« 落穂拾い ~ 五月雨の山女魚 ~ | トップページ | 熱狂の瞬き ~ 雨上がりの黄昏に ~ »

2021/05/26

祈り ~ 黄昏の山女魚 ~

 我が釣り旅の相棒 SUBARU SG9 の車検整備作業は、この午後上がり予定。

そんな訳で… 宮城県南に位置する 岩沼市の「アブクマ自動車」さんまで、毛鉤釣り支度を忘れずに積み込んだ代車 SUZUKI Swift で向かっていた次第。 

毎度、経年してあちこちに綻びの目立ち始めた我が SG9 車体各部の細々としたサビ・キズ直しのリクエストで作業スタッフの皆さんには面倒ばかり掛けているのだが、、、難易度の高かった今回の依頼についてもキッチリ仕上げてもらい… 俺は、云う事無しです。

板金・塗装担当のサカタ君の ボヤキ が聞こえてきそうでしたが。。。 (笑) 


Dsc03486

( 夕暮れを映し込む車体が美しい… 車検から上がったばかりの SUBARU SG9 )
  
 
 
何だかんだ、、、古臭い 手動マニュアル・ミッション + 化石燃料のレシプロ・エンジン「愛」 … なクルマ談義をひとしきり楽しんだ後、大事な作業料を会計清算。
こうして、、、代車 SUZUKI Swift より相棒 SUBARU SG9 へ釣り支度を積み替える頃には、時刻は午後4時を大きく廻り。。。 

普段は仙南サーフでヒラメ・マゴチを狙っているという板金・塗装担当のサカタ君より「 これから、山女魚釣りに行くんスかぁ?… いいなぁ。 でも、川までの運転には気を付けてくださいね。」 そんな見送りの挨拶を背に受けて。。。
  
 
STI製のスポーツ・フィルターへ換装した EJ-25型過給器付き水平対向発動機 はクランキング一発で目覚め、、、クーラント水温が安定するまで短時間のアイドリング。。。
インパネ中央に鎮座する STI製 3連装メーター で 発動機油温・冷却水温・ターボ過給圧 それぞれの様子を順に確かめて行く 。。。
そして耳に馴染んだ ドコドコ・・ドコドコ・・ と純正の不等長排気管から響いて来る低域の効いたSUBARU独特な排気音。。。

この車検で、新たに履かせたタイヤ「 YOKOHAMA ADVAN Sports V105 」だから… 一皮剥きでホイールに馴染ませるため、暫くは様子を見ながら走らせねば。。。     

さてと、、、では、、、行くか。 

    


向かう先は、県南の白石市内を流れる… 山女魚釣りの銘川「白石川水系の K川 」だった。
 
先日続いた雨降りで … 白石本流からの 「遡上 山女魚」 の動向が… 俺としてはやけに胸騒ぎしてるんだが。。。 

ただ、いかんせん、、、先日始まったばかりの 河川改修工事 で、早速、流れの途中に重機が入り、河川敷内を川底までアチコチほじくり返しているのが気に掛かるなぁ。。。 

先年の河川改修工事から未だ余り時間を経ていないまま新たな工事に入る訳で、、、川底を更にのっぺりさせられたK川を無理やり遡上し、産卵に向かう山女魚達にとっては … この工事は本当にヤバイんじゃないのか???
 
広域農道コスモスラインをドライブしながら SG9 のフロント・ガラスに映り込む ~古には陸奥国刈田郡の修験の山~ でもあった 青麻山 (あおそやま) に、思わず手を合わせ、今日の釣り、、、そしてK川の山女魚達について … 無事を祈っている。
 


Dsc03494
 
 


この夕暮れの毛鉤釣り、、、
 
K川は上流での「田起し」濁りがキツメに入り続けましたが、それでも大型のマダラカゲロウの水面羽化が18時15分過ぎに始まると、、、幸運にも … 自分が狙った区間の限られたポケットにこの遡上群が入っていたようで… 群れの遡上山女魚達が #10サイズ の 「マダラ・クリップル」 パターンに繰り返し反応していました。
 

( 田起しニゴリ水の下で白銀色に輝くK川の遡上山女魚があまりに美しいため、同一個体の画像で重複も在りますが、折角ですから皆さんに見て戴こうと下に掲載いたします。)  

 


Dsc03488


Dsc03489


Dsc03490


Dsc03492


Dsc03493


Dsc03497


Dsc03498


Dsc03499


Dsc03500


Dsc03501


Dsc03502


Dsc03503


Dsc03504


Dsc03505


Dsc03506


Dsc03507

 

幾つ目かの美しい山女魚を流れに戻した際、ふとK川から 青麻山 を見上げてみると …

     黄昏の雲間のレンブラント光線に照らし出された 青麻山 が一瞬だけ夕焼け色に染まって …


先の自分の祈りへ「K川は大丈夫だ」との思し召し が 修験の御山 から示されたようです。 

 


 

 

 また何処かの流れから。。。
 5月の良い釣り旅を。。。
 
 
 


 ■ 吉幾三 - 津軽平野 そして 酔歌 
 
  徳間ジャパン 宣伝部 勤務時代 、何回となくカラオケで歌った名曲。

  東京だろうが重役居並ぶ本社の宣伝会議だろうが… どうしたって仙台訛りのアクセントで話してしまう俺だったが … 津軽訛りの吉さん へNHKホールの楽屋挨拶に伺うと、イーストノース・アクセンツ(東北訛り)が行き交うそこだけが「みちのく~東北地方」のとある田舎駅の待合室KIOSK前みたいな空気感となっていたんだ。。。(笑) 


  ミリオンセラーとなった 名曲「酔歌」だったが、、、
  本社の制作会議へのプレゼン前の原曲段階で、、、目前の吉さんご本人が爪弾くギターバッキングで "番組放送の現地立会い"に伺った自分 … に生歌下さり 。。。
  「佐藤、こんな唄、俺作ったんだ・・・ どうだ、良い曲だろ。」と… いきなり。


  晩秋の頃、全国中継されるNHKテレビの公開生放送番組 会場となった岩手県は花巻市民会館 楽屋の炬燵にあたりながら、、、宣伝担当の俺一人だけ … 吉 幾三 生声での「 酔歌 」(アコースティックバージョン) をしみじみと聴かせていただいたのが… 人生一番のすげえ思い出。

  山に向かって祈り… 手を合わせるようになった… のはそんな貴重すぎる人生経験を積んでからだった。。。




  

 


 

 



 

ブログランキング・にほんブログ村へ 

 


 


 

 


 


 


| |

« 落穂拾い ~ 五月雨の山女魚 ~ | トップページ | 熱狂の瞬き ~ 雨上がりの黄昏に ~ »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« 落穂拾い ~ 五月雨の山女魚 ~ | トップページ | 熱狂の瞬き ~ 雨上がりの黄昏に ~ »