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2014/09/29

岩魚の渓

 秋晴れとなった日曜。
前夜は遅くまで業務作業が続いたお陰で・・・・・ 目覚めたのは、、、不覚にも午前10時過ぎ。

 朝早めに出掛け、心残りだったアチコチの流れを廻り、、、シーズンの別れを云うつもりだったが。。。  出だしから躓いて・・・。

 これでは、、、 行くアテにしていた流れは何処もシーズン最後の先行者の踏み跡だらけで、、、おそらく釣りにはならないだろう。。。

うん、、、 それじゃあ・・・午後からのんびりと、、、 シーズン中気に掛けながら、未だ立ち寄ってなかった流れを見て廻ろうか ? 


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 毛鉤箱の中身を確認して、、、 今日の釣りに不足していた極小のトビケラ毛鉤を5本だけ、、、急ぎの補充巻きして追加すれば、、、 準備は完了して。

 さて・・・と、、、  秋の陽も未だ中天に高いが出掛けようか。。。 


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 大きく渇水した渓に・・・秋の陽が届いている時間帯は、、、 小型の岩魚のみ。。。


それが午後4時を廻り、、、 山陰に秋の陽が暮れ・・・両岸が切り立った岩魚の渓にほの暗さが増して来ると。。。

 中型のミドリカワゲラが待ちかねていたように・・・ 川辺を飛び交い始めて、、、 さらに大型のカワゲラまでもポツポツと。。。

 これを見ている間に・・・ 小型のトビケラが川面を多数走り始めて。。。 


 暗がりの中、、、時刻を確認すると、、、17時ちょうど。。。


 ナメのプールと深瀬が連続する流れの鏡のようなヒラキで、、、  いつの間にか大小取り混ぜて多くの岩魚が終結し、、、  ライズを始めている。。。 


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 秋の夕暮れは急速に進んで、、、  深い暗闇が黄昏の谷間に浸透し始めている。。。

残り時間を意識しながら、、、急ぎ足に、、、 ナメの渓を駆け上がっては、、、次のポイントへと、、、 ミドリカワゲラを模した毛鉤を投射している。。。


 強い流れが集まった岩盤キワの深みへ投射した毛鉤は、、、 流れ始めると間もなく、、、 吸い込まれるようにして川面から姿を消して。。。

  1拍半を見送り、、、   ラインを滑らせるように、、、穏やかなセットフック !!

  乗った 。。。    グウーン・・・ッ !!  グン・・・グン。。。


  R.L.Winston DL-4 7'6" #3 が大きく撓み、、、  こいつぁ デケエぞ ! ・・・ と心の中で叫んだ、瞬間。。。   

    ブッツ、、、、、と7X先糸とリーダーの結び目からブレイクして。。。
 


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 川面の夕闇が深まっても、、、 岩魚たちのライズは続き。。。  
これに向かって・・・毛鉤を投射し続けている自分が。。。

 次第に、、、 渓の闇は深まり、、、 それでも、、、渓に別れを云えずに居る自分。。。           


いつまでも・・・ライズに湧く、、、岩魚の渓を立ち去るのがココロから惜しかったようです。  


お立ち寄りの皆さんはお別れが出来たでしょうか ?

この秋も、、、 良い釣り旅を。。。 

 

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2014/09/27

秋雨の訪問者

 昨夜からの、、、低気圧の通過に伴なった雨降りは、昼過ぎには収まって。。。
雨量テレメーターを眺めてみると、宮城の山沿いには概ね 40mm 程度の雨量・・・。

 ここ10日程度は晴天が続き、、、渇水していた流れに棲む 水生昆虫 にとっては恵みの雨。
新たな水が流れに入り・・・水生昆虫の羽化はこの雨の後で一気に進みそうな気配。

 そして・・・羽化が活発になれば・・・この秋の産卵期を控える 山女魚 そして 岩魚 にとっても、貴重な食料が久しぶりに大量供給される訳で。。。


 うん、、、  こうしてはいられない。。。  流れを確かめに行かねば。。。

もしかしたら、、、 この夕暮れ、、、 流れでは凄いライズが。。。  そう、思い立ってしまったら・・・。


急がなければいけないハズの・・・業務を切り上げ、、、 クルマに毛鉤支度を放り込むと、、、  40分程のドライブで夕暮れに向かう川辺へと駆け付けていました。


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 16時を大きく過ぎて、、、  山沿いの渓へ。

前線から延びる雲に覆われ、、、 秋の夕暮れは既に川面を覆い始めて。。。       


 いつもの倍速で支度を整え、、、 さっそく・・・流れに毛鉤を流している自分が。。。  まったく。。。 


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 少々、遡行した先にある深瀬、、、  流れの岩盤沿いに定位して思い付いた様に時折ライズする大型の山女魚。。。  秋雨による増水で新たに遡上した魚のようだった。。。


 しかし、、、 こいつが、、、 しびらっこいの何ので。。。   

毛鉤を大小取り混ぜて、思いつく限り・・・とっかえひっかえ代えまくり、、、  流し方をあれこれ代え、、、 そして、立ち位置を代え、、、    あーっ、、、 くそーっ、、、 だめだーっ !!


 ふと、、、我に返った時には・・・・・川辺は真っ暗闇。。。   暗がりの中の戻り道は難儀しましたよ。。。

「秋雨の訪問者」は、山女魚にアツクなり過ぎたようです。


 山女魚釣りのシーズン終盤になりましたが、、、 皆さんの良い釣り旅を。。。

 

 


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2014/09/23

黄昏のライズ巡礼 ~ 2014 秋

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 秋彼岸の連休最終日を迎え、、、 気付けば・・・日一日と日没時刻は早まって。。。

山女魚釣り師はこのシーズン終了まで、、、 残された時に急かされるように夕暮れの川辺へと向かう。。。


 移り行く季節への寂寥・・・・・
このシーズンも・・・ 全ては満足すべき釣り旅であったろうか? と自らに問いかけている。


 記憶に残った 川 と 渓 は眠らず、、、 夕暮れの流れに起きた ライズ が脳裏に繰り返し。。。  

そして、、、この黄昏もまた。。。    山女魚を追い掛ける釣り旅は続いている。
 


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 このところの好天続き・・・ 

寒河江川・大井沢C&R、、、 荒雄川C&R、、、 仙台・広瀬川、、、 

 何処の流れも大きく渇水していますが、、、 日没時刻の直前・・・・・ 僅か一時、、、15分ほどだけ、、、
小型のカワゲラに始まり、、、 極小型のトビケラ、、、 そしてコカゲロウ、、、 そんな羽化が集中すると。。。

日中は魚の影が全く見えない・・・流れの流芯に激しいライズが連続して。。。 


 黄昏のライズ巡礼。   いよいよ本番です。

シーズン終盤、、、 お立ち寄りの皆さんも・・・どうぞ良い釣り旅を。

 

 < 追伸 >  「 FlyRodders 2014 / 11月号 (9/22発売) 」 の表紙に ~荒雄川C&Rに棲む流麗な虹鱒~ が登場しています。   ランディングネットを持つ左手は・・・ 助演の佐藤Nob です。  (笑)

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 どうぞ、、、プロショップ・全国の書店でお買い求めの上、ご覧くださいね。  by FlyRodders編集長・鈴木さん。


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2014/09/20

66歳の釣り敵 ~ 荒雄川C&R区間 ~

 午前3時45分。  枕元の携帯目覚ましが穏やかにバイブレーションして。。。

夜明け前の静かな闇の中、、、 目覚めたばかりの五感は・・・ひっそりと訪れた初秋の肌寒さを感じている。

  さて、、、 行こうか。。。

「中国料理 楓林~ふうりん~」(JR長町駅前) のマスター・S氏のコトだから ・・・約束した午前4時のピックアップ時刻のだいぶ前からクルマは玄関前に横付けされて・・・ 早く川辺に行かねば、、、と気を揉みながら待ち兼ねているだろう。。。


 毛鉤支度を詰め込んだダッフルバッグを担いで玄関前に出てみると・・・
 
冷たい夜明け前の薄闇にポツンと浮かぶタバコの小さな火、、、  そして、、、銜えタバコしたS氏の姿が浮かび上がって。。。    この日の釣り旅は始まった。

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 自ら単独行での釣り旅は、悪天候・雨の中でのコトが圧倒的なのに・・・ S氏との釣り旅は、ほぼ良い天候に恵まれている。   きっと・・・S氏の「普段のオコナイ」が良いせいなのだろう。。。

 そして、、、急遽、この釣り旅へ参加することになったS氏の釣り仲間・W氏の自宅へ廻り、W氏のピックアップを完了すると、クルマは一路・・・・・荒雄川C&R区間へと向かっていた。。。

                
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 朝一番、、、 S氏が愛用する Obara Rod 「銘無き竹竿」 7'6" #4 から、幾分渇水する荒雄川の鏡のように穏やかな川面の筋へ、、、柔らかな投射が決まる・・・・・

  石裏のスポットへ ポッン ! と優しく着水した ヘアカディス #16 がドリフトを始めると。。。

  ヒラキの駆け上がりに定位していた 虹鱒 が浮上して。。。

  そのトビケラ毛鉤を・・・そっと吸い込むようにして・・・ モヤッ。。。と   ライズ !!

 
ライズを1拍見送った・・・S氏のセットフックが穏やかに入って・・・ 

  グウンッ。。。    乗った ! 。。。

鏡のように穏やかな川面を7Xの先糸が走って、、、遁走する虹鱒に Obara Rod 「銘無き竹竿」 7'6" #4 が柔らかく、、、しなやかに応酬する。。。


 グウー・・・ンッ !   バシュッ、、、、バシャ。。。


 走り回る虹鱒を夢中でいなし続ける ・・・66歳を数えたというS氏の横顔・・・ が、いつも釣り場で見せる「ハタチの笑顔」に戻っている。。。

          
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 S氏の笑顔を見てると・・・『釣りってホントに良いもんだナ・・・』 と改めて感じますヨ。。。 と写真を撮る自分が話し掛けている。。。

 そんな、、、和やかで愉しい 66歳の釣り敵 との釣り旅。。。


 虹鱒たちは 渇水と連休の人出で気難しいコンディション でしたが、、、S氏の笑顔にヤラレテしまったのか・・・一日を通して多くの魚を見ることが出来ました。
 
 こうして、、、秋の早い夕闇が訪れると、、、 一時、、、 極小型のトビケラの羽化に対する虹鱒たちの激しいライズにも遭遇して、、、 荒雄C&Rの川辺から、、、いつまでも立ち去れなかったようです。


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 笑顔のS氏、W氏、と一緒に川辺での記念撮影をこの釣り旅の最後に。。。

 お立ち寄りの皆さんも笑顔で・・・ そして、良い釣り旅を。。。 


 

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2014/09/14

記憶の渓

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 秋の連休が連続する9月。  
このところ・・・涼しさを連れて、秋雨の前線が東北上空を幾度も通過して、、、この連休中も北日本の大気の状態は不安定なようです。

 宮城県内の山女魚釣りも 9月末に迎える漁期シーズン終了 への カウントダウン・モード に移行し、、、さらに川では、秋雨による増水に誘われ水生昆虫の秋季の羽化活動も始まって、、自分の中では・・・本格的な川通いで・・・この9月も忙しくなりそうです。


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 先日は、、、夏季限定の鮎友釣り師から毛鉤釣り師へと「釣りの衣替え」を果たした 中国料理「 楓林 ~ふうりん~ 」(JR長町駅前) のマスター・S氏とお店の昼休み時間を利用して長々の毛鉤釣り談義。。。

 S氏と釣りネタを話題の枕にしてたら、毎度・・・昼休みが2時間では足りないんじゃないかってくらい。。。あーでもない、、、こーでもない、、、と。

 そんな釣り談義の最中 『・・・マスターがこの秋、訪れてみたい渓・・・があれば、事前に自分が偵察してきますよ。。。』・・・なんてハナシになり。

そこで出てきたS氏のリクエストが 広瀬水系 「 大倉川 ~某~区間 」だった。


 自分にとっては、思いもかけず、、、出て来た渓の名前。
学生時代に親しくしていた音楽仲間が、いつの間にか毛鉤釣りを始め、、、そして初心者にもかかわらず単独で険しいこの渓に通うウチ、、、増水していたある日、ウエーダー姿で足を滑らせて流れに飲まれ・・・儚くなった・・・因縁の渓。

 それ以来、、、どれだけ良い情報が入ろうとも、、、この渓を意識的に避けるようになり。。。もう、20年にも。   そんな自らの記憶にフタをするように・・・深く沈み込んでしまった渓 。。。   

 毛鉤談義に盛り上がるS氏はそんな事情があるとはつゆ知らず・・・ 「 あの区間なら、いいかもね。 どう ?  今頃の大倉川なら、良い筈だよ。」。。。 


 ■ 渓の遡行 (川歩き) は、事前に出来るだけ渓の入退ポイント情報等を集め、しっかりした足ごしらえと万一に備えた装備、自らの経験と遡行技術、そして当日の体調、なによりも流れの水量と天候により、、、入渓の可否を判断ください。   一山越えれば周辺にも良い渓の情報はあるはずですから、無理は禁物です。
     
 ■ 靴底のフェルトが5分以上減っているウエーダー・ウエーディングシューズの着用は、冬道のスタッドレスタイア同様、フリクションが取れず大変滑りやすくなっています。  シーズンももう少しで終わりだから・・・そんな理由で張替え交換を怠り、大怪我を招いている事例は沢山見聞きしています。
 
 ■ 今回の 大倉川 はひとたび出水すると、減水後も遡行の際の川底はたいへん滑りやすい浮石が多くなっており、渓相も含めて <渓が険しい状況> となります。   万一、流れの中の危険な場所で転倒し、プールの連続する水圧の強い冷たい渓水に流された場合を考えると、動き辛いウエーダー姿はお勧め出来ません。

 ■ 広瀬川水系では市街地に至るまで流れ周辺が全て、クマ出没地帯です。  今回の 大倉川 は支流を含めて、特にクマ・イノシシ出没情報が多いエリアです。  クマ避けの装備を忘れずに。 

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 渇水する大倉川のプール・ヒラキの岩陰に遊ぶ 小型の山女魚とその下手の小型の岩魚 を橋の上から眺めている。。。

西方の奥羽の山並の上空には分厚い積乱雲がそびえているが、、、今しばらく秋の日差しは続きそうだった。。。


 記憶に沈んでいた 大倉川 の名を聞いて、「イイですね~。」と相槌は打ったものの・・・・・何か理由を付け、行かないで置く・・・・・のも一つの方法だった。   

 それでも、、、あれこれ「大倉へ行かなかった言い訳」を思案しながら、、、秋晴れの下で釣り支度を載せたクルマを走らせ、、、道々懐かしい流れまでの風景を辿りながら・・・・・ 20年振りに大倉川の例の入渓点まで。。。


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 この橋と周辺道路は新たに掛けられたようだったが、、、深い河畔林に囲まれた流れの面影は20年も昔のまま。。。    

 ああ・・・ あの頃は良い魚が沢山毛鉤に出たっけなぁ。。。  

 そう回顧するウチ・・・ 山女魚釣り師のココロに カチリ・・・ とスイッチが入り。。。


 心の中で手を合わせ、、、古い記憶にいる仲間へ「 すまんが・・・この大倉の流れにふたたび山女魚釣りしてみるから。。。 」と呼び掛けている。

 川辺で今一度、、、自らの足ごしらえと装備を確かめて、、、、、大倉川の流れへ一歩一歩、、、静かに浸透してゆく。。。   

 あせらず、、、着実に、、、 険しい渓なのだと。。。強く意識して。。。


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 普段にも増して 慎重で丁寧な遡行 を心掛けていたせいか ? 
  
ウエーダー姿だと普段の水位でも 通らず となって、大きく高巻かなければクリア出来ないだろう・・・幾つかのナメのプール釜。。。。。  渓屋風スパッツ着用遡行スタイルとなっている今日は、、、腰上高くまで水に浸かりながら、、、またある時は水面下の足掛かりを見付け、、、軽快に釣り上って行く。。。


 いつの間にか、、、、秋ゼミのミンミン・・・がBGMに。
雲間から秋の爽やかな日差しが降り注ぐ、、、アメ色の水を湛えた大きな淵頭へ辿り着いて。。。


 白泡まじりの強い水流が対岸の岩盤に沿って流れ下り、大きな底石がこの流れの先に鎮座している。。。

 この流れを目指して、、、柔らかく12ヤード程のピンスポットで投射した ヘアカディス #16。

いつのまにか・・・毛鉤が流れ下って行く水面直下を追尾し、、、  そして、、、大きく反転しながら啄ばむ様に流れる毛鉤を捉えに出た大きな魚影。

 大きな影は毛鉤を捉えるとそのまま白泡下に急速潜行して。。。


 これを一拍半見送り、、、 ラインを滑らせるようにして、、、セットフック。。。

   グウン・・・ッ !!     乗った。。。


 白泡が消える辺りで巨きな白銀色が水面下に滲み、、、、、

強い流れに乗って、、、キリモミのような疾く重厚なローリングで下流へと突進する。。。

 
 このローリングは山女魚だ !   しかも、、、デケエ。。。


 R.L.Winston DL-4 7'6" #3 が大きく撓り込み、、、 グッグッ・・・というコシのある大型の山女魚の遁走へ応酬する。。。


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 この山女魚は、、、 記憶に沈めていた渓 『 20年間の大倉川 』 。。。 の化身のような、、、それは美しい魚でした。


 帰路の橋上から。。。ふたたび、心の中で手を合わせ。。。
古い記憶にいる仲間へ「 無事・・・大倉の流れから戻ったよ。。。  美しく大きな山女魚が釣れたよ。。。  今日は付き合ってくれて・・・ありがとナ。。。 」と呼び掛けていたようです。

 管理人がいつも心掛けている一節をお立ち寄りの皆さんにも。。。

■ 『俺は釣りが好きだから、命を賭けたくないんだよ。 死ぬと、釣りの時間が短くなるからな』
   トラウト・バム / ジョン・ギーラック ◎東 知憲 訳 ( つり人社 )    より 一部抜粋

 山女魚釣りにはその愉しみと共に、、、また、行動の際の危険も伴っています。 

それぞれが永く釣りを愉しむ為に、、、 どうぞ、安全第一で、、、 良い釣り旅を。

   


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2014/09/07

トビケラの宿題

 久しぶりの青空と、、、残暑も戻った、、、9月初めての日曜。
折角のさわやかな秋晴れなのだが・・・ 高校3年、そして中学3年 の息子達は、それぞれが抱える試験勉強に向かって。。。

 昼食後も、、、黙々と机に向かう息子2人。。。 

 まあ、こんな時は、親父が邪魔しないに限る。。。
静かに毛鉤支度を用意して、、、午後3時過ぎに玄関をそっ・・・と抜け出し。。。 川に向かってクルマを走らせていました。

 釣りバカな親父は親父で自らが抱える懸案 ・・・夕暮れ時のトビケラ毛鉤にまつわる宿題・・・ に考えを集中せねばなるまい。。。


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 日曜の午後遅く。
仙台市内に向かって行楽帰りの渋滞が始まった幹線道路の反対車線を横目に、川辺へと向かう道はスイスイ進んで。。。

 川辺到着が16時を少し廻った頃。


 クルマを停めて、さっそく釣り支度を始めていると、、、 川沿いに延びている林道を降りてくる毛鉤釣り師の集団が。。。 その数7人ほど。

  『 この渓の規模で、大人数になっている一行の事情は良く解らないが・・・  声掛けられて、うっかり話し込むと釣り時間も少なくなるから・・・面倒だ。  黙って行き過ぎるのを待つか。。。 』

  
 こちらの意図を知ってか知らずか?  「おーい !」と遠くから。。。   やっぱり。

 集団の中から一人が 「こんにちは、Nobさん。」 と挨拶している。


  『 うん? 誰だ。。。  大人数で川に入るような知り合いはいない筈だが・・・? 』


声の主は、プロショップ・オノ仙台店の菅原店長だった。    いや~、また珍しいタイミングで顔合わせるもんだ。。。   何でも・・・お店主催の釣りスクールが雨天順延して今日の開催になったのだと。。。


 程なく、、、彼らとは情報交換して別れ、、、夕暮れの川辺へ。。。
・・・夕暮れ時のトビケラ毛鉤にまつわる宿題・・・ にさっそく掛っていました。。。


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 薄暮の夕闇が川面に漂うと、、、小型のトビケラ・アダルトがプールのヒラキに走り始め、、、 これを山女魚達は駆け上がりの浅瀬・チャラ瀬で待ち構えているようでした。

 瀬尻のヒラキに身を低くして静かに忍び寄り、、、 待ち構えている山女魚の鼻面・・・へ置きに行くようにして柔らかなピンポイントの遠距離投射。。。

 すると、、、 小型のトビケラ毛鉤が引き込まれて沈み込む、、、ポッ! という微かなディンプルライズ !!

 セット・フックは一拍半のタイミング。。。  
タイミングが早ければスッポ抜け、、、  そして遅いとエラ掛りしてしまう。。。


 この夕暮れ、、、この秋の懸案だった 親父へのトビケラ毛鉤にまつわる宿題 の一部が解き明かせたようです。

 それにしても、、、トビケラの釣り、、、はやればやるほど・・・本当に深いと感じています。
大型、中型、小型、極小、、、トビケラのサイズ対応 、、、そして多岐にわたる羽化形態・産卵などの生理・生態への理解も求められ。。。  これを毛鉤巻きに応用しながら、水面に絡んだ動きが山女魚を誘うには必要で。。。

 増えるだけで、やってもやっても一向に減らず、、、チャレンジしがいのある一生を掛けての「宿題」となりそうな予感。。。


秋の穏やかな夕暮れ。   トビケラの舞う川辺へ。。。

皆さんの良い釣り旅を。。。


 

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秋雨

 涼しい秋風が窓からそよ・・・と吹き入る深夜、、、 遣り掛け中の作業を一段落して。。。

クライアントPCのモニター電源を落とし、、、 タバコに火を点けながら、、、 傍らのデスク上に置き放しのリーガル・バイス(毛鉤巻きの道具・釣り針を押さえる為の小型万力) へと向かっている。 

 使い始めて、、、もはや25年にもなる リーガル・バイス「ブロンズ」 ・・・ あちこちに手油と汗による小さな赤錆も浮き出して、、、ジョーの先端が欠ける度にパーツ交換に出しながら、、、自分にとっては未だバリバリ現役の毛鉤巻き道具。

 手早く・・・使い込まれた リーガル・バイス「プロンズ」 に TMC531 サイズ#16 の釣り針が留められ、、、クルクル・・・と小型のトビケラ毛鉤が形作られてゆく。。。

 さあ、、、今夜は、、、もう2本だけ。  クルクル・・・  クルクル・・・。。。

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  厚い雨雲に覆われた、奥羽山脈の山中で。。。  
しとしと・・・夕暮れ時の川辺、穏やかに降り続く秋雨を雨具越しに眺めている・・・。 

 人気の無い・・・川辺に一人。  
濃密な緑に落ちている雨音 と 獣の息づかい が山中に充ちている。  

 秋雨が自分を呼ぶのか・・・ それとも自分が「秋雨の釣り」に魅入られてしまったのか。。。  ここしばらく、、、自分が出る釣り旅は、、、雨降りばかり。。。  


 急ぎ足に夕闇は訪れ、、、幾分増水した暗緑色の川面には シマトビケラ の集中的な羽化が既に始まっていた。


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 川面を覆うヤブの下、、、岩盤キワの緩流へ、、、昨夜の 小型トビケラ毛鉤 を差し込むように投射し、流し入れると、、、  雨の作る水輪のような微かなライズで毛鉤を捉えた大型の山女魚。。。

 いくぶん強めにやりとりして、ヤブ下からこの山女魚を引き出し、、、ランディングすると・・・口元に、もう一本の釣り針が残されていて。。。

 「この雨の流れで、こうして再びヒトの鉤に掛かってしまい、、、遡上する旅の途上にあるお前にとってこの出会いは僥倖だったか、、、それとも意外だったか・・・。」

 山女魚に残されていたこの釣鉤・・・には、どんな物語があったのか。。。  伺う術も無く。。。

  口元に深く刺さり、残置されていた餌釣り鉤を山女魚の口元から丁寧に外し、、、さらに自分のトビケラ毛鉤を外して、、、流れに戻って行く山女魚を見送っていました。


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 川辺の夕闇は次第に濃くなり、、、それでも、、、流れの山女魚はトビケラ毛鉤を夢中で捉え続けて。。。

  もう、十分だから帰ろう・・・   いや、、、待て・・・ あそこのヒラキでもライズが。。。

  そうして・・・また、投じた毛鉤を山女魚は捉らえて。。。    さらに。。。
  
 
 途中で、撮影用デジカメの電池が0となってしまい、、、いや~、、、これで釣りに集中出来るワイ。。。とばかりに、ガンガン釣り上って。。。

秋雨の下、夕闇が川辺の帰り道を危うくする頃、、、 夢中で釣りを続けていた自分も・・・ふと、、、我に返っていたようです。

 トビケラの羽化が促進される 秋雨 の釣り、、、一雨ごとその面白さの深みにハマってしまい。。。
おかげでまた・・・深夜の 毛鉤巻き特急作業 を急がねば。。。

秋の良い釣り旅を。。。

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