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2016/08/23

往く夏の川風 2016

 お盆の最終日・8/16は、、、J3・ブラウブリッツ秋田 U-18 に所属する次男の通う 秋田県立高校 で"保護者面談"のスケジュールが入っており、、、面談の時刻に合わせた早朝の仙台発で、、、愛車・BJFWは夏の日差しが照り返す東北道を北へと向かっていた。

 あいにく・・・当日はお盆期間の頭に発生して日本へと近づいていた 台風7号 が関東沖の太平洋を北上中・・・車載ラジオから流れる天気予報では、、、東北の北部でもこの午後遅くから天候が大きく崩れると報じている。


 また、、、雨になっちまうのか。。。

秋田でも、このところ雨の無い夏の日が続いており、、、渇水した渓での 山女魚釣り には厳しい状況だと聞いているが、、、果たしてこれからの天候急変がどう転ぶか?。。。


 先に亡くなった 山女魚釣りの名手 でもあった岳父供養の釣りのため、、、用意した毛鉤支度を乗せた愛車のハンドルを握りながら、、、次男の学校生活のコトから・・・秋田の渓 「馬場目川」の風景・・・そして秋田の天候を、、、それぞれ想っている。。。
 


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 午前11時に始まった 担任の先生との保護者面談 では、次男がトレーニングと並行して学生生活を存分に楽しんでいる様子をたっぷり伺って無事終了し、、、昼過ぎからは ブラウブリッツ秋田 U-18 のトレーニング場へ駆け付け・・・黒光りするほど日焼けした次男がトレーニングに没頭する様子を見つつ、、、ここの近所にあるチームメンバーも通うというウワサのラーメン店を訪ねて昼飯を。。。

 この後、岳父宅に立ち寄り、仏壇に線香を上げお盆の挨拶を済ませると。。。夕方の5時。


 既に・・・秋田上空の雲行きは台風の接近に伴って・・・怪しくなって来ている。。。
 

 それでは、、、行こうか。  夕暮れの馬場目川へ。 

仏壇から抜け出し・・・いつもの釣り支度した亡き岳父の気配・・・を助手席にひっそり感じて。。。

 『 出るのが遅ぐなったナ。。。 』 と少し急いでいる岳父の気配。。。

  「 親父さん、、、夕暮れだけの短い釣りですが、、、まぁ、クルマを飛ばしていきますから。 」 と自分の独り言が言い訳をして。。。 

 


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秋田市内の岳父宅から、、、かつて岳父に教わっていた馬場目川への「裏農道」をかっ飛ばし、、、40分後には、、、馴染みとなっていた「蛇喰集落」を流れる馬場目川に架かる橋の袂へ。。。 
 

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 クルマを止め橋上から眺めてみると、、、噂に違わず、雨の少ない夏を迎えていた 馬場目川 は記憶にないほどの渇水状況。。。

 夏の夕闇が降り始めた向岸の小高い丘の上には、、、映画 「釣りキチ 三平」の撮影場所となった「三平君の家」がひっそりと佇んでいる。。。


  「 親父さん、、、これは酷い渇水でしたネ。  夕暮れに魚が反応してくれれば良いが。。。 」 と独り言の自分が。。。

 
 咥えタバコを吹かした岳父の気配が隣に立ち 『 いや、、、雨っ気の在る・・・この夕暮れの空模様なら岩魚・山女魚も流れに顔を出してくるべ。  さっさと、毛鉤の釣り支度をしたのが良いナ。 』 そんな夕暮れの川風に乗って"彼岸"から聞こえてきた岳父の懐かしい声。。。  
 

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  「 そうさナ。。。 やってみるか !   でも、、、親父さん・・・あんまし期待しないで下さいね。。。 」

晩夏の陽も傾き、、、気温がみるみる下がり始めると、、、毛鉤釣り支度をするウチに汗ばむ体温を慕って アブ軍団 が纏わり付き始めて。。。    

   イテッ !  コノ~ッ !!    アブのヤロ、、、うるせーナ !   イテッ !!

   そんなアブ軍団との攻防。。。 

 

 そんな最中・・・ふと、肩越しに聞こえて来た。。。 岳父の声。
 『 あの堰、、、上手のヒラキだ。。。 』

 そこは、岳父と共によく通った入渓点から数えて、、、すぐのポイントだった。
往く夏の黄昏に、、、湿気交じりの川風が吹き始めた、、、 漬物大の底石が並ぶ流れ。。。

   「 親父さん、、、あそで、、、本当に良い山女魚が出たら・・・今晩、塩焼きにして・・・ お供えしますゼ! 」

半信半疑、、、 7Xの先糸へ クリップル・ビートル #19 を結び、、、 
渇水したプール・ヒラキに頭を僅かに見せる底石の前へ、、、そっと、、、丁寧に投射すると。。。

 なんと・・・ デカイ山女魚が、、、 黄昏の残照を映した、、、 暗緑色に染まり渇水する流れに悠然と現れて、、、

  穏やかに流れる クリップル・ビートル を、、、  カポッ、、、と捉えた!


 
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 マジで。。。
 
半信半疑で静かに潜行した山女魚を見送って・・・  一拍半を送り込み、、、、、

 ラインを滑らせながら、、、 穏やかなセットフック!

  
     グゥン・・・ッ!     乗った。。。

    黄昏の残照を映した川面の直下に巨きな白銀色がウネリ、、、 そして急速に反転した。。。
 
    山女魚だ。。。   こいつァ・・・デケェ。。。  


 R.L.Winston DL-4 8' #3 が大きく撓り込んで、、、疾く重厚なローリングでさらに下流へ突進する大型の山女魚へと応酬している。


 大山女魚と遣り取りする肩越しに、、、晩夏の黄昏に吹く川風に乗って・・・岳父の声がふたたび聞こえたようです。

 『 おおっ!  イイ山女魚だナ。。。  いつものように、そっと・・・大事にイケ。。。 』


 こうして、、、晩夏の川風に乗ってくる"彼岸"に居る岳父との山女魚釣り旅が、、、この夏もふたたび、、、馬場目川より祝福されたようです。 


この夏も、、、そんな傍らを過ぎ行く『 夏の川風 』 、、、に、きわどいタイミングで出逢えました。


 この名残の川風が皆さんにも届きますよう。。。

川辺で・・・また。   それまで・・・どうぞ良い釣り旅を。。。
 

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2016/08/10

立秋の岩魚

 ギラギラに照り付ける夏の陽も盛りの8月を迎えましたね。
猛暑の続いた東北各地で開催された「夏祭り」も閉幕する頃、、、迎えた 暦の「立秋」は、2016年だと・・・8/7だったか。


 8月初めは、時を同じくして・・・台風5号が本州に接近し、さらに東の海上を北上したから、南の海からの湿った熱風が東北太平洋側にも吹き込んで、、、お蔭で・・・夏は比較的涼しい筈の仙台でも連日猛暑の真夏日が続いて。。。

 日中の気温は34~35℃くらいまで上がり、、、さらにギラギラな夏の日差しが追い打ちをかけ、、、日が差している時分は「釣りに出てみようか。」・・・なんて考えたくもない程の猛烈な蒸し暑さ。。。 


 こんな時は、涼しい日陰で、不足していた毛鉤を巻いたり、ライン・クリーニングしたり。。。  さらにハードな釣りに向けて体調を整えるべく・・・昼寝したり。。。

 ま、、、そんなコトが出来れていれば・・・まさに理想的なのだが。。。
貧乏暇無しな自分としては大汗かきながら、ナニかと動いてばかり居て。。。  (笑)  
 


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 台風5号が本州の東海上を北へと過ぎた・・・この夕暮れ。

午後遅く、、、台風5号に向かう西寄りの"涼しい風"向きへと変わったコトを確認すると、、、川辺へとクルマを走らせていました。

 釣り師的に・・・「 立秋の風 = ライズ招きの西風 」 とでも云うのか。。。 「夏の終わりを知らせる風」もしくは「秋の訪れを告げる風」。

 8月の夏祭りシーズンが終わり、、、そんな涼しい風を感じると・・・川辺へと駆け付け、毛鉤を流してみる。。。

 それが毛鉤釣り師である自分にとっての「秋」の訪れ。。。


 日中、仙台市内では34℃ほどあった気温が、、、午後7時過ぎの日没時の川辺では23℃ほど。
急激な気温の低下に伴い・・・ 夕闇の川面に 小型のカディス の集中的な羽化が起きて。。。 

 くるぶし程のごく浅い瀬のヒラキに、、、点在する石回りのそこここに岩魚は定位して、、、微かなライズを繰り返している。。。

そんな立秋の黄昏風景。。。 


 
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 立秋の涼しい西風が、夏休み中だった岩魚達を起こしてくれたようです。。。


また、川辺から。。。  良い釣り旅を。。。
 

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2016/08/05

夏岩魚 2016

 真っ青な空からギラギラな真夏の日差しが照り付けている 東北道・下り車線 。。。
エアコンのコンプレッサーが冷却側へ目一杯稼働しているせいで、、、踏み込んでいるアクセル・ペダルへのエンジンの反応が幾分鈍いようだった。

フロントウインドー越しの地表からは陽炎が揺らめき、、、遠くに見える田園の風景がゆがんでいる。。。

  先ほど通過した三本木PA付近の路側帯に設けられた気温表示だと・・・34℃。 

 
 こんな猛暑な調子だと、、、行先としていた 渓 も、釣りには厳しいだろうか ?  
 
 いや、、、それでも、、、やはり現地まで行ってみないコトには、、、何ともナ。。。 
 

そんな風に、、、冷房の風がヒンヤリと効いた運転席に一人、、、ハンドルを握りながら、、、この午後から夕暮れに掛けての毛鉤釣りを想っている。。。  


 
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 宮城県・石巻市から秋田県・由利本荘市へ通じる R108 沿いには、江合川、荒雄川、役内川、雄物川、子吉川の各水系が道沿い交互に現れ、、、毛鉤釣りするには魅力的な流れが続いているんだよ。。。 諸君 !

 まぁ、、、R108沿いを走りながら、、、おっ !、、、と気になった流れを見掛けたなら、、、ダメモトで試しに毛鉤を流してみるのが・・・良いかも ?   凄いヤブ中の細流にビックリするような巨大な魚が隠れてたり。。。


 


 この午後、、、猛暑の中を目的地のY川辺に到着してみると、、、やっぱり夏休み時期なのか? 遠来のナンバー・プレートのクルマが何台も川辺に駐車中。。。 

 
 停車早速、、、エンジンからの放射熱を慕って飛来する・・・多数のアブの体当たりと噛み付き攻撃。。。 

そんなこと構わず 「このヤロ、、、アブの野郎、、、うるせーナ。。。  この~。。。 イテッ! 」 なんて云いながら、、、アブを躱しつつ毛鉤釣り支度してたら、、、

 上流から林道を宮城ナンバー車が降りてきて・・・餌釣り師と思しきニコヤカなオジサンが。。。『お昼前にコノ区間やったけど、あんまり魚が居なかったヨ。』。。。だって。 

 そう云いながら・・・クルマのトランクから、アイスボックスを引っ張り出して来て、釣果らしい魚の"ワタ抜き"を始め出した。。。 


 
 ホント~なのか ? ・・・オジサン。  今日みたいに雨降り後のこの流れなら、、、いい岩魚が沢山岸際の浅瀬やタルミに出てんだけどナ。。。  

 ま、、ダメもとで・・・オジサンの後を・・・試してみようか。。。
 

 
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 やっぱり、、、たくさん残ってたヨ、、、岩魚が。。。

先行した餌釣りオジサンはバタバタ岸際を遡行してたらしく、、、足跡まで沢山残って居て。。。
お蔭で、、、いい岩魚までついでに蹴散らしてくれてたのか ? 毛鉤を捉える魚は・・・ちょいと小振りサイズだったネ。。。
 

 さて、、、それでは、、、夕暮れの薄闇が降りて川辺の気温が下がると・・・春先から続いた少雨のせいで大発生した"アブ軍団"が雲のように襲って来るから、、、渓を脱出と。。。 

 

 こうして、、、大発生中のアブを飽食してお腹がパンパンな夏岩魚を見ることが出来たようです。
 
 また川辺から。。。   8月の良い釣り旅を。。。
 

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