五月雨 そして夕暮れ
業務先から駆け出してクルマへ飛び乗り、、、時計は午後4時30分を廻ったところ。。。
今にも振り出しそうな雨雲の下、、、 SUBARU / IMPLEZA が 水平対向-BOXER の排気音を響かせ、、、閑散とした 東北道 を一路南へと走っている。。。
山女魚釣り師の"ハート"が胸騒ぎしている・・・この夕暮れ。。。
本州へと張り出している前線からの風向き模様、大気の湿り気具合、、、そんな要素から導き出された・・・水生昆虫の羽化がバリバリ・・・と自らが何より信ずる毛鉤釣り師としての"第六感"。。。
「これは・・・何よりも竿を持ち、川辺に立って様子を見ねば。。。」
先の連休期間は連続した業務予定が在り、、、自分も全く自由になる時間は取れない状況だったが、、、
やれ、ハードな業務の黄金週間より解放されたワイ・・・そして、予感に従って無理やりに時間を取り・・・いざ川辺へ向かうか? なんて思いついた途端・・・ おなじみの『雨師の雨雲』 が頭上に掛かってくるのは、どうした訳なんだろう ???
案の定、、、村田ICを過ぎた頃から、、、 SUBARU / IMPLEZA の フロント・ウインドー にはポツ・・ポツ・・・と雨滴が散り始めて。。。 行く手の上空にはひと際ドス黒い・・・雨雲が控えていた。。。
「やれやれ、、、また雨の下、、、ズブ濡れな釣りになっちまうのか? うん・・・雨具は忘れて無かったよナ。」 そんな一人語りな『雨師』の五月雨ドライブ。
県南部を流れる 山女魚の銘流・K川 の川辺に到着したのは午後5時直前。。。
先の連休中に作業した・・・田んぼの代掻きの薄ニゴリが流れに入り込んで、、、濃いクリームソーダ色となっていた。
それでも、、、こんなニゴリ色のキツくなった流れの色合いに乗じ、水中の温度も急速に上がって、、、モンカゲロウ、大型のマダラカゲロウ、そしてヒゲナガの羽化が激しく進み、、、この時を待って本流に控えていた 大型の山女魚 がこのK川へと一気に差して来る (遡上してくる) コト・・・を夕暮れの川辺で数多の経験を重ねる老練な山女魚釣り師は、、、知っているのだ。。。
期待に違わず・・・川面の上空に、、、大型のモンカゲロウが複数飛び交っている。。。
昨夜、巻き足した 広瀬本流仕様のカゲロウ・クリップル毛鉤 は・・・ハックルの回転数を抑え、さらにボディのボリュームを スカスカなイメージ で肉抜きし・・・仕上げている。
こんなドレッシングだと、、、水の表面張力 + フロータント により生み出される「ギリギリの浮力」で水面に張付いて、、、ボディ下部は水面からブラ下がって、、、なんとも危うげ・儚げに水面へ漂うイメージ。。。
しかし、、、こんな風に仕上げる事で、、、吸い込むようにして起こる微かなライズ ( 註 : 大型の山女魚にはままあるライズフォーム ) ・・・ にすごく効いて、なおかつ セットフック が確実な毛鉤となる。
難点があるとするなら、、、数投射毎にフロータント処理して浮き具合・漂い具合の微調整が必要なこと。。。
もう一つ重要な点は、、、セット・フックのタイミングは"1拍半遅らせる"こと。。。だろうか。
( 註: この毛鉤だと、モコッ… と穏やかに 抑え込む o r 吸い込む ようなライズ・フォームになり易いため、いつもの調子でバシッ!と行くと… 恐らくスッポ抜けてしまうハズ。 ライズして来る魚のデカサに反射して思わぬ"早アワセ"で後悔せぬよう・・・強く意識してココを見送り、、、"遅アワセ"に徹するのが肝要です。 )
そんな 特製のカゲロウ毛鉤#12 を R.L.Winston DL-4 7'6" #3 に組む Waterworks P-1 より引き出した 7X の先糸へフリーノットで結束して。。。
さてと、、、では、、、行くか。。。
五月雨がしとしと・・・降り続く夕暮れ。。。
深瀬の石回りに忍び寄り、、、 特製のカゲロウ毛鉤を投射し、、、 ライズしてくる大型の山女魚を丁寧にセットフックする度、、、
R.L.Winston DL-4 7'6" #3 がグリップ直上から激しくロードして、、、ラインが流れに突き刺さりながら下流へと突っ走って行く。。。
流れの中では、完全な闇が訪れるまで、、、山女魚釣り師"熱狂の独演"が続き・・・
フレッシュランとなってコンディション抜群な山女魚の鋭く重厚でコシのあるローリングに夢中で応酬していた、、、五月雨そして夕暮れの記憶。。。
こうして、、、この夕べ 『雨師の胸騒ぎ』は・・・ 山女魚の銘流・K川 からの 祝福 を受けたようです。
また川辺から。。。 みなさんの良い釣り旅を。。。
■ 五月雨 の下でいつも思い出す名曲。
村下さんの歌声を生で聴いたのは・・・24の折に仕事の 旧・平市民会館/大ホール でだった。。。
村下 孝蔵 / 初恋
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