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2018/12/01

紙一重の黄昏 ~ 荒雄川C&R区間 ~

 
 
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 唐突ですが、ここで… お立ち寄りの皆さんへいきなりの問い掛けをしてみる。
 

Q1. 極小の「仁丹」一粒大サイズとなる 鉛製の釣り用 カミツブシ・オモリ を掌に載せてみた君は、、、その重量について、これを"重さ"として実感する事が出来るだろうか?

さらにもう一つ… Q2. 男性である君の頭に生える頭髪と、隣に座ってお出での 彼女・奥様 の綺麗にセットされた頭上にある頭髪、、、それぞれ一本の太さの差異を、、、具体的な数値として比べてみたことが在るだろうか??

 
 こんな問い掛けを今回の晴/雨ブログの冒頭で行ったのは、、、これらの 「僅差」 はたまた 「紙一重」 の実質的な理解が 『 自分の追い続ける 毛鉤釣りの具現 ( 具体的には釣果へと続くプロセス ) 』 に必要な要素となっているから… なのだ。


 黄昏の川面を流れる カゲロウ の姿を目にしたことがある方でも、、、そのカゲロウが持つ実質的な重量を脳裏に想像したことは有るまいが、、、水分子の僅かな表面張力を支えにしながら川面を流下する あるいは 急速な水流に揉まれながら川底を流下して行く 儚いサイズの水生昆虫 をモチーフとして … どうしようもなく重い金属製の釣り針に巻いた不格好な毛鉤 … を流れに投じた際の"何とも不器用な有様"はどうだろう。。。

 そんな "ライヴ"の水生昆虫 vs 不器用で創作下手な我が手を経て巻き込まれた無機質な毛鉤 の「魚より見た圧倒的な差異」を埋めるべく 、、、 「僅差」 はたまた 「紙一重」 の実質的な理解を自ら深めるべき… と、、、毎夕の川辺で自分は痛感している次第。 


 例えば… 「7X」(直径0.10mm) という自分の髪の毛と同程度の太さの先糸を 約2m程 確保し、これに流水の抵抗を勘案した6号規格の鉛製カミツブシ・オモリを #16サイズ の 自重を抱かせている Nymph毛鉤 より 10cm間隔 に離し1コ打っている。

これを 約10m先 にある水深90cm程となる深瀬脇の緩流の底石前に定位する巨鱒の鼻っ面へ流し込んで咥えさせたいのだが、、、 流れ筋の流速を図りながら、、、 この先糸から毛鉤までのシステム一式を含めてどれだけ上流側へ投射し、柔らかく沈降させ、、、定位している鱒の面前へ向かって自然に流し届けないといけないのか?

 
 
 オモリを抱かせている毛鉤+カミツブシ荷重した長尺な先糸投射の難しさ、、、 そして小刻みに打つ"パドル・メンディング"による…ごく自然な釣り糸の送り出し、、、 鱒を頂点とした 3Dディメンション による流れの速度を含めての空間把握 、、、 流し込む毛鉤に対する鱒の反応の確認、、、 こうして「毛鉤釣りと云うゲーム」全体の勘所を読みながら、、、 狙う巨鱒との距離を詰めて行く。。。

 僅かでも「僅差」 はたまた 「紙一重」なシステムの意図がズレて、、、「審判者」である 巨鱒 に感づかれてしまうと、、、そこでゲームは強制終了。
   
 そんな事を同時進行で運ばねばいけない訳だから、、、自分の毛鉤釣りがいかに緻密で困難だらけの現場作業となっているのか?  皆さんのご想像にお任せする他ない。

 

 一方の自分が愛してやまない 「 Foot Ball (サッカー) 」 のゲーム。  
自分が日頃感じている毛鉤釣り的な 「僅差」 はたまた 「紙一重」 とは、、、 サッカー元日本代表監督 イビツア・オシム さんの仰る言葉に置き換えれば 『 ゲーム中にある無数の小さなディティール 』 とでもなるのか?


 ゲームの行方そして結果を左右する… 「僅差」 はたまた 「紙一重」 な 『ディティール』 。。。

 
些細… なんだけれども、、、それが重大で決定的な結果と効果を生み出している。  
人生も… 何故か? そんな事象が多いですね。
 

 
 
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 さて…と、、、荒雄川での2018シーズン最終の釣り旅について。。。


11月29日は朝から川辺に立っていましたが、、、現地では午前8時の気温が1℃で北風が時折強く吹いている状況。

 しかし、日差しが出て川面を照らし始めると、、、時間を追うごとに少しずつ気温も上がって、、、 北風が止んだ僅かな合間には 極小型のコカゲロウ と 極小型のトビケラ の疎らなハッチも確認できましたよ。

この疎らなハッチに続いて、、、平瀬の下流にあるプール・ヒラキにある底石回りで鱒達の散発的なライズも誘発されて…。


 但し、、、他の釣り人が背後の川岸を歩くと… 人的な釣りプレッシャーと渇水の影響でナーバスになっている荒雄川の鱒はライズを止めてしまい。。。  また、15分程は竿休めしながら鱒達のライズ再開を待つ… そんな釣りでした。


 

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 気温が下がり、、、北風も強くなり始めた午後。。。

上流で工事でも始まったのか? 荒雄川の流れが突然白濁して。。。

 ま、、、こんな時は、、、記憶にある荒雄の流れへ「お別れを告げに…」 あちこち放浪を。 

 
 

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 そんな風に 荒雄川の放浪 に夢中になっているウチ、、、気付けば 初冬の日没時刻 を迎えてしまい。。。
 
慌てて… 陽のあるうちに目星を付けていた流れへと、、、黄昏のR108をライトを点したクルマで取って返していましたよ。(笑)
 

到着してみると… 心あたりの川辺は微かな日差しを残しているだけ。
 

   こいつは、、、難しいかナ。  
   荒雄川シーズン最終の毛鉤投射になっちまうかなぁ。。。

   どれ最後のお別れに… 丁寧な気持ちを込めた毛鉤投射をと。。。

    


 

 冷たい北風が川面を撫でながら吹き抜ける初冬の黄昏。


思いがけずも… 深瀬石裏の緩流の筋へ投じたNymphシステムに付けた極小のインジケーター が川面を突然走って。。。
 

 

 「僅差」 はたまた 「紙一重」と先に書いたシステム で 荒雄川ラストの黄昏の釣りに反応して来た「鱒」。。。


黄昏色に沈む川面を縦横に激しく割りながら、、、 重厚なローリングを続けて。。。

R.L.Winston DL-4 8' #4 がバット側から美しく撓んでロードしながらこれに応酬している。。。


   何とも 劇的な釣りになっちまったナ…  荒雄川よ。。。


 

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こうして、、、師走目前… 「紙一重の黄昏」 に。。。

荒雄川より自分のシーズン最終の釣りは「祝福」されたようです。


 

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  それでは…と。   荒雄川にも雪風が訪れて来たので。。。

そろそろ、、、山女魚釣り師も"来春の河川解禁"まで冬休みしないといけないようです。

  『 さよなら !  いずれ…春の川で。 』   そんな師走のご挨拶をここに。。。


   
 
 また、、、何処かの川辺から。

心の中に在るカーティスクリークで… 皆さんの良い釣り旅を。 


 

 

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