30ヤードの夕暮れ ~ 荒雄川C&R区間 ~
この午後の宮城県土木部WEBテレメータによれば、、、荒雄川の源流に位置する山並みへ、、、夕立ちのような強い雨が短時間に降っていた。
熱暑そして雨無しが続いた 8月の荒雄川 にとって・・・まさに待ち兼ねた「慈雨」。
雨が降った・・・と判れば・・・ 何を置いても駆け付けねばなるまい。。。 荒雄川の川辺へ。。。
午後4時過ぎの仙台発~鬼首・荒雄川C&R区間へ直行する愛車BJFWは、どしゃ降りの天候となった夕暮れの東北道をワイパー全開でひた走っていた。
荒雄川の川辺到着は、午後6時を少し廻った頃。
川辺上空にも分厚い雨雲が被っており、、、小雨が交じる夕暮れは早くも薄闇が降りて来ているようだった。
川辺の様子を確認する時間も無いナ・・・。
先回訪れた時より、、、幾分水位は下がっているが、、、それでも午後の雨降りによる薄にごりが水色に乗っているところを見ると、、、すでに増水は始まっていると見るべきなのか。。。
R.L.Winston DL-4 8' #4 に組んだ Waterworks Force 2X LT から引き出していた 6X の先糸。。。
この先糸にフリーノットで結束した、、、#18のハーディーズ・フェイバリット/パラティルトを流れに送り出す。。。
水底に沈んだ古いテトラの流れのヨレで、、、C&R区間の流れに再生産したプリプリに太った小型の虹鱒が。。。
そして、、、川岸にオーバーハングしたヤブの際では、荒雄川の山女魚が。。。
薄暮れの水面をドリフトする #18ハーディーズ・フェイバリット/パラティルト を静かに捉えて。。。
うん、、、先回より、、、川全体の活性も高いようだ。
どれ・・・、先回は夕暮れの時間切れで試せなかった、、、あちらの流れを試してみるか?
そこは、、、右岸側の分流よりガンガン瀬が入る、、、低い石組の堰堤で区切られた大型のプール
小雨交じりの薄闇が、、、ほの暗さを次第に増しながら川辺全体を覆い始めている。。。 急がねば。。。
夕闇の中、6Xの先糸に トビケラ毛鉤#16 を結び代え、、、 念を入れてフリーノットの結束は2重にしてと。。。
さて、、、行くか。。。 ガンガン瀬脇に出来た大石底の緩流の筋で・・・ 大型の鱒は餌待ちしてるだろう。。。
そいつを・・・釣るんだ。。。
左手にハンドツイストしているラインを流れに乗せ、送り出していく。。。
ポイントまで目測分のラインが出切ったところで、、、静かにエアリアル・ロールして水切り音を避けたピックアップ。
滞空時間を稼ぐため・・・コンチネンタル・スタイルによるルーズなバックキャスト、、、そして切り替しのフォワードキャストでスローにループを整えながらプレゼンテーション。。。 大きく、、、上流側へリーチ。。。
トビケラ毛鉤#16は狙った流れの筋に入っている。
毛鉤が着水して、1拍数える間も無く。。。
夕闇に、、、ヌウ・・・ッ、、、と大型の鼻先を突き上げながら、、、 大型の鱒がトビケラ毛鉤を捉えた。。。
急速潜行して行く大きな鱒の尾鰭を見送り、、、 更に半拍置いて、、、 ラインを持ち上げるようにして セットフック !
グウ・・ン・・ッ 。。。 乗った !
刹那、、、 R.L.Winston DL-4 8' #4 がフルパワーで引き倒されるようにして、グリップ直上のバット部から大きく撓り込み、、、そして Waterworks Force 2X LT から急速に・・・ギューーーーウンンッッ・・・ 激しい勢いで引き出され続けるライン。。。
6Xの先糸限界でドラッグを調整していた筈だが。。。 コイツは・・・強すぎる。。。
27mほどのフルライン+バッキングが5mも出たころだろうか、、、 やっと大鱒の強烈な走りは止まったが、、、
今度は、ガンガン瀬の下に潜り込んで張付いてしまったようだ。
「何が何でも・・・浮き上がらねぇ。」 そんな水底で張付く大鱒の固い意思が・・・ラインを伝って届いている。。。
『 おーい、、、大鱒よ。。。 雨雲のせいで川辺はそろそろ真っ暗になりそうだし・・・お前と両手で本気で遣り取りしてるせいで、、、顔にはアブが数匹たかってチクチクしてるし、、、 何も30ヤードも離れて意地張らずとも・・・適当な距離でファイトして良いのだぞ ! 』 と語り掛けてみるが。。。
この大鱒をやっと取り込んだ頃には、、、川辺も暗がりに沈み込む夕闇の中。。。
お陰で・・・暗闇の中、クルマまでの戻り足の川歩きは大変でしたよ。
また、、、川辺から。 良い釣り旅を。。。
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