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2014/09/07

秋雨

 涼しい秋風が窓からそよ・・・と吹き入る深夜、、、 遣り掛け中の作業を一段落して。。。

クライアントPCのモニター電源を落とし、、、 タバコに火を点けながら、、、 傍らのデスク上に置き放しのリーガル・バイス(毛鉤巻きの道具・釣り針を押さえる為の小型万力) へと向かっている。 

 使い始めて、、、もはや25年にもなる リーガル・バイス「ブロンズ」 ・・・ あちこちに手油と汗による小さな赤錆も浮き出して、、、ジョーの先端が欠ける度にパーツ交換に出しながら、、、自分にとっては未だバリバリ現役の毛鉤巻き道具。

 手早く・・・使い込まれた リーガル・バイス「プロンズ」 に TMC531 サイズ#16 の釣り針が留められ、、、クルクル・・・と小型のトビケラ毛鉤が形作られてゆく。。。

 さあ、、、今夜は、、、もう2本だけ。  クルクル・・・  クルクル・・・。。。

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  厚い雨雲に覆われた、奥羽山脈の山中で。。。  
しとしと・・・夕暮れ時の川辺、穏やかに降り続く秋雨を雨具越しに眺めている・・・。 

 人気の無い・・・川辺に一人。  
濃密な緑に落ちている雨音 と 獣の息づかい が山中に充ちている。  

 秋雨が自分を呼ぶのか・・・ それとも自分が「秋雨の釣り」に魅入られてしまったのか。。。  ここしばらく、、、自分が出る釣り旅は、、、雨降りばかり。。。  


 急ぎ足に夕闇は訪れ、、、幾分増水した暗緑色の川面には シマトビケラ の集中的な羽化が既に始まっていた。


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 川面を覆うヤブの下、、、岩盤キワの緩流へ、、、昨夜の 小型トビケラ毛鉤 を差し込むように投射し、流し入れると、、、  雨の作る水輪のような微かなライズで毛鉤を捉えた大型の山女魚。。。

 いくぶん強めにやりとりして、ヤブ下からこの山女魚を引き出し、、、ランディングすると・・・口元に、もう一本の釣り針が残されていて。。。

 「この雨の流れで、こうして再びヒトの鉤に掛かってしまい、、、遡上する旅の途上にあるお前にとってこの出会いは僥倖だったか、、、それとも意外だったか・・・。」

 山女魚に残されていたこの釣鉤・・・には、どんな物語があったのか。。。  伺う術も無く。。。

  口元に深く刺さり、残置されていた餌釣り鉤を山女魚の口元から丁寧に外し、、、さらに自分のトビケラ毛鉤を外して、、、流れに戻って行く山女魚を見送っていました。


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 川辺の夕闇は次第に濃くなり、、、それでも、、、流れの山女魚はトビケラ毛鉤を夢中で捉え続けて。。。

  もう、十分だから帰ろう・・・   いや、、、待て・・・ あそこのヒラキでもライズが。。。

  そうして・・・また、投じた毛鉤を山女魚は捉らえて。。。    さらに。。。
  
 
 途中で、撮影用デジカメの電池が0となってしまい、、、いや~、、、これで釣りに集中出来るワイ。。。とばかりに、ガンガン釣り上って。。。

秋雨の下、夕闇が川辺の帰り道を危うくする頃、、、 夢中で釣りを続けていた自分も・・・ふと、、、我に返っていたようです。

 トビケラの羽化が促進される 秋雨 の釣り、、、一雨ごとその面白さの深みにハマってしまい。。。
おかげでまた・・・深夜の 毛鉤巻き特急作業 を急がねば。。。

秋の良い釣り旅を。。。

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コメント

板さん、コメントありがとうございます。
山女魚釣りの旅は9月末で禁漁…クローズとなってしまいますが、キャッチアンドリリース区間の釣りはその後も続く予定です。
記憶では…寒河江川が10月末、荒雄川は11月末、そして栃木・箒川は年明け1月の初め…まで、虹鱒釣りが出来ました。
フーテンな管理人の釣り旅もまだまだ終われないようです。(笑)

投稿: 管理人・Nob | 2014/09/07 14:46

nobちゃん
今年の渓遊びも終盤ですね。
あと僅かの渓の時間、楽しめますように!

投稿: 板助 | 2014/09/07 06:45

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