書籍・雑誌

2005/12/04

ミッジング

 いよいよ12月に入りましたね。
寒いのもイヤなんだけど、忙しくなって釣りに行けないのも、また困るんだよナ・・・・・。
アッ! 別に仕事をしたくないって訳ではないので、忙しいのは大歓迎ですからね。 クライアントの皆さん、ドシドシとご依頼の連絡はヨロシク・・・・・です。

 まあ、こんなコトをボヤク訳は・・・・・
このところ気温が下がリ続け、雪を待つばかりとなった気候ですが、自分にとってこの時期ならではの密かな楽しみがあるから・・・なのです。

 それは・・・ 「 ミッジング 」 和訳すると・・・ユスリカの毛鉤釣り とでもなるのかナ?
簡単に云うと ミリ単位のマイクロ・サイズ の毛鉤を使った釣りですね。
これで 管理釣り場のスレッカラシの鱒を相手に・・・狙ってみると、コレが面白すぎるんですヨ。

 しかし、云うのは簡単なんだけど、実際に現場に立って見るとまた・・・・・。

「気が短い」と自認する自分は カーッ となってしまって、この釣りを始めた頃は毎度、頭に血が上りっぱなし!
鱒が極小の毛鉤を見に来て帰るは、運良くライズした鱒をフッキングさせようとアワセてみればスッポヌケるは、あげくに掛けた鱒にビュッと走られてランディング寸前で逃げられるは、、、それは惨憺たる釣りになってました。

 まあ、こんなに苦労するから・・・ミッジングは面白い・・・ってコトでも在るのですね。

 そんなこんなミッジングで苦心暗澹していた折に、、、偶然とある本屋さんで見付けた本が
 『ミッジング フライフィッシング戦術』 西山徹 著 〜山と渓谷社〜(ISBN:4-635-36025-3 発行年月日:1991年08月01日)
360250

 この本の凄さは、あの西山さんもミッジングを始めた頃は自分同様にさんざん苦労されたコト、そして「基本の釣りを理解した上でミッジングを実践する」コトを簡単・明瞭・経験則から解説し、そして何よりも丁寧にミッジング現場での注意する各項目毎にアドバイスしてくれている内容が実践的で読む側に伝わり易いコト。

 「ミッジングを経験した釣り人は確実に釣りの内容が上手になる」旨を西山さんはこの本の中で幾度も書いていますが、これは自分でも実感しているから、、、確かに本当です。
この本から得たモノ(西山さんのアドバイス)が大きかったように感じていますね。

 しかし、、、こんな話しを書いていたら、近いところで ミッジング しに行きたくなって来ました。

ポツーン!と起こったミッジへの大きな鱒のライズへと、、、静かに静かに#24のユスリカ・ピューパをプレゼンテーション。
今度は、プレゼンテーションした極小毛鉤への大鱒の微かなライズ。

 ラインを滑らせるような穏やかなフッキング!  ・・・竿先を通して伝わる大鱒の首振りのファイト。

 う〜んやっぱり、ミッジングってイイね。  よ〜し、この氷雨の天候が落ち着いたら、、、出掛けて見ようかナ。


 

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2005/11/30

忙しい最中に・・・

 このところ、、、師走に向かって個人的には、メチャメチャな気忙しさ。
何せ、徹夜が2日間連続・・・パソコンを前にしての作業では、−タイピング・ハイ−な気分。

 指先はキーボードのドコを打っているのか?
意識の中で、作業内容をオペレート仕切れず、もうろうとした状態でモニター画面の中へテキストだけが埋まって行くのを眺めるのは・・・初めての経験でした。  いやー、やるもんじゃないデス。

 もう少し、実際の作業段取りを上手く組めれば良いのですが、何分、切羽詰ってからスパートにかかる性格が災いしてか? 毎度、こんな感じでやり過してるのです。  

 こんな状況下、デスクでテキスト資料を探していたら、先頃訪れたショップで購入したのにすっかり読むのを忘れていた書籍を発見!
「おおーっ! こんなところに在ったのか!」
何だか?スーツのポケットから〜忘れていた皺くちゃの万札〜が出て来たような気分。

 ■ つり人ノベルズ 「英国のフライフィッシング史」 椎名重明 著  〜つり人社〜
    (1999年 9月 1日 第1刷 発行  ISBN4−88536−253−9)

 しかし、この本をこのタイミングで発見してしまった・・・というコトは、
『 汝、気忙しい毛鉤人よ・・・この福音をもって汝の時を穏やかに過ごしなさい 』・・・という何かの示唆だナ。
なーんて、勝手に解釈して、ついついページを捲るウチに読み耽ってしまった。

 英国における15世紀末〜20世紀初頭に掛けての古書・古典より、筆者が各項のテーマに沿ってこの釣りの歴史的な変遷などを解り易く丁寧に解説している内容は、軽・薄・短・小をモットーとして生きる現代においては忘れられたフシのある、、、この釣りの美学 について代弁してくれているよう。

 モダーンで生活しながら、しかし、時に古(いにしえ)の釣り人の書物から教わることも沢山在りそうです。

 ウォールトン、ハルフォード、マリアット、バーナード、フランシス、ペネル、、、、幾多の名手とヴェテラン。
 シルクガット、竹竿、、、、、オーショーネシーのリマリック、、、、、

 読み進むうちに、、、気持ちは 6月・ヒゲナガの乱舞する広瀬川本流のイブニング へ引き戻されてましたね。
流れの大岩の影からのロケット・ライズ、、、フライに忍び寄ってくる大きな影、、、、う〜む。

『 汝、心安らかな毛鉤人よ・・・そろそろ、遣り掛けの仕事をもって汝の時を気忙しく過ごしなさい 』
・・・また誰かの声が聞こえたようです。

 そろそろ、作業をやりますかね・・・。 

  

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