5月の黄昏
取引先との電話による業務連絡が一段落して、、、壁掛時計に目を遣ると18時を少し回った頃。。。
晴天で迎えた5月の末日も西陽が翳り始め、広瀬本流を見下ろせる窓辺には初夏の黄昏が訪れている。
さて、、、そろそろ、、、行くか。。。
べランダに干していたウエーダーとウエーディング・シューズを取り込み、そのまま玄関へと移動し、釣り支度を始めている。。。 いつの間にか、生活習慣のようになってしまった『晩飯前の釣り』。
無意識の内にも流れるようなリズムで支度は整い、、、気付けば、、、玄関口からフル装備の毛鉤釣り姿で、広瀬本流の川辺に向かって歩き出している。。。
3月、4月、そして5月と・・・・・今シーズンは自らの業務都合で、全く川辺に立てない日々が続き、、、広瀬本流にあれだけゴーゴーと流れていた 雪代水 も、、、気付けば、いつの間にか渇水している。。。
5月初旬にあった記録的な豪雨による大出水の影響で、広瀬本流の流れは見た目にも大きく変わって、、、改めてまた、一から流れと向き合い、山女魚の着き場を探すことになるようです。
5月最後の夕暮れ。
18時45分を廻り、水面にうっすらと夕闇が降り始めた頃、小規模な シマトビケラ・ピューバ の流下が起こり、長い早瀬が流れ込んだプールの白泡が消える辺りでこれを待ち受ける、、、散発的な浮上斑紋を発見!。。。
ズボ・・・ッ! ガボ・・・ッ!
流れが左右に撚れる度に、白泡の下からシマトビケラ・ピューパが走り出すのか? この魚は突き上げるようにして、ライズを繰り返していた。。。
マダラカゲロウ#16 を8xの先糸に結束した Nymphing のシステムを急ぎリーダーから外し、、、深まって行く夕闇にかざしながら、、、改めて、6xの先糸に結び換え、そしてシマトビケラ・フローティング・ピューパ#18を結束する。。。
フロータントを毛鉤の頭部に擦り込んで、準備完了。。。
どれ、、、行くか。。。
Review FC-8303 に組んだ Lamson LS1.5 より、 XPS DT-3F をライズ位置までのメジャリング分だけ静かに引き出し、投射準備に掛っている。。。
まだ、あのライズは続いている。。。
「白泡までの早瀬の筋に毛鉤を入れ、、、微かに躍らせながら、、、あのライズ位置まで持って行ければ。。。」
12ヤード程の1投射目は流れの筋を僅かに外れて・・・・・流れ下る毛鉤の脇で ガボ・・・ッ! と捕食音が響き渡る。
このーーーーっ!
流れ切った毛鉤を静かにピックアップして、、、、、再び、、、12ヤードの投射。。。
既に、、、夕闇は川面を暗緑色に深く染めて、、、目線の先に着水した シマトビケラ・フローティング・ピューパ#18 も流れに紛れ、波間に見え隠れするシルエットで識別するのみ。。。
ティップを微かに震わせながら、微弱なドラッグを掛けながら毛鉤を躍らせ・・・・・ライズの主を誘い続ける。。。
微かに踊り続ける・・・シマトビケラ毛鉤が先程のライズ位置へ差し掛かると・・・・・。
ズボ・・・ッ!!
一拍半を送り込み・・・ ラインを滑らせるようにしてセットフック!
グゥ・・・ンッ! グン。。。 グンッ。。。
乗った。。。。。
暗緑色に染まる黄昏の広瀬本流の川面に、、、一瞬、大きな白銀色が反転し、、、疾く重厚なローリングで流れ下っていく。。。
この首振りローリングは、、、山女魚だ。。。
こうして、、、5月最終の夕暮れ、、、川辺へ立てない間に想い続けていた・・・広瀬本流の山女魚と出遭うことが適いました。。。
この続きは・・・・・熱狂する6月の広瀬本流で。
皆さんも6月の良い釣り旅を。。。
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