雪代の夕暮れ ~ 続・銘無き竹竿 ~
10連休となる黄金週間を目前に控え、、、平日・夕暮れ前の時刻ながら、、、仙台周辺の道は何処も"連休前の駆込み支度"に向かうクルマで混雑しているようだった。
そう云う自分も、そんな渋滞にハマった SUBARU / SG9 の運転席で、強化クラッチにより左足が攣りそうになりつつも、慎重なクラッチワークで何とか頑張っている訳だが。(笑)
この様子だと… 川辺の到着時刻は予定よりも大分遅れるかもしれないナ。。。
STI製バケットシートの助手席上には、借り受け期間と回数が最長最多で、自分にとって既に"古馴染み"となっている OBARAロッドの「銘無き竹竿」7'6" #4 が鎮座している。
■ Obara Rod 「銘無き竹竿」 ・・・ ロードした際のパラボリックなベンディングカーブが大変美しい、、、実戦的なコンパウンドテーパー+30%ホロー・ビルドを採用。 宮城県白石市の竹竿師 小原 が日毎アップデートを続けリリースしている竹竿。
佐藤Nob 個人的には・・・トルク感あるバックキャストからラインスピードを限り無く抑え込んだソフト・プレゼンテーションまで・・・一連の投射動作の中にある操る楽しさ、メンディング等 ライン捌きの実戦技における追従性、そしてコスメを限りなく抑えてシブイ表情の「潔さ」。
そんな Obara Rod から伝わってくる強い個性にシンパシーを感じている。
山女魚釣り場に立つ回数が多いと自負する毛鉤人にこそ… 使って頂きたい。 そんな 現場道具 としての竿でもある。。。
先日、朝一番に携帯の着信コールが鳴り、寝ぼけ眼で応答している自分。
電話は JR長町駅前にある 『 中国料理 楓林 』マスター S氏 からの緊急連絡だった。
『 おはよう! 今、話してて大丈夫? あの… 突然なんだけど… 竹竿あげっから。 』 そんな唐突なS氏からのお話し。。。
!? 眠気が吹っ飛びながら対応する自分。「 Sさん、どうしたんですか! いきなり? 何かありましたか?? 」
『 いや、気付いたら竹竿が一杯あるしさ。 俺って夏場は鮎釣りもするから、そんなに竹竿持ってても使わなければ勿体ないし。 佐藤君に1本あげるから! 早く受け取りに来てね。 店の方へ持って来ておくから。 うん、俺の気が変わんないウチに店まで取りに来てね。 じゃ、後でね! 』
そんな風に、、、あっという間に電話は切れてしまい、、、元気な S氏 に何かあったのか!! 体調が不味いのか?? と心配になり、その日の午後に… 昼休み中の『楓林』へS氏を訪ねてましたよ。
自分の姿を見るなり奥から 竿袋 片手に登場して来た S氏 。 『 はいよ。 これ。 Obara Rod の7'6"#4 をあげっから。 使ってね。 』
「 Sさん、どうしたんですか! 何かありましたか?? 体の具合でも悪くしたのか? と心配になって立ち寄ってみたんですよ。 」
会ってみると普段通りの S氏 ではあるのだが。。。 『 何も無いよ。 膝の痛みはちいっとあるけど、何でもないよ。 竹竿使ってね。 』
「 あれだけ、Sさんが気に入ってた Obara Rod の7'6"#4 だから、突然、それをあげるから… って言われてみると、すげえ気になるんですよね。 ホントに何でもないの? Sさん?? 」
会話のやり取りも普段通りの S氏 ではあるのだが。。。 『 何も無いよ。 いいから… あげた竹竿をちゃんと使うようにね。 』
「 じゃ、Obara Rod の 銘無き竹竿 7'6"#4 は、また俺が長期借出しのつもりで今回預からせて頂きますね、Sさん。 こいつで太っとい尺越えの山女魚を20本も掛けて、デケェ山女魚のローリングで竿先に曲がりクセが付いたら… Sさんに返却しますから… そんな借り受けで。 (笑)」
こうした経緯で再会する Obara Rod の 銘無き竹竿 7'6"#4 だった。。。
渋滞より抜け出し、、、16時を過ぎての川辺着。
昨夜からの急激な気温の上昇に伴う "雪代水" が川幅一杯に拡がっていた。。。
「 銘無き竹竿 7'6"#4 」へ Waterworks P-1 Japan-special を組み、引き出した 7X のフロロ先糸には #16 の Nymph 毛鉤をフリーノットで。
さて…と、、、行こうか。。。
S氏へ竿を早く返却するため、、、ガンガン魚を掛け、それで竿を曲げ続けてないとナ。 そう云えば、こいつの竿先って結構頑丈だったっけか??
インジケーターからウエイトを噛ませた毛鉤まで ヒトヒロ ほど間隔をとっているNymphシステムが 銘無き竹竿 7'6"#4 より投射され、、、8ヤード先の雪代拡がる瀬のヒラキで底波に上手くドリフトさせると… サビの無い魚体を輝やかせる岩魚が毛鉤を捉えに掛かっている。
雪代の流れを重厚なローリングで走る岩魚へ 銘無き竹竿 7'6"#4 が美しいベンディングカーブを描いてロードしながら、、、応酬している。
美しい時間、、、そして儚い 4月の夕暮れの川辺に。 「S氏 の 銘無き竹竿」との記憶。。。
また、何処かの川辺から。
良い釣り旅を。
■ この小さな釣り旅を終えて、帰宅したら何故か? ~生で呑るようになったら終わり~ な「白霧島」ロックとこの曲がセットで欲しくなっている。
ヴァン・モリソン / Sometimes we cry































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