も『開店休業』な状況でした。

ま、そうしたタイミングだからこそ、、、不足している "ミドリカワゲラ" の極小毛鉤を巻く とか ラインクリーニング とか 釣り支度のメンテナンス・手入れをしながら、、、流れと水位の回復 そして 釣り疲れを感じていた自らの体力回復を図っている… そんな次第。
 

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さて、以前から大量にストックしていた毛鉤釣りの鉤 (#18以下の小型・極小サイズ) 各種が、ふと気付くと残数僅かになっていて、慌ててましたよ。(笑)  買い出しに走らねば。。。
TMC2487の小型サイズが、自分の釣り方・道具のシステムにマッチしていて、大のお気に入りなんですが… 
現在では、釣具屋さんの店頭に並んでいるのが… これからさらに ワイドゲイプ となった鉤がアレコレ大量に出回ってるんですねぇ。 212Yとか。。。

ただ、個人的な感想として… 一見フッキング良さげな ワイドゲイプの鉤 だが、、、ゲイプを拡げているってコトは そのセットフックの際に、、、標準サイズのゲイプと比較して フッキングには更なるパワー が必要になってるハズ。。。 
・・・ってコトは< ワイドゲイプの鉤に対応したシステムと道具建てが必要だ > と云う事になる訳で。。。

 例えば、、、 デケェ! 山女魚 のグリングリンという鋭いローリング に対応すべく、R.L.Winston DL-4 シリーズ を愛用する自分だと、、、TMC2487を結ぶ場合よりもTMC212Yを使う場合は、、、先糸の太さとリーダーシステム全長の見直しが必要になって来るのだと感じている。
まあ、釣り鉤自体のフォルムも異なるから、毛鉤として仕上げた場合の空力による投射性能も変わって来るんで、そうした影響も考慮しなければいけないのだが。。。

 
 先日、試しに212Yへ巻いた毛鉤で釣り場に立ってみたら、、、やはりセットフックの感じが違うんだなぁ。。。と  毛鉤が、魚の口の中へ上手く収まらないってのか? ゲイプが広いせいで… 毛鉤が弾かれている感じっていうのか?    
ま、個人的にはゲイプの狭い(標準的な)鉤を今後も使うようになるのでしょうねぇ。
  

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 個人的な感想をアレコレ書き散らかしてましたが、以下『同行二人の釣り旅』から、、、美しい山女魚たちをダイジェストで。 
 

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また何処かの川辺から。 
7月の良い釣り旅を。

 

■ 大江 千里 が唄っていた… 例えようもなく儚い青春 … 雨にまつわる恋 … が老いた今の自分にはとても懐かしい。
  大江本人の唄う「Rain」をお届けしたかったが、、、代わりに大江千里の楽曲の良さがお届けできるカバー曲で。。。

  秦 基博 / Rain ( 大江千里の名曲カバーで… )



  

 


 

 

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2019/06/14

同行二人 2019 ~ 銘無き竹竿 に寄せて ~

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この4月、、、JR・長町駅 前にある 中国料理 楓林 (ふうりん) のマスター S氏 のフトした思い付きから、自分が無期借り受けする事となった < OBARAロッド製「銘無き竹竿」7'6" #4 > 川辺での釣り風景の一コマ。
 ( ※ その経緯は こちらの記事 で )

 
 ■ Obara Rod 製 「銘無き竹竿」 ・・・ ロードした際のパラボリックなベンディングカーブが大変美しい、、、実戦的なコンパウンドテーパー+30%ホロー・ビルドを採用。 宮城県白石市の竹竿師 小原 が日毎アップデートのトライを続け、リリースしている竹竿。

  ※「銘無き竹竿」とは 当ブログの管理人・佐藤Nob がその現場での使用感に感激し、S氏が現在所有する ObaraRod製の"該当"の竹竿 について勝手にネーミングしている次第。。。 竹竿師・小原は、至って物静かで大変控えめな性格ですので、万一、あなたが竹竿オーダーの際に「銘無き竹竿」と設定シリーズ名のつもりでお話しされても… 小原本人に通じない可能性 大 です。(笑)


 ■ 佐藤Nob 個人的には・・・トルク感あるバックキャストからラインスピードを限り無く抑え込んだソフト・プレゼンテーションまで・・・一連の投射動作の中にある操る楽しさ、メンディング等 ライン捌きの実戦技における追従性、そしてコスメを限りなく抑えてシブイ表情の「潔さ」。
そんな Obara Rod から伝わってくる強い個性にシンパシーを感じている。  山女魚釣り場に立つ回数が多いと自負する毛鉤人にこそ… 使って頂きたい。 そんな 現場道具 としての自然体な竹竿でもある。。。 
 

 まぁ、"7Xの先糸の現場使用"を 難なくこなせる竹竿 ・・・と探して行くと、、、これが簡単には見つからないもノで。
特に、大型の魚をセットフックした直後の遣り取りに難しさがあるなぁ。。。
穂持ち部の張り・タメが強すぎたり… 竿先の追従が遅かったり… して結果、バレるか・切れるかが多くなり。。。 その境めの領域が 曖昧な感じの竿 だと、使い手に多大なストレスをもたらしてしまう。 

 その"境界"領域のチューニングが、、、Obara Rod 製 「銘無き竹竿」については、上手く仕上がっているんだなと。 
いわゆる、、、玄人好みな仕上がり、、、って訳です。  


 しかし、こんな文章表現してもナカナカ伝わらないので、機会が在れば、JR・長町駅 前にある 中国料理 楓林 (ふうりん) の昼休み時刻に S氏 を訪ね、「銘無き竹竿」に触れてみると吉かも ?? ( S氏への事前連絡が必要ですよ。 )  

 

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 直近も、S氏が秘蔵していた Obara Rod 製 「銘無き竹竿」8' #2 の虫干しを頼むと…借り受けてしまい、これも荒雄川C&R B区間 で試していました。  (しかし、、、何だか、、、今シーズンは竹竿の出番が多すぎるなぁ。) 

雨交じりとなった黄昏に、、、プール・ヒラキの白泡が切れたところで…明らかに デケェ! 魚のライズ。  
この魚がシビラっこいのなんのって。。。   黄昏に30分弱も相対してたか。。。

 サイズ#20 の ブラサガリ・パラティルト を何度か流して、魚に見切らせからの・・・サイズ#8 に巻いた オオマダラ・クリップル へとスイッチすると、一投目にこれをいきなり吸い込んで。。。 


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 セットフック直後に「銘無き竹竿」8' #2 に 7Xの先糸 だった… と思い返してみたが、、、デケェ! 魚はお構いなしにプールヒラキの広大な流れを走り回っていて。。。

ま、それでも 取り込みに無事成功してました。 コイツもなかなか… 自分には相性良い感じの竹竿です。
 


それでは、、、以下、 OBARAロッド製「銘無き竹竿」7'6" #4 と、そして…10年前の6月に儚くなっちまった… 我がカミサンとの 同行二人 による「 6月の旅 2019 」の様子を。。。

画像が多くなりました。 この旨、どうぞご了承ください。 
 

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Obara Rod 製「銘無き竹竿」による一匹一匹との出会いが、、、新たな6月の旅 として自らの記憶へ重なって行く。。。
染み入るようにして記憶される・・・同行二人となる静謐の釣り旅。。。


 
  また、何処かの川辺から。。。
  6月の良い釣り旅を。。。
 

■ 儚く、美しい6月の黄昏 … そんな風景の中で聞きたい

  Sting / Fragile 

 

 


 

 

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2018/12/01

紙一重の黄昏 ~ 荒雄川C&R区間 ~

 
 
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 唐突ですが、ここで… お立ち寄りの皆さんへいきなりの問い掛けをしてみる。
 

Q1. 極小の「仁丹」一粒大サイズとなる 鉛製の釣り用 カミツブシ・オモリ を掌に載せてみた君は、、、その重量について、これを"重さ"として実感する事が出来るだろうか?

さらにもう一つ… Q2. 男性である君の頭に生える頭髪と、隣に座ってお出での 彼女・奥様 の綺麗にセットされた頭上にある頭髪、、、それぞれ一本の太さの差異を、、、具体的な数値として比べてみたことが在るだろうか??

 
 こんな問い掛けを今回の晴/雨ブログの冒頭で行ったのは、、、これらの 「僅差」 はたまた 「紙一重」 の実質的な理解が 『 自分の追い続ける 毛鉤釣りの具現 ( 具体的には釣果へと続くプロセス ) 』 に必要な要素となっているから… なのだ。


 黄昏の川面を流れる カゲロウ の姿を目にしたことがある方でも、、、そのカゲロウが持つ実質的な重量を脳裏に想像したことは有るまいが、、、水分子の僅かな表面張力を支えにしながら川面を流下する あるいは 急速な水流に揉まれながら川底を流下して行く 儚いサイズの水生昆虫 をモチーフとして … どうしようもなく重い金属製の釣り針に巻いた不格好な毛鉤 … を流れに投じた際の"何とも不器用な有様"はどうだろう。。。

 そんな "ライヴ"の水生昆虫 vs 不器用で創作下手な我が手を経て巻き込まれた無機質な毛鉤 の「魚より見た圧倒的な差異」を埋めるべく 、、、 「僅差」 はたまた 「紙一重」 の実質的な理解を自ら深めるべき… と、、、毎夕の川辺で自分は痛感している次第。 


 例えば… 「7X」(直径0.10mm) という自分の髪の毛と同程度の太さの先糸を 約2m程 確保し、これに流水の抵抗を勘案した6号規格の鉛製カミツブシ・オモリを #16サイズ の 自重を抱かせている Nymph毛鉤 より 10cm間隔 に離し1コ打っている。

これを 約10m先 にある水深90cm程となる深瀬脇の緩流の底石前に定位する巨鱒の鼻っ面へ流し込んで咥えさせたいのだが、、、 流れ筋の流速を図りながら、、、 この先糸から毛鉤までのシステム一式を含めてどれだけ上流側へ投射し、柔らかく沈降させ、、、定位している鱒の面前へ向かって自然に流し届けないといけないのか?

 
 
 オモリを抱かせている毛鉤+カミツブシ荷重した長尺な先糸投射の難しさ、、、 そして小刻みに打つ"パドル・メンディング"による…ごく自然な釣り糸の送り出し、、、 鱒を頂点とした 3Dディメンション による流れの速度を含めての空間把握 、、、 流し込む毛鉤に対する鱒の反応の確認、、、 こうして「毛鉤釣りと云うゲーム」全体の勘所を読みながら、、、 狙う巨鱒との距離を詰めて行く。。。

 僅かでも「僅差」 はたまた 「紙一重」なシステムの意図がズレて、、、「審判者」である 巨鱒 に感づかれてしまうと、、、そこでゲームは強制終了。
   
 そんな事を同時進行で運ばねばいけない訳だから、、、自分の毛鉤釣りがいかに緻密で困難だらけの現場作業となっているのか?  皆さんのご想像にお任せする他ない。

 

 一方の自分が愛してやまない 「 Foot Ball (サッカー) 」 のゲーム。  
自分が日頃感じている毛鉤釣り的な 「僅差」 はたまた 「紙一重」 とは、、、 サッカー元日本代表監督 イビツア・オシム さんの仰る言葉に置き換えれば 『 ゲーム中にある無数の小さなディティール 』 とでもなるのか?


 ゲームの行方そして結果を左右する… 「僅差」 はたまた 「紙一重」 な 『ディティール』 。。。

 
些細… なんだけれども、、、それが重大で決定的な結果と効果を生み出している。  
人生も… 何故か? そんな事象が多いですね。
 

 
 
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 さて…と、、、荒雄川での2018シーズン最終の釣り旅について。。。


11月29日は朝から川辺に立っていましたが、、、現地では午前8時の気温が1℃で北風が時折強く吹いている状況。

 しかし、日差しが出て川面を照らし始めると、、、時間を追うごとに少しずつ気温も上がって、、、 北風が止んだ僅かな合間には 極小型のコカゲロウ と 極小型のトビケラ の疎らなハッチも確認できましたよ。

この疎らなハッチに続いて、、、平瀬の下流にあるプール・ヒラキにある底石回りで鱒達の散発的なライズも誘発されて…。


 但し、、、他の釣り人が背後の川岸を歩くと… 人的な釣りプレッシャーと渇水の影響でナーバスになっている荒雄川の鱒はライズを止めてしまい。。。  また、15分程は竿休めしながら鱒達のライズ再開を待つ… そんな釣りでした。


 

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 気温が下がり、、、北風も強くなり始めた午後。。。

上流で工事でも始まったのか? 荒雄川の流れが突然白濁して。。。

 ま、、、こんな時は、、、記憶にある荒雄の流れへ「お別れを告げに…」 あちこち放浪を。 

 
 

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 そんな風に 荒雄川の放浪 に夢中になっているウチ、、、気付けば 初冬の日没時刻 を迎えてしまい。。。
 
慌てて… 陽のあるうちに目星を付けていた流れへと、、、黄昏のR108をライトを点したクルマで取って返していましたよ。(笑)
 

到着してみると… 心あたりの川辺は微かな日差しを残しているだけ。
 

   こいつは、、、難しいかナ。  
   荒雄川シーズン最終の毛鉤投射になっちまうかなぁ。。。

   どれ最後のお別れに… 丁寧な気持ちを込めた毛鉤投射をと。。。

    


 

 冷たい北風が川面を撫でながら吹き抜ける初冬の黄昏。


思いがけずも… 深瀬石裏の緩流の筋へ投じたNymphシステムに付けた極小のインジケーター が川面を突然走って。。。
 

 

 「僅差」 はたまた 「紙一重」と先に書いたシステム で 荒雄川ラストの黄昏の釣りに反応して来た「鱒」。。。


黄昏色に沈む川面を縦横に激しく割りながら、、、 重厚なローリングを続けて。。。

R.L.Winston DL-4 8' #4 がバット側から美しく撓んでロードしながらこれに応酬している。。。


   何とも 劇的な釣りになっちまったナ…  荒雄川よ。。。


 

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こうして、、、師走目前… 「紙一重の黄昏」 に。。。

荒雄川より自分のシーズン最終の釣りは「祝福」されたようです。


 

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  それでは…と。   荒雄川にも雪風が訪れて来たので。。。

そろそろ、、、山女魚釣り師も"来春の河川解禁"まで冬休みしないといけないようです。

  『 さよなら !  いずれ…春の川で。 』   そんな師走のご挨拶をここに。。。


   
 
 また、、、何処かの川辺から。

心の中に在るカーティスクリークで… 皆さんの良い釣り旅を。 


 

 

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2018/11/21

流れの理 (ことわり) ~ 荒雄川C&R区間 ~

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 16時を過ぎ… 小雨混じりの強い北西の季節風を伴う "雪雲" は奥羽の峰を越えて上空を覆い始め、、、 宮城県大崎市鬼首にある 荒雄川C&R区間 は、冷たい 初冬の夕暮れ へと急速に向かっている。。。 

 


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 午後2時30分を過ぎての川辺到着。。。

直後にそんな情景を目にした自らが、、、釣りを急がねばと焦ってしまったのが引き金になったのか…
 

つい先ほど、足早に深瀬を渡渉中、、、体重を掛けて踏ん張っていた筈の自らの左足が… 前触れも無く、足掛かりとした岩ごと スルリ と抜けてしまい、、、とっさのカバーに踏ん張りなおした右足も届かず… 体勢バランスを崩して、、、首より下が水没しながら、この深瀬の急流へと5mほど流される (川流れ) ハメに。。。


 うう~ッ !!! やっちまった !!!
サバーッ!!! と大量の水を滴らせながら、、、流れの中で立ち上がってみたものの。。。


小雨避けとして ウインド・ストッパー タイプ の ソフトシェル をチェストハイ・ウェーダーの上からスッポリと羽織っていたおかげで、、、 ウェーダー内への浸水は最小限に抑えられたが、、、 まぁ正直に云うと… 頭の天辺に在った帽子だけが水没していない全身だけの "濡れネズミ状態"。。。

ジワジワ… その濡れ感による 冷気 が足元から次第に這い上って来る具合の悪さ感覚は、、、とても口では言い表せないほど。。。


  いゃ、、、ミスッたナ。。。

  このままだと、、、この夕暮れの寒さで風邪ひくのは必定!
  着替えにクルマまで戻るか? いや、、、しかし、そうすると、、、これから僅かにある夕暮れの好機を逃しちまうなぁ。。。

  面倒だ、、、このまま釣りしちまうか !!


そう決めてしまえば… 後は黙って… この夕暮れの釣りに集中するのみ。。。 

  


 
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 そんな訳で、、、 ずぶ濡れ のまま夕闇が川面を覆ってしまう… 黄昏時 まで川辺に残って居残り釣り(勉強)してましたよ。(笑)

 全身ずぶ濡れのせいで、、、普段よりもさらに歩幅が少ないお陰だったか ? 、、、 静穏性は普段にも増して… 鱒に向かってストーキングしながらニジリ寄って行く… には好都合だったようです。(笑)   

ま、これぞ 「ケガの功名」ってコトですねぇ。。。
 

 
 この夕暮れは、厳しい寒さと小雨が川辺を覆っていましたが、、、 薄暮時には膝上水深のザラ瀬で タニガワカゲロウ or コカゲロウ の散発的な羽化に巡り合い、、、これに向かった 大型の鱒のライズ と幾つもやりとりすることが出来て、、、 荒雄川に棲む 水生昆虫 の羽化サイクルの新たな一面を目撃することが出来たようです。


 その日、その場所で、真実として"流れの理 (ことわり)"を理解する者だけが、、、 川からのご褒美を受け取れる訳なんですね。 


 こうして、、、濡れネズミ…な山女魚釣り師はその対価として、、、荒雄川より 「流れへの啓示」と「祝福」 を受けたようです。 


 また、川辺から。  
 残りわずかとなった荒雄川シーズンですが… 引き続き、良い釣り旅を。


 

 

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2018/11/16

川風のセラピー ~ 荒雄川C&R区間 ~

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 忙しない日々を足下に見送りながら、、、 気付くと… 先頃迎えた筈の 11月 も半ばとなってましたね。

もう少しで年末。。。  業務eメールや電話・FAXの遣り取り頻度も一気に …業務追込みモード… に切り替わってしまい、、、街頭に吹く「冷たい11月の風」も急に熱気を帯びて来たようです。


 9月末の河川禁漁を迎えて以来、、、山女魚釣り師である自分としては"日常生活モチベーションが降下"し、、、オフシーズンとなった日毎に"神経衰弱"も強まり、そして運動不足が重なって"キレの落ちた最悪な体調"と、、、良いところが一つも無し。。。


こんな症状が進行すると、、、そのうち作業中のモニター画面に… 不思議な幻覚を見る様になり。。。

 1. デケェ ! 山女魚 が水面にドリフトするトビケラ毛鉤を水面直下で同行流下しながら見送っている『コンパウンド・ライズ』の場面 ( 結局、毛鉤には出ないで帰ってしまう… という最悪な結末 ) とか、、、

 2. 巨大な鱒が フラッタリング中のヒゲナガ毛鉤 に『全身を現したヘッドアンドテール』で飛び出て来るが、あまりのデカサとそのパワーでセットフック直後に先糸ごと振り切られてしまう場面 ( 結局、デケェ!その魚体だけは目撃してしまう… という最悪な結末 ) とか、、、  

これまで自らが川辺で実際に経験済みの 『残念な結末の場面』 ばかりが次から次へとエンドレスでスワイプし始めて。。。

 
 ま、、、こんなに"山女魚釣りが出来ない"で病んでしまった …と自覚した時は、、、川辺の「メンタル・セラピー」に出掛けるしかない訳ですよ。。。
 
 もちろん、釣り支度一式は必携な訳です。  そう、、、あくまで… メンタル・セラピー の一環な訳っスから。。。


 
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 そんな訳で、、、せっかく セラピー へ出向くならと、、、新竿で入手より40年弱、、、その後半20年程はジョイントも継がず秘蔵してしまっていた 英国 Hardy Bros.社 の竹竿 「 W.F.Hardy 8'6" #6 」 と コートランド社の 333HT DT6F ライン を巻いていた 「 Hardy THE "PERFECT"3 3/8 」 を久しぶりに虫干しさせてあげたい… と川辺へ同行していた次第。

 この 「 W.F.Hardy 8'6" #6 」 と 「 Hardy THE "PERFECT"3 3/8 」 は自分にとって… 毛鉤投射の基本はこうなんだぞ ! そんな投射法が在るか ! と若き日の自分に"叱咤激励の下で無言の行"を日々課し続けてくれた『恩竿』。。。

そして、19の秋には英国 Hardy Bros. 社 公認資格 受験 の際、、、同社 School of London 教授であった Mr.ジョニー ローガン(故人) の優しくも厳しい審査の下、、、実際使用した"試験竿"ともなってくれた。。。

 これまで… 毛鉤釣り師としての人生を辿って来た自分にとって… 『毛鉤釣りへの情熱と深い思い入れが刻まれた竹竿』 でもある。。。

 
 そんな毛鉤釣り熱を持った若き日の自分が 幾千万に渡る投射訓練 で使用 していたため、、、竹竿としての"アタリ"は、、、既に美味しい時期を過ぎてしまい、、、俗にいう「枯れた」竿でもあり。。。


 だから、、、投射の際は スローに… 滑らかに… スムースに… 肩から肘そして手首、グリップしている掌へと 基本に忠実なコンチネンタルスタイル でパワーの分散そしてブロックを効かせないと、自重の在る竿へパワーを乗せながら曲げることが出来ず、、、結果ラインが自ら意図したように綺麗には走らない。。。  

そんな事を強く意識しとかないと… 近年の釣りではカーボン素材の軽くて強すぎる毛鉤竿ばかり使用している自分としては、、、危ない! 訳です。
あの時の Mr. ローガン の優しくも厳しい審査眼を思い出しながら、、、 スローに… 滑らかに… スムースに… 「 W.F.Hardy 8'6" #6 」 を掌で操ってみる。。。


 30分もすると、、、若き日々の記憶も蘇り。。。  スローで重く力強いループが自らへと戻って来る。。。 

こうして、 深い思い入れのある竹竿 「 W.F.Hardy 8'6" #6 」 を操るうちに、、、荒雄川の良いサイズの鱒が挨拶に来てくれて。。。  バット側からロードし続けた竹竿は、美しいベンディングを描いて 荒雄の鱒の重く重厚なローリング へと応酬していた。。。


  20年振りの魚の感触はどうだった?  「 W.F.Hardy 8'6" #6 」 よ。
"枯れてしまった"自分のセラピー同様に… お前もまた 潤い が戻って来た… だろうか???
 


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 ま、、、竹竿の"虫干し"セラピーが終了したところで、お昼を過ぎ。。。  
竿を入替に一旦クルマへと戻り、午後からは"メンタルと体調が最悪な"自分自身の 実釣セラピーをと。。。


 その前に、、、(JR長町駅前) 中国料理・楓林 マスターの S氏 が 荒雄川へ行ってみるから… と話してたのを思い出し、、、川辺を放浪中の S氏 へダイヤルしてみる。。。

  ザー… という瀬音をバックにしながら 『 はいヨ ! 、、、 釣れて無いよ! 』 と電話口へ応答する S氏 。。。


 現在地点を確認してみれば… なんと… 自分の直ぐ上流に先ほどから入っていたとは。。。  
互いに気付かず、それぞれの釣りに夢中だったとは… なんて 釣りバカ ! 同志なんだろ。。。 

 


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 こうして午後からは "毛鉤釣りの好敵手" S氏 と連れ立ち、、、荒雄川の 放浪セラピー となって。。。

2人して釣りながら… ああでもない、、、こうでもない、、、「あっ! 先糸を振り切られた!!」、、、「今のはデケェ !!」、、、「ライズ見た??? 」、、、「さっき、あの白泡の切れたトコで一発! やってましたよ」。。。 

 そんな、実釣 + 釣談義 複合セラピー のモードで、、、夕暮れまで飲まず食わずに… 突貫の毛鉤釣り を。。。 
  
 

 
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 午後4時30分を過ぎた薄暮が訪れた荒雄の流れに 極小型のトビケラ の流下が始まると、、、膝上のプール・ヒラキに 巨大な鱒 が終結した気配が。。。  微かなライズと共に。。。

S氏と2人でこれを見付けて攻めまくり、、、6Xの先糸がセットフック直後の重厚なローリングに振り切られること … 5発!!!!!   辛うじて… ランディングまで持ち込めたのが … 4発!!!!   そして、、、バラシは … 3発!!!

 そんな S氏と同行での 荒雄川セラピー の顛末。 

    

『 Sさん … 一人での釣り旅だと川辺での 興奮 や 落胆 は自らの内へと何時の間にか沈んでしまって … 淡々と効率ばかりを追い求める 事務的な"釣り" に陥ってたようです。。。
Sさんと今日一緒に釣りしてみて、、、そんなコトを強く気付かされましたよ。
また、川辺で一緒に釣りしましょう。。。 』  


 

しかし、、、このイブニングの結果には納得いかねぇ… とセラピー患者である自分。  
まいったナ… こんな具合だと、、、自分は何時まで経っても 治癒不能 になっちまうなぁ。。。


 
 また、川辺から。
 霜月も良い釣り旅を。

 


 ■ 久しぶりとなった 楓林・S氏 との 「川風の釣り旅」 が示唆していた 何 か?
    それは… 釣り人が川辺へと向かう理由 … でも在るのでしょう。。。

    S氏のような"賢者"はそれを …自ら悟り 、、、
    自分のような"愚者"は… その理由を問いに … モノ言わぬ川辺へと通い続ける。 
 

    Philosopher's Stone ~ 「賢者の石」 / Van Morrison 
 
 


 

 

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2018/11/06

酔漢の秋 ~ 荒雄川C&R区間 ~

 釣行前夜、晩酌として… 大サイズのグラスになみなみと3杯ほど… 「ロック」で飲った 芋焼酎 が未だ体に残っているのか?  朝起き掛けに感じていた 『 眩暈 + すっきりしない頭痛 + 胸のむかつき = 二日酔い 』 は毛鉤釣り支度を乗せたクルマが走り出しても、、、依然、体の片隅に居残ったまま。。。

 東北道 ~ R47 といつもの "荒雄川C&R区間" へと向かって行く道を辿りながら、、、ドライブする自分の体調はとんでもなく不快なままで。。。

 どうすっかナ… この先、、、道端に ドラッグストア(薬局)を見付けたら、二日酔いの体調不良に効きそうな薬を買ってくか?   ついでに、頭痛薬もだナ。。。   う~ん、、、ホントまいったナ。。。最悪ナ体調ダ。。。


 そうこうするウチに、、、この好天に誘われたか、、、『紅葉見物の大渋滞』が R47は岩出山 を過ぎた頃から始まっていて。。。  お蔭で、やっと見付けた ドラッグストア には入りはぐれるし、、、勝手知ったる 裏道 と 農道 を往ったり来たりしながら 『大渋滞』 を何とか抜け、午後2時直前、、、ヘロヘロになりながら 荒雄川 へと辿り着いてました。   いつもより90分以上も余計にかかった荒雄行でしたね。

 まぁ、そんな長時間のドライブ中に"苦行"していたせいなのか … 川辺に到着する頃には最悪だった体調も幾分回復傾向でしたよ。(笑)


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 そんな好天下、荒雄川C&R区間 へ到着してみたら、やはり… と云うか、予想通りな釣り人の"出"なワケで。。。 (笑)
 
 鱒ちゃん (虹鱒) 達も、川辺を行き来するあまりの釣り人の数に「恥ずかしくて」物陰へと隠れたまま、、、その姿が見えない状況。。。

まぁ、、、前日に引き続き、、、朝から晩まで目の前にルアーやら毛鉤やら、、、休み無しで攻め立てまくられ、、、さらに釣り人が川辺で建てる足音も引っ切り無しじゃあ… 自分だってそうなるだろなぁ。。。 


 この日の釣り、、、果たして。。。 


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 むかつきと長時間のドライブでヘロヘロになってる体調を押して、、、強引に釣り支度を整え、、、川辺に立つと… それでも釣り心は しゃきっ! として、釣欲が込み上げてくるのが… 不思議なんだナ。。。 (笑)

 ただ、、、そんなメンタルとは裏腹に"二日酔漢"の体調は絶不調なワケだから、、、微かなアタリに対する咄嗟のアワセだったり、細糸で掛けた巨鱒とのヤリトリに、、、齟齬が生じまくって。。。   恥ずかしい… バラシ!!! と アワセ切れ!!! の連発モードに突入!!!

 
そんな訳で、、、用意していた 『量産型マダラzaku』 と 『卵chan』 は夕暮れを前に早々と 品切れ。
晩秋に吹く夕暮れの川風が… やけに冷たく感じられましたよ。(笑) 

  

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 この紅葉シーズンが終わり、川辺に霜が降り始め、人出が薄くなってくると、、、自分にとっての荒雄川シーズンが始まることになります。    ま、ここから11月一杯が… 凄く寒いけれど とても面白く なってくるワケです。 


 

 それではまた、荒雄川の川辺で。
 11月の良い釣り旅を。。。


 


 ■ 小雪が吹き荒れ、手がかじかむ程の厳しい寒さの下、荒雄川辺で孤独な釣りをしていると思い出す名曲。

    「北の街ではもう 悲しみを暖炉で 燃やし始めてるらしい」

   そんな歌いだしの歌詞に、『たき火をごちそうすっから。』 と云ってくれた…毛鉤釣りにおける先達、、、今は亡き 安斎 久 氏の優しさを湛えた面影が記憶に蘇ってくる。。。


 

 


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2018/10/20

鱒釣り師の10月

 10月… 荒雄川 C&R区間 の川辺から見渡せる「栗駒国定公園」の山々にも紅葉の季節が訪れていました。

 例年、この時期の荒雄川への釣り旅は"早朝の仙台発" で早出する…のがお約束。 

朝食を摂ってから…なんて、おっとり刀で仙台を出発しようものなら、、、R47とR108の途中で「紅葉見物の行楽」渋滞に巻き込まれてしまうため、通常よりも余計に移動時間が掛ってしまい、結果… 釣り時間が削られてしまうのだ。


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 但し、2018の今秋に限っては、ガソリン・軽油などの燃料代が高騰しているお陰なのか? … 行楽のクルマの数が目に見えて少ないのは有り難い限りだが、、、観光行楽目的の人出が減っているコトは地元・大崎市の観光関連業の皆さんにとっては死活問題。

 荒雄川C&R区間 へ 時折立ち寄らせてもらう一釣り人として、、、せめて釣行時の 買い物・給油・食事・宿泊 等は 地元・大崎市 での施設利用を心掛け、、、ここに支出したわずかな費用は…過疎化が加速的に進行している…現地の地域振興に役立てて貰えればと、そんな風に考えていました。

 自分は… 山女魚釣り そして 鱒釣り を目的とした忙しい旅人 …ではあるが、、、川が流れるそれぞれの土地で暮らす人の"笑顔"が在ってこその"釣り旅"である、、、とも常々感じている。

川辺における"笑顔"の輝ける釣り人、その土地に暮らす人との出会い。。。 
そんな流れの一つ… 荒雄川にふさわしい… 釣り旅の記憶。 

 

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 『いつの日か、大崎市の鳴子温泉郷に暮らしたい… 』という願望が、山女魚釣り師である自らの思考の内へ捨て切れずにいる。 
 
"山女魚釣りの路"として自分が度々利用する R108、R47 の分岐点にある温泉町。
四季の風景の中に山女魚の匂いを孕んだ川風が吹き続けている町。。。  
そして、過疎化の進行している町。。。

山女魚の銘流である… 秋田・雄物川水系・Y川。 山形・最上川水系・MS川。 そして宮城・荒雄川、 一迫川。
「栗駒国定公園」内に在る流れは、その全てが山女魚の川。

 このいずれの流れにも、鳴子温泉郷からは最短距離・時間で到達できるという… 西洋毛鉤による山女魚釣り師として全身全霊を傾倒した暮らし方が出来る町。

そして、秋になり、山女魚が禁漁になったら・・・C&R区間通いか?

  いい考えだなぁ・・・と感じている自分。  今は準備を続け、いずれは。。。
 


 
また、何処かの川辺から。  10月の良い釣り旅を。

 
 
 
■ 秋が深まって、心寒さに寂しくなると聞きたくなる曲。
   「氷の世界」の収録曲はその全てが多面的な心象風景を聞く者にもたらしてくれる…。


 

 


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2018/10/06

黄昏のディティール ~ 荒雄川C&R区間 ~

 休み無しの激務日程となっていた9月の後半を何とか乗り切り … ひと息ついたら、、、既に10月。

 ガタガタ云わず … 仕事を頂けるときは… 稼がねば。。。
毎度そんな"無頼"なインディペンデント稼業が自分にとっての生計だから、、、今年の山女魚釣りシーズン終幕当日もPCモニターの向こうに泣く泣く見送り。。。

 西洋毛鉤に依る山女魚釣り師として活動を専念すべく、、、残された自らの時間 を 「シンプル」 に、そして「静穏」に送るべきなんだが、、、人生はナカナカそう上手くも行かないようです。(笑) 

 お立ち寄りの皆さんの今シーズンはどうでした?


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 川辺に立つ時間、、、をアレコレ遣り繰りして。。。  
昼前にクルマ( SG9 代車の NISSAN / NOTE )に飛び乗り、午後から 荒雄川C&R区間 へ駆け付けてました。

 先の秋雨前線による局所的な豪雨、、、そして台風24号に伴う大雨による大出水、、、と度重なる出水に見舞われた荒雄川。

 C&R区間は 岸辺の立ち木も酷く流され、流れの様相が一変して。。。

それでも、荒雄川を管轄している 鳴子漁協 さんの努力も在って、鱒達の姿も確認出来て… 10月の釣りを楽しむことが出来ました。 


 平日にもかかわらず、荒雄川人気は絶大で… 釣り人の姿がたいへん多く、、、C&R区間も今シーズンから B区間 も"特別遊漁区域"に追加設定されてエリアは拡大しているのですが、、、行く先々に先行者の姿。。。 


 どれ、、、じゃ、、、ヤルか?  
支度して川辺に出ると… 下流から上がって来ていた釣り人の姿が。。。  そんなコトの繰り返し。。
 


 
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 ま… 黄昏まで "人気の少ない 心当たり の流れ" で待ってみるか?

こんな風にして、、、 黄昏の荒雄川に立ってましたよ。。。 

 

 黄昏時… 5cm程増水した 薄暮の荒雄川 に期待していた極小のトビケラ達のハッチも無く。。。

こいつは、、、どうすっかナ?   しかし、、、サカナっ気は感じるのだが。。。
そんな風に様子を見るウチ、、、一発、デケエ! 鱒のハネ !! 

 コイツは。。。  もしかすると。。。

そんな 直感だけのヒラメキ で、、、水面下・ボトム付近を探る アトラクターのNymphシステム へと急ぎ切り替えてみたら。。。 

 いきなりの反応で 7連発 。
 

 
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 それまでの… 限りなく オデコ を危ぶむ状況… から一変して、、、次から次へと デケエ!鱒 が反応するものだから、黄昏の流れにワンキャスト・ワンフィッシュ状態。。。  気付けば 7Xのフロロ先糸 がボロボロにささくれ立っていて。。。

 恐らく、放流されてから未だ時間を経過していないピンピンの図太い鱒達だったので、、、アトラクター的な毛鉤での釣りが効いたのだろうと。。。

 
 ま、そんな『黄昏のディティール(細部の言い訳)』を正直に。。。 (笑) 
正直者はいずれ救われるハズ…ですから。
 


また、何処かの川辺で。
お立ち寄りの皆さんの良い釣り旅を。


 


■ 少なくとも90分を要する… 荒雄川C&R区間へのドライブBGMとして選んだのが 「 Sports Graphic Number / Football Music Issue 」(Sony Music MHCP-41)

この中の収録曲 『 Die Moulinettes / Der Letzte Spieltag (最後の試合) 』 (ドイツ・ブンデスリーガ) がNobのイチオシ!!
聞けば聞くほど … クセになるゼ。。。

 全体に"アッパーな欧州"を発散している曲調…  Vo.の女性の声質… Bassライン… ブラスの奏でる合いの手…
全てが… ドイツ・ブンデスリーガ だ!!  「大陸の風」 ゲルマンチックな"独逸の倦怠(アンニュイ)"を聞け!!

 

    


 

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2018/07/08

梅花藻の咲く頃 ~ 荒雄川C&R B区間 ~

 
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 ■ 宮城・荒雄川C&R B区間の岸辺にひっそりと自生している 「 梅花藻 (バイカモ) 」 の一群。
   美しく可憐な「梅花藻」の花言葉は… 『幸福になります』   お立ち寄りの皆さんへ 『祝福』 のお裾分けを。

   自らが、毎6月にかけて "同行二人となる山女魚巡礼" の釣り旅では、流れの同じ岸辺で僅かな面積だけに咲き続ける… この花を眺めに、、、荒雄川へと立ち寄り続けている。

   流れに立ち寄った、わずかな釣り人のみ目にすることが出来る 『小さな幸福』 。  それを探しに 荒雄川 へ旅してみるのはいかがだろう ? 

 
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 自分が訪れる度に感じる… 荒雄川C&R B区間の"面白いトコロ"って、、、多数の支流群より供給される水量豊富・水質安定・岸辺の広葉樹中心の植生に支えられて広大な葭原が茂り、なお長大な浅瀬・深瀬にそれぞれ底石がしっかり入った流れの構造から、多種多彩な トビケラ ・ カワゲラ が多数生息しているため、シーズンを通し時間毎に何らかの羽化活動が在り、このためハッチ狙いの毛鉤釣り人には有利な流れとなっている事。

 そして、荒雄川漁協さんの放流活動による魚影の濃さも特筆すべきでしょうか。  先行者が在っても、時間をちょいと置くと魚のライズが再開するくらい…の濃さです。

 早いモノ勝ち・我先な渓流釣り… そんな気忙しさが一切無用の毛鉤釣り。
但し、毛鉤サイズだけはハッチしている水生昆虫に合わせて #16 以下 の小さなサイズ中心になってしまうのが玉に瑕か。 (笑)

「山女魚・岩魚の毛鉤釣りを試してみたいが…」 そんな方なら、、、どうぞ 荒雄川 で毛鉤釣りの"竿初め"をお勧めします。  きっと、印象的な毛鉤釣り始めが経験出来ると思いますよ。 
 
 

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 さて、、、大雨のニュースが飛び交った先の金曜は、東北南部・宮城も同様に空模様はぐずついた雨降り。

本格的な雨振りになっちまう前に… 行くか ?  そう思い立ち、毛鉤釣り支度を乗せた SUBARU / SG9 を走らせたのが、午後1時を廻った頃。


 雨雲が低く垂れこめた東北道・古川ICを降りた頃から、、、ポツ、ポツ… と雨粒がフロントウインドーに落ち始めて。
そのまま、R47を走って岩出山の道の駅を過ぎた頃には、本格的な雨模様。。。

  う~ん、、、やはり"雨師"らしく、今回も雨中の毛鉤釣りになっちまうのか。

鳴子温泉の先でR108へと分岐して宮城・秋田の県境越で、秋田・Y川の某支流でのイブニングに立ち寄るつもりだったが… 道路情報を伝える電光ボードには「この先、R108は午後3時まで県境のトンネル通行止」の表示が。。。


  ま、、、仕方ない… 本格的な雨振りとなっている 荒雄川C&R B区間 でちょいとだけ様子見して行こうか ??  

 
 
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 ちょいとだけ… のつもりだったが、、、先行者の足跡が多数残っている、、、深瀬に続くヒラキの底石が作る流れの筋へと… 様子見で投射した トビケラ毛鉤 #16 が、、、ドリフトも間も無く、、、いきなり水中に引き込まれ。。。


  この光景を見送って、、、 1拍半おいてラインを持ち上げながら丁寧にセットフック !


    グウ…ンッ。。。  乗った !
   

    水面下に大きな白銀色が反転し、、、続く、、、振幅の大きなローリング。。。


  こいつは… 良いサイズの山女魚だ !   


先年、修理が上がって来た R.L.Winston DL-4 8' #3 は激しくロードして、、、ベストシーズンを迎えた 夏山女魚 の疾く重厚なローリングに応酬している。   先ほど結んでいた 7Xの先糸 は持つだろうか? 

 

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 なんと、、、この雨降りが、、、フレッシュな雨水が、、、荒雄の流れに活性をもたらしたのか ?

未だ、夕暮れまで時間も在るのに、、、流れの中ではトビケラ達が活発に動き出したようだ !!


  ならば… この先も試してみないと。。。   立ち寄るつもりだった 秋田・Y川のイブニング は、また別のタイミングに。。。


 先糸には、新たに トビケラのフローティング・ピューパ (ぶら下がり) タイプ となる手製の毛鉤 「逢魔が時 #18」をフリーノットで7Xの先糸へと結束して。。。  

 どれ、、、じゃ、、、マジで行くか。。。
 
 

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 本格的な雨降りとなった荒雄川の流れに、、、極小型トビケラの集中した流下は日没まで継続。。。

そして、、、R.L.Winston DL-4 8' #3 は激しく撓り込み続け。。。  時に、流し込んだ 「逢魔が時 #18」が7Xの先糸もろとも振り切られる始末。。。


 
 沸騰し熱狂が加速して行く時に… 魚たちの画像を撮る時間も惜しくて、、、デケエ! 山女魚のライズが連発した時刻は、、、撮影を中断 !      

 雨天の夕闇色に染まった暗緑色の川面直下に セットフックに成功した巨きな白銀色 が大きく明滅しながら下流へと走り下る様、、、を残念ながらこの文章でお伝えするのみ。。。 


 

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 こうして、、、この雨振りとなった夕暮れも 荒雄川 とその岸辺に咲く 梅花藻 より祝福を受けたようです。

いつか荒雄川の岸辺でお会いしたいものですね。

 


また、何処かの川辺から。   7月の良い釣り旅を。


    


 

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