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2013/05/26

5月の黄昏 2013

 初夏の強い日差しも青葉山の西に去り、、、広瀬本流は美しい夕焼けに染まった5月の黄昏。

雨が少なかったこの5月も既に下旬、、、この時期の広瀬川としては大きく渇水が続いており、釣り人そして遡上する山女魚、羽化する水生昆虫、それぞれが厳しい状況下に過ごしていました。

 しかし、、、だからこそ山女魚釣り師を自認する者なら、、、川辺に立たねばなるまい。
流れの行方を見届けるために。。。


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 これまでの 自らの経験 と 数多くの川辺での観察結果 、そして 多少の希望と使い勝手 を基に、広瀬本流の山女魚仕様として模索を続ける自製の「逢魔が時」、、、以前、FlyRodders誌面上に晴れがましくもご紹介いただいた毛鉤。

 この「逢魔が時」も既に2013式へとアップデートして、、、このプロトタイプを現在試用中。


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    ■ 「逢魔が時」 ■ 2013プロト
    この毛鉤名で検索いただく方がいらっしゃるので、画像を6/8付でアップしました。
    大まかなディティールはこれで見当が付くでしょうか?
    水流との絡み・掴み・浮き具合、そして茫洋としたシルエットで誘う・・・のが"キモ"です。
    
    手元作業がおぼつかない、老眼の進んでしまった近頃は・・・
    ① あれこれとゴテゴテにアイディアを盛り込まない、
    ② その毛鉤が狙いとする本質追及の一点突破で、
    ③ シンプルで居て、手軽に量産も効き、それでもココという場面では安定した効果が望める
     ・・・そんな毛鉤巻きをするようになってました。

    毛鉤は、その遣い手・創り手と共に、変わって行くモノなのですネ・・・。  


 この5月は、、、『こんなイメージで流れに向かいたい』とディティールへのアイディアが閃いたら・・・ちょいとクルクル巻いて・・・、それから現場に出て試して・・・、、、 『う~ん、ココがちょっとなァ。』と、また使い勝手を直しながらクルクル巻いて。。。  

 そんな訳で、、、大量羽化中(確率変動中?!)の川辺に出るから、結果、釣れてしまい・・・こんな風に際限の無い、アタマの中は"閃きっぱなし"の危険な釣りセッション・モードに突入中。

 大丈夫なのか? 俺は。。。

 まあ、正直面白すぎて・・・厭きませんね。  5月の黄昏時の釣りは。。。

みなさんの良い釣り旅を。  この5月も。


 

 

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2013/05/23

不思議な釣り ~ 晩秋から初夏へ

 5月の黄昏に吹いた小雨交じりの川風がオオマダラの大量羽化を誘発したのか・・・夕闇を写して暗緑色に染まった広瀬本流の川面にはライズの気配が満ちている。

 上空では霧のような細かな雨粒に混じって、羽化したばかりのオオマダラが紙吹雪が乱舞するように次々と飛び去って。。。 

早い深瀬にひざ上まで立ち込んで マダラ-NymphFly を試す自分も、ふと山女魚釣りの手を止め、幻想的な5月の夕暮れの流れに自らの記憶を遡っていた。

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 昨秋10月、古く親交のあった若き釣り仲間M君の突然の訃報が届き、、、
そして、直後の11月22日には長らく癌の闘病中であった秋田の岳父が逝った。

 釣り心が厳しく打たれ続けて、凍りつくような悲しい別れの在った晩秋。

計らずも、心通う山女魚釣り仲間でもあった岳父が逝ったのは、記憶に居る釣り姿のM君を追悼しようと…荒雄川C&R区間…へと釣り旅していた最中の出来事。

 晩秋の穏やかな釣り日和となったその日は、荒雄川の流れに向かっていると釣り心が静謐に過ぎて…普段の自分の釣りでは訪れることがない、流れと共に浮遊する感覚…がいつまでも続く釣りとなった。

 流れの中に見当をつけNymphFlyを流し、そして大型の鱒を掛けると、その直後に同じ流れから、同じサイズの鱒が同様に毛鉤を捕らえる。。。  
今度は、小型の鱒を掛ければ、また直後に同じ流れから、同じサイズの鱒が毛鉤を捕らえる。。。   そんな不可思議な釣りの場面が終日続いて。。。

急報を受けた息子から岳父の訃報が携帯へ届いたのは、そんな釣りを終え、帰り足の岩出山・池月駅前に差し掛った頃。

一報を受けて直ぐに 『そうでしたか、、、親父さん、、、 今日は先に逝ったM君と一緒に荒雄川辺まで名残の鱒釣りを見に来てくれたんですね。』 不意に気付いて。。。

また、その日の不思議な釣りが一瞬にして理解できたのだった。


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 あれから・・・季節は晩秋から禁漁期となった冬を跨ぎ、ふたたび山女魚釣りが解禁となった春を経て、待ち望んでいた熱狂の初夏を迎えて、、、ごく僅かな合間を見付けては、本当に必要なだけの毛鉤を巻き、毛鉤竿を片手に近所の流れに向かい、山女魚釣りの名手であった岳父の供養を兼ねた山女魚釣りをこの5月も続けていました。

 なにせ、病院食には秋田市・岩見川か五城目町・馬場目川の山女魚の塩焼きがおかずに出れば・・・と云った岳父ですからね。。。

 釣りキチ三平の祖父であった和竿師・一平じいさんの云った「 一匹一匹を吟味して釣れ 」を体現していた岳父の山女魚釣り。  釣れた数・釣れた大きさ・・・ではない、自らの内に向き合い、釣りの業を問い続ける孤高の山女魚釣り。。。

岳父が持っていたそんな境地に自分もいつか辿り付ければ・・・と願いながら、引き続き近所の川辺の山女魚釣り旅を続けていこうと思います。


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※ 市街地の広瀬本流5月の黄昏は、晴天で安定していれば、夕刻16時過ぎからオオマダラ、ヒラタカゲロウ、そして17時頃を境にモンカゲロウの羽化が激しくなり、、、19時の薄暮を迎えると突然、ヒゲナガ・ピューパの大量流下が始まるようです。
曇天・雨天の場合は、タイミングが早まり、流下量も大幅に増えますから、要注意。


私事の理由ながら、、、これまで永らく休筆したお詫びを申し上げ、併せて…管理人・佐藤Nobの近況をご心配くださった皆様へ、心より感謝いたします。

良い釣り旅を。。。
 

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