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2015/08/30

秋雨一人

 本州南部で停滞する秋雨前線は、連日の「秋雨」を仙台へもたらしている。

ここに、オホーツク高気圧からの湿った冷たい北東風「やませ」が吹き入ると、、、仙台では急速に気温も下がり、薄手のフリースが欲しくなる・・・11月始め頃の"強い肌寒さ"を感じていました。

NHKラジオの「気象通報」によれば、、、昨日お昼・12時の仙台の気温が19℃と、同じ時刻の北海道・稚内での20℃を下回って、、、 しとしと・・・ここ数日、断続的に降り続く「秋雨」は晩秋の天候を連れて来たようです。


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 日ごと、降っている「秋雨」の隙間を縫うように、、、天候を眺めては川辺へと駆け付け、、、毛鉤による山女魚釣り。


自らが 52歳 を迎えた・・・この夕暮れも、、、 しとしと・・・やさしく降り続く「秋雨」の中で羽化するトビケラに合わせた毛鉤を結び、、、増水が続き水位が上ずった川面に向って、、、このトビケラ毛鉤の投射を続けていました。


 降り続く「秋雨」と夕暮れの川面に漂う「薄闇」は非現実な印象深い舞台設定を施している。。。
山中の深い緑の間で濃密に木霊する獣たちの息遣い。。。

 ずぶ濡れになった齢52の山女魚釣り師が秋雨に一人。。。

そうして、、、迎えた日没の薄暮、、、秋雨の増水した流れにトビケラ・ピューパの流下が始まって。。。


一つひとつ・・・山女魚を掛ける度、、、しだいに加速し、沸騰を始める 釣りゴコロ。


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 こうして、、、自らの毛鉤釣り始めから数えて 37回目の秋 はひっそりと・・・訪れたようです。

また、何処かの川辺から。。。


   良い釣り旅を。

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2015/08/22

秋雨に濡れて ~3分の賭け~

 接近する台風と秋雨前線による雨降りの予報が出ていた、、、午後遅くの仙台。  
すでに、市内青葉区の上空には真っ黒な雨雲が掛かって来ており、、、先ほどから雨が降り出し始めたようだ。。。

そんな窓外の様子を気にしながら・・・ Web上にある 雨雲レーダー と 宮城県土木部サイトが発表する県内各地の降水量と水位計のテレメーター・データ を交互に見比べ、、、これから向うべき川辺の様子をリサーチしている。。。


 うん、、、 雨雲レーダーによれば、、上手い具合に雨雲の切れ目に当たっている 広瀬川の上流域 なら・・・夕暮れに向かって、これからの2時間弱くらいは・・・雨降りの勢いも弱いようだ。   

 そうと判れば、、、7分は急な増水で全くダメ/残り3分は未だ何とか釣りが出来そう、、、なんてバクチになっちまうが、、、川辺に向かってみるか。。。


 
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 7月末から続いていた熱暑と酷い渇水、、、また、そんな状況が呼び込んだのか?「夜トボシ密漁」による人為的な要因も続いて、、、渓に棲む魚達も辛かろうと・・・ 8月の今日まで、広瀬川の上流域には全く足を向けていない状況でした。。。


 ま、、、その後の渓の様子を見るだけでもOKか。。。  気楽に行こう。。。

強まり始めた雨の勢いに合わせ、、、ワイパーを高速にして、対向車の跳ね上げる水壁を潜りながら・・・川辺までのドライブ。。。  
 
   「やっぱ、、、この強い雨ではダメなんじゃないか? Uターンするなら、この先で。。。」 
   何度となく、、、先程までの考えを打ち消してしまう様な・・・強く激しい雨。。。


 それでも、、、JR仙山線・作並駅前を通過する頃には雨脚も弱まり、、、道路の濡れ方も降り始めの様子。。。

   「よしよし、、、これなら、何とかやれるか。。。  後は、これから入る林道を無事に抜ければ・・・。」
   
   

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 雨の影響でグチョグチョのドロンコ路面となってしまった林道はクルマを泥だらけにして抜け、、、川辺への到着が午後5時過ぎ。

 雨と雲のせいか? 既に川辺はイブニングの暗さ。

強く降り始めた雨の中、、、どうせ最後はズブ濡れになるからと・・・雨具無しにして急いで釣り支度を整え、川辺へと走る。。。   あっ!と云う間に水は上がってしまうだろう。。。

 確かに、、、この雨は先程から降り始めたばかりか、、、渓の水位・水色とも未だ釣りが可能な状況だった。

 R.L.Winston DL-4 7'6" #3 に組んだ Lamson Litespeed 1.5 より 7X の先糸を引き出し、これにクリップル・ビートル#18 をフリーノットで結束する。

  「みるみる水かさが上がって、ついでにササ濁りの水色も入り始めた。。  もう時間は無いナ、、、 さっと叩いて、、、さっと引き上げねば、、、帰り道の林道が。。。」

  「こんな様子なら、、、淵やプールのヒラキだけ狙って。。。」


 次第に強まる雨は、水面に多数の水輪を作り、、、こんな不規則な波立ちが、、、さらに毛鉤に対するライズとの判別を難しくしている。

 5投射ごとに毛鉤を引き寄せ、、、パウダー・タイプのフロータント処理。。。
 毛鉤を水面に漂わせるだけでも至難な密度高い雨。。。

 そして、次第に深まってゆく雨降りの夕闇。。。


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 とあるプール・ヒラキにあるくるぶし程度の水深のごくごく浅い水面に、、、山女魚がひっそりと吸い込むように クリップル・ビートル#18 を捉え。。。

 この山女魚の撮影を終える頃には、更に雨の勢いが強まり始め・・・ ずぶ濡れのまま運転席に飛び込み、、、そのままクルマを走らせ。。。


 こうして、辛くも秋雨の合間を縫った毛鉤釣りで、、、広瀬川水系の山女魚と再会することが出来ました。

これから一雨ごとに川の活性も戻って、、、秋の釣りが始まるようです。。。


 また、秋の川辺から。。。

良い釣り旅を。。。


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2015/08/12

30ヤードの夕暮れ ~ 荒雄川C&R区間 ~

 この午後の宮城県土木部WEBテレメータによれば、、、荒雄川の源流に位置する山並みへ、、、夕立ちのような強い雨が短時間に降っていた。

熱暑そして雨無しが続いた 8月の荒雄川 にとって・・・まさに待ち兼ねた「慈雨」。


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 雨が降った・・・と判れば・・・ 何を置いても駆け付けねばなるまい。。。    荒雄川の川辺へ。。。

午後4時過ぎの仙台発~鬼首・荒雄川C&R区間へ直行する愛車BJFWは、どしゃ降りの天候となった夕暮れの東北道をワイパー全開でひた走っていた。


 荒雄川の川辺到着は、午後6時を少し廻った頃。  

川辺上空にも分厚い雨雲が被っており、、、小雨が交じる夕暮れは早くも薄闇が降りて来ているようだった。


 川辺の様子を確認する時間も無いナ・・・。

先回訪れた時より、、、幾分水位は下がっているが、、、それでも午後の雨降りによる薄にごりが水色に乗っているところを見ると、、、すでに増水は始まっていると見るべきなのか。。。


 R.L.Winston DL-4 8' #4  に組んだ Waterworks Force 2X LT から引き出していた 6X の先糸。。。
この先糸にフリーノットで結束した、、、#18のハーディーズ・フェイバリット/パラティルトを流れに送り出す。。。


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 水底に沈んだ古いテトラの流れのヨレで、、、C&R区間の流れに再生産したプリプリに太った小型の虹鱒が。。。
そして、、、川岸にオーバーハングしたヤブの際では、荒雄川の山女魚が。。。
 
 薄暮れの水面をドリフトする #18ハーディーズ・フェイバリット/パラティルト を静かに捉えて。。。

 うん、、、先回より、、、川全体の活性も高いようだ。

どれ・・・、先回は夕暮れの時間切れで試せなかった、、、あちらの流れを試してみるか?


 そこは、、、右岸側の分流よりガンガン瀬が入る、、、低い石組の堰堤で区切られた大型のプール


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 小雨交じりの薄闇が、、、ほの暗さを次第に増しながら川辺全体を覆い始めている。。。  急がねば。。。

夕闇の中、6Xの先糸に トビケラ毛鉤#16 を結び代え、、、 念を入れてフリーノットの結束は2重にしてと。。。


 さて、、、行くか。。。    ガンガン瀬脇に出来た大石底の緩流の筋で・・・ 大型の鱒は餌待ちしてるだろう。。。

  そいつを・・・釣るんだ。。。


 左手にハンドツイストしているラインを流れに乗せ、送り出していく。。。

ポイントまで目測分のラインが出切ったところで、、、静かにエアリアル・ロールして水切り音を避けたピックアップ。


  滞空時間を稼ぐため・・・コンチネンタル・スタイルによるルーズなバックキャスト、、、そして切り替しのフォワードキャストでスローにループを整えながらプレゼンテーション。。。    大きく、、、上流側へリーチ。。。

  トビケラ毛鉤#16は狙った流れの筋に入っている。  


 毛鉤が着水して、1拍数える間も無く。。。

夕闇に、、、ヌウ・・・ッ、、、と大型の鼻先を突き上げながら、、、  大型の鱒がトビケラ毛鉤を捉えた。。。

 急速潜行して行く大きな鱒の尾鰭を見送り、、、 更に半拍置いて、、、  ラインを持ち上げるようにして セットフック !


 グウ・・ン・・ッ 。。。     乗った !


 
 刹那、、、  R.L.Winston DL-4 8' #4  がフルパワーで引き倒されるようにして、グリップ直上のバット部から大きく撓り込み、、、そして Waterworks Force 2X LT から急速に・・・ギューーーーウンンッッ・・・ 激しい勢いで引き出され続けるライン。。。

 6Xの先糸限界でドラッグを調整していた筈だが。。。   コイツは・・・強すぎる。。。


 27mほどのフルライン+バッキングが5mも出たころだろうか、、、 やっと大鱒の強烈な走りは止まったが、、、
今度は、ガンガン瀬の下に潜り込んで張付いてしまったようだ。

「何が何でも・・・浮き上がらねぇ。」 そんな水底で張付く大鱒の固い意思が・・・ラインを伝って届いている。。。


 『 おーい、、、大鱒よ。。。  雨雲のせいで川辺はそろそろ真っ暗になりそうだし・・・お前と両手で本気で遣り取りしてるせいで、、、顔にはアブが数匹たかってチクチクしてるし、、、 何も30ヤードも離れて意地張らずとも・・・適当な距離でファイトして良いのだぞ ! 』 と語り掛けてみるが。。。


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 この大鱒をやっと取り込んだ頃には、、、川辺も暗がりに沈み込む夕闇の中。。。

お陰で・・・暗闇の中、クルマまでの戻り足の川歩きは大変でしたよ。


 また、、、川辺から。   良い釣り旅を。。。


 


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2015/08/04

夏の宵 ~ 荒雄川C&R区間 ~

 7月末からここ1週間は、南東北に位置する宮城・仙台も夏の陽射しが強烈な晴天が続き・・・おまけにまともな雨も降らず、日中の気温は連日30度を越して、、、冷水性の山女魚や岩魚、そして鱒釣りには全く不向きな天候続き。。。

 こんな様子じゃあ・・・大きく渇水する広瀬川、寒河江川・大井沢、そして荒雄川・・・南東北に位置する何処の川・渓も陽射しの在る日中は釣りにならず、、、朝晩のほんの一時、、、闇に紛れてハッチしてくるトビケラを目当ての毛鉤釣りになるか。。。


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 茹だる様な熱暑の日中は真面目に仕事に励み・・・そして夕暮れを迎える頃、、、薄闇が訪れた川辺へと駆け付けて、急ぎ釣り支度を整え、、、ハッチとこれに向うライズで騒がしくなった水面にトビケラ毛鉤を流してみる。。。

 そんな少々気忙しい・・・「夏の宵、打ち上げ花火のように一時瞬く」・・・毛鉤釣り。  


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 渇水で小砂利底の見通せる早瀬がザーーッという瀬音と共に幾分深みを残したプールへと流れ込んでいる。。。

このプール頭にはテトラの残骸がひとつだけ鎮座して、この後に続く深い玉石底の流れは大鱒の格好の餌場になっている。


 夏の夕空から夕闇の群青色が降りて、、、川辺に一人佇む釣り師の気配を隠し始める。。。

気付けば、、、涼しい川風が吹き始め、、、川面から先ほどまで強かった熱暑を拭って行くようだった。


 下流側のプール・ヒラキのカケアガリ辺りに水面直下でモジルようなライズ。。。  鱒だ。。。

釣り師を包んでいる群青の薄闇は、、、急速にその深みを増して行く。


 今度は、正面の白泡が切れる流れの筋の水面直下にモジルようなライズ。。。   さっきよりデケエ・・・鱒だ。。。

  うん・・・ コレを狙うか・・・。

R.L.Winston DL-4 8' #4  に組んだ Waterworks Force 2X LT から引き出していた 6X の先糸。。。
この先糸にフリーノットで結束した、、、#16のトビケラ毛鉤を流れに送り出し、さらに先ほどのライズ位置までメジャリングしたラインを流れに乗せ、送り出していく。。。

  目測分のラインが出切ったところで、、、静かにエアリアル・ロールして水切り音を避けたピックアップ。


  滞空時間を稼ぐため・・・コンチネンタル・スタイルによるルーズなバックキャスト、、、そして切り替しのフォワードキャストでスローにループを整えながらプレゼンテーション。。。

  トビケラ毛鉤は狙った流れの筋に入っている。


  ドリフトを確認しながら・・・DL-4のティップを微かに震わせ、、、トビケラ毛鉤へ微かにフラッタリングのアクションを加えた瞬間。。。


   ヌウ・・・ッ !   

大型の鱒は、ロケットのように垂直にその全身を突き上げながら、、、流れから音も無く飛び出して毛鉤を捉えた !


   ドバ・・・ン・・ッ !!

そして、、、巨体を反転し、流れに戻った際の水面を割るような衝撃音。。。   

   
 くうっ・・・デケエ・・・ッ !


R.L.Winston DL-4 8' #4 がグリップから激しくロードして、、、水底に張付きながら大きくローリングを続ける大鱒のファイトに応酬を続けている。。。

Waterworks Force 2X LT のドラッグからギューーーウッと急速にラインが引き出されて。。。 


夏の宵に、、、大鱒と夢中で遣り取りを続けているうち・・・ 何時の間にか夏の熱暑なんて忘れていましたよ。


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 残念ながら、、、遣り取りした大鱒はなんとか無事に取り込めたものの、、、これをネットに収めた頃には川辺は真っ暗闇。。。
  

  いや、デケエな。  どれ、、、がっちり掛かってた毛鉤を外して、、、 左手で静かにホールドして・・・撮影を、、と・・・っ、、、おとと・・とっ、、、 バジャバシャ・・・ 

あーっ ! 撮影前のリリースになっちゃった。。。   そんな事情で、明るい内の別の鱒で、どうぞご勘弁を。


こうして、、、夏の宵に僅か1時間だけの釣りへ、、、往復3時間少々掛けて仙台から駆け付け続ける大バカ者は・・・優しい荒雄川の鱒たちより祝福されたようです。

 また川辺から。。。  夏の良い釣り旅を。

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