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2015/09/29

川面に浮かぶ月 ~ 猿ヶ石川 ~

 深夜作業の連続のせいなのか? はたまた、、、このところは連続で出掛けていた釣り疲れ・・・のためなのか? 

 予定では、、、プラウブリッツ秋田U-18 に所属する次男の試合観戦の為、AM7時起きして岩手県盛岡市行きを準備次第、クルマで出発するのが・・・つい寝過して、、、AM9時30分過ぎに S氏 ( JR長町駅前・中国料理 楓林 )からの『釣り連絡』電話で叩き起こされていた・・・という次第。

 あー、ヤバイ ! 大慌てで、、、寝ぼけ眼のまま釣り支度を整え、、、秋晴れとなった東北道を北へ向ってクルマを飛ばす・・・ そんな情けない朝の顛末。。。 


 釣り旅が始まる朝・・・ってのは、もう少しスマートにいく筈だが。。。  まあ、実際はいつもこんなモノですよ。 自分の場合。。。  
 


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 次男の試合観戦予定を早めに切り上げ、、、盛岡市の会場を出たのが午後1時近く。

盛岡から東北道を折り返して、、、花巻の先で分岐する釜石道へと進んで、、、宮守ICからR283へ降り、、、綾織の集落、そして懐かしい「猿ヶ石川が流れる遠野」へ。。。

 遠野市街でR340へと入り、、、カッパ淵で有名な土淵(つちぶち)集落から県道160号へ折れて附馬牛(つきもうし)集落、、、そして大出(おおいで)集落へとクルマは走り続けて。。。

 今回の目的地であった 早池峰神社 へ辿り着いたのが、、、午後2時30分を廻った頃。。。


 20年も昔、、、初めて 猿ヶ石川 を訪れた折、、、宿となった門前の民宿 「わらべ」のご主人・佐々木さんから『遠野物語』を彷彿とさせるような 早池峰神社 にまつわる数々の不思議なお話を伺って以来、、、曲がり角が続く人生の折々で躓く度に、、、密かに立ち寄っている・・・迷い続ける自分にとっての「パワースポット」。


 苔生した鳥居を潜り、、、石段を上がって神門を過ぎると静謐とした神域、、、樹齢を経た御神木の杉木立の並ぶ参道、、、拝殿の屋根は架け替え工事中だったが、、、本殿にて静かに手を合わせ・・・今日の再訪が適ったことを 霊験あらたかな早池峰の神 へ感謝している。。。   そして、猿ヶ石川の釣り旅の成就についても少しだけお願いして。。。 

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 神前を程なくして、、、民宿「わらべ」に立ち寄り、漁券を買い求めた際 『早池峰神社の神様にはお参り済ませましたよ!』と一言添えると、奥さんが『お参りしたの? えらいね!』 と笑顔で返してくれる。  早池峰の神様と四季を暮らす 大出人 の笑顔が何とも嬉しくて。。。つい先程までの悩み事を忘れて一緒に笑顔になっている。。。  

 しかし、小学生のようにして、、、「えらいね」なんて・・・褒められたのは何時以来だったっけ?


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 こうして・・・訪れの早い秋の夕闇が川面を沈めて、、、投射したトビケラ毛鉤の行方が定かで無くなるまで 猿ヶ石川 での山女魚釣りは続いたようです。。。

 秋の残照が薬師岳の山頂だけを照らす頃、、、東の澄んだ夜空には中秋の月が浮かび、、、その月光が猿ヶ石の川面に照り返し輝いたのは、、、「迷い続けるお前の旅を適えよう」と・・・ 早池峰の神様からの思し召しだったか。。。 

 
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 良い釣り旅を。。。


 


  

        

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2015/09/22

Like a rolling stone ~ 秋の陽 ~

 この秋もシルバー・ウイークに突入し、今季も9月末まで、残り僅かとなった 渓通い でいよいよ忙しくなって来ました。

 気になり続けていた・・・先の豪雨による 大出水 の傷跡・・・は如何ばかりであったろう? と、、、昨夕刻、ほんの少し時間を取って、広瀬川水系上流部の水辺に向っていました。


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 渓には・・・出水の際、ここまで水位が上がった・・・岸辺を削り続けた水流による傷跡がクッキリと。。。
  
川底の石 は激しく転がり続け、揉まれ続け、、、 ( そう、まるで自らの変移流転の人生のように ) 、、、水生昆虫が活動する気配も無い・・・清冽過ぎる水が流れて行くのをただ寡黙に見送るだけ。。。

 
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 午後5時30分を過ぎ、、、先程まで渓に届いていた 儚げな秋の陽 は幕を引くように霞んで・・・。

 代わって、、、秋の匂いが立ち込めるような 影の深い夕闇 が川面を覆い始めている。 


 

 夕闇と競うようにして辿り着いたザブザブと流れる深瀬のヒラキ、、、

  未だ高い水位が続く流れに、、、遡上途中にある 美しい山女魚 との奇跡の様な出会い。。。 

 

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 人知れず、転がる石となって。。。「 Like a rolling stone 」  これからも自分は山女魚釣りと向き合うだけ。。。  

   そう確信した秋の記憶。。。 

 


 良い釣り旅を。。。


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2015/09/17

天の赦す川

 秋晴れの好天となった午後 ・・・ 先回も JR長町駅前・中国料理 楓林 のマスターS氏 と釣り旅で訪れた 秋田・Y川 を目指し、、、東北道を北へと一人クルマを走らせている。。。


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 9/9夜半から9/10にかけて東北太平洋側を襲った 豪雨 は、宮城県内を流れる各河川に重大なダメージを残して去っていました。。。   

 そんな荒涼と変わり果てた ホームリバー・広瀬本流 の様子から、、、仙台周辺の流れにおいて、、、残された9月末までの漁期内に 山女魚釣り が再び出来るのか?  「数十年ぶりの大出水だった」と聞く自分としては・・・何とも確信が持てない状況に不安が募るばかり。。。


 この大出水が平水位まで落ち着いてしまえば・・・と考えながら、、、一方で、川底の大石までも流されて川の流れが大きく変動してしまった様子を見る限り、、、安定した水生昆虫の羽化が見込めなければ、その毛鉤釣りの本質的なゲーム性が成立しないとも思えて。。。

 ま、、、これから実際どうなるのか?  引き続き、川の様子を追いかけてみようと思っています。           

          

 仙台出発から、2時間少々掛けて飛ばし・・・午後3時30分過ぎ、、、辿り着いた秋田・Y川。。。

 川原の高い位置に引っ掛かった流木などの様子から、、、秋田・Y川の流域にも奥羽山脈を越えた雨雲による大量の降水があったようですが、緑深い広葉樹の拡がる森のお陰か? 早くも水は引き始めており、、、何とか毛鉤釣りが出来る水位に。。。
 

 東北太平洋側の川の惨状を見れば、、、豪雨から外れた 秋田・Y川流域 はこの9月の山女魚釣り師にとってまさに・・・「天の赦す所」 

  

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 水が引き始めたとはいえ・・・腰まで速い流れに浸かりながら渡渉する場面もあって、、、まだまだ水位はとても高い状況でしたが、、、それでも僅かにプールヒラキや瀬尻に出来た「山女魚の適水勢」のポケットに定位した山女魚達から・・・この午後に 宮城より遠出した釣り旅 を祝福されたようです。 

 

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 渓から上がり、、、つるべ落としの穏やかな夕闇に包まれたクルマまでの帰り道。。。

遠くに見える山里の人家にひとつ、、、ふたつと明かりが灯りはじめ、、、往く夏そして秋の訪いを強く感じていました。
 
 

 


 また、何処かの川辺から。。。   良い釣り旅を。。。

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2015/09/11

秋雨の釣り旅 ~2015秋~

 降り続く秋雨の中、、、増水し始めた秋田・Y川の深い谷底を (仙台市太白区・JR長町駅前 中国料理 楓林マスター) 雨具姿のS氏 と釣り上っている。

 先程から、また一段と雨の降り方が強まったようだ。。。  ついでに・・・谷を吹き抜ける強い風まで。。。

降り続く雨の白いカーテン越しに見上げた僅かな空には、、、どんより黒ずみ湿気たっぷりとなった雨雲が次々に移動して行く。


 懐かしい、、、ここ Y川 でも、、、また秋雨の毛鉤釣りになっちまったか。。。


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            ( オバラロッド製 『銘無き竹竿 8' #4』 と 笑顔で決めたS氏の釣り姿・・・ホント渋いね ) 


 「この秋の鮎釣り師は、もう仕舞いにしたよ。  ただ・・・鮎釣りに通ってた 秋田・Y川 の漁協の人から聞いた情報だと、、、今シーズンは鮎よりも山女魚の方がすごく良いんだと・・・・・(以下、マル秘情報に付き 省略 )・・・・・。」

 中国料理 楓林の昼休み時間、、、そんな"釣り場情報"を持ち出して来た・・・含み笑顔のS氏。

 初来日していた 英国 Hardy Bros. 社長の ジム・ハーディ に直接キャスティングのイロハを教わって・・・毛鉤釣り歴43年目となるS氏がその毛鉤釣りに関する 『核心ネタ』 を話す時、、、声のトーンが一段低くなるのに気付いたのは、何時以来のことだったか。。。

 『 そいつは面白いハナシですネ・・・。』 なんて気を良くして相槌を打ってるウチに、、、いつの間にか? 「じゃ、今度の楓林・定休日にAM4時のピックアップで・・・。」  そんな風に釣り旅の段取りは決まって。。。  


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            (  漁協の人と現場情報を携帯でやりとりするS氏の釣り姿・・・チョイ渋で ) 


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 明け方・午前4時、仙台出発時の天候は、接近してくる台風と前線の影響で東北太平洋側は大荒れだった。

 フロントウインドーに強く当たってくる大粒の雨、、、 ワイパーを高速にしながら慎重なS氏のドライブ。。。

奥羽山脈越えのR48、、、そして東根でR13に合流し、、、尾花沢、、、新庄、、、金山、、、と進むにつれ次第に雨脚が弱まり、、、山形と秋田の県境を越える頃にはついに雨も上がって。。。


 午前7時のY川到着時点の天候は今にも降り出して来そうな曇り空。

時折、、、吹き抜けて行く上流からの強い川風に雨粒が混じり始めていた。。。


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 午前中一杯そんな天候下でライズしている山女魚たちと遊ぶうち、、、 昼前頃から秋雨が降り出し。。。


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 深瀬のカケアガリ・・・ヒラキに点在する大石周りを目指し、、、細心のストーキングでにじり寄って小型のトビケラ毛鉤を投射。。。


 すると、、、秋雨がつくる水輪の中をドリフトして行くトビケラ毛鉤へ、、、水シワのように微かなライズ。。。


  これを一拍半送り込み、、、ラインを滑らせながら、、、穏やかなセットフック !

  
    グウンッ !   乗った。。。


  増水して波立つ水面の直下に巨きな白銀が反転し、、、深瀬ヒラキに山女魚の腰が強い重厚な疾走が始まって。。。

  R.L.Winston DL-4 7'6" #3 が美しいベンディングカーブでロードしながら、これに応酬している。


 
こうして、、、秋雨の釣り旅にふさわしい・・・美しい婚姻色がたいへん印象的なY川の山女魚・・・と出逢うことが出来たようです。

 秋雨でずぶ濡れになりながら、、、それでも和やかで愉しい 釣り旅 は、、、Y川辺がついに夕暮れを迎えるまで続いていました。


 また、何処かの川辺から。    秋の良い釣り旅を。。。


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2015/09/04

後悔する夕暮れ

 本州上空を南へ北へ行ったり来たりしていた・・・秋雨前線からの長雨は、昨日で一旦小康状態を迎えていました。

ここ数日間は近郊の各河川とも上がり続けた『宮城県土木部』発表の水位テレメーターのデータ数値も、やっと昨夜半より平水位へ向かって断続的に下がり続けて・・・水位的には好転の兆し。。。

 しかし、、、仙台上空には相変わらず「今にも降り出しそうな雨雲」が居座り続けている。


 まあ、、、こんな時は、川の様子見がてら"夕暮れの一時勝負"ってコトで、、、出掛けてみるか。


 日中の業務を早めに切り上げ、、、川辺に辿り着いたのが午後5時過ぎ。。。

雨雲の影響か? 川辺には早くも・・・偏光グラスを掛けては釣りが出来ない・・・そんな深い夕闇が訪れて。。。


 手早く、、、毛鉤釣りの身支度を整え、、、刻々と闇が深まって行く夕暮れの川辺へと小走りしている。

R.L.Winston DL-4 7'6" #3  に組んだ Lamson Litespeed 1.5 から引き出していた DT3Fのライン、、、そして7X の先糸にフリーノットで結束した、、、#18のトビケラ毛鉤を、、、未だ増水気味の流れに送り出して。。。


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 日没時刻を少し廻った頃、、、 

夕闇が降りて漆黒色に染まったプール・ヒラキ側の川面に、、、山女魚釣り師の第六感でしか感じ取れないような・・・本当に微かな・・・ 大型のライズ 。。。


 深い夕闇に視界は閉ざされ・・・本当なら毛鉤のサイズを上げたいところだが、、、 ここで上げてしまったら、、、 魚は出ないだろう。。。


 ままよ。。


 ライズ位置までメジャリングした目測分のラインをアップストリームで投射して早い流れの筋に乗せ、、、#18のトビケラ毛鉤を送り込んで行く、、、


 そして、、、トビケラ毛鉤がライズ位置へ届いた頃合と、、、川面に山女魚釣り師の第六感を集中していると。。。


   グウウ・・・ンッ。。。 

 投射したラインの先端を何者かが掴み取ったようにグリップに乗った重さを感じる・・・ 魚信 。。。


   乗った !      半拍送り込んで、、、セットフック !


   そして。。。     グッ・・・グッ・・・グウーーーッ、、、、 フッ !


 夕闇が僅かなセットフック・タイミングの感覚を狂わせたのか?   バレてしまった。。。


 あーーっ、、、デケエ !   今のはデカかった。。。   くうーーーっ。。。 
 
やはり、、、毛鉤のサイズを上げるべきところだったか ?  


    
夕闇が降りて漆黒色に染まったプール・ヒラキは沈黙を保ったまま流れ続け。。。 

呆然と立ち尽くす釣り師を、、、瀬音は見送っている。。。


  

  

 まぁ、、、 現在は栃木・大田原に住む 「マブリ・マスター 舟山」 式に云わせて貰えば・・・『魚とご縁が無かった様で・・・』 

 
  そんな・・・後悔する夕暮れとなったほろ苦い記憶。。。


 また、、、川辺から。

 良い釣り旅を。。。

  

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