やませ風の黄昏
北東からのやませ風が東北太平洋岸に吹いて、冷たく湿り気のある雲が低く張り出して・・・このところ仙台では朝晩が肌寒いほどの寒さ続き。
黄昏の川辺では、寒さしのぎに薄手のフリースを羽織ってちょうど良いくらい。。。
そんな風に急な肌寒さがぶり返していたから、、、なのか?
黄昏の川風が吹く、広瀬本流の川辺でも、、、あてにする水生昆虫の羽化量も疎らで、6月本来の熱狂する釣りからは程遠い状況。。。
まあ、、、こんな天候下でも、山女魚達の遡上は続いているハズだから、、、山女魚を追い続ける自分もまた、肌寒い6月の黄昏時に川辺へと立ち続けるようです。
やませ風吹く6月の黄昏。
数日続いた曇り空の下で、川面には早くも夕闇が降り始めている。。。
いくつか分流していた早瀬が、ふたたび合流して流れ込むプールの長く延びた白泡の切れ目に微かなライズが始まっている。。。
R.L.Winston WT804-TMF に組む HARDY The Prince 5/6 から XPS DT-4F をラチェット音を抑えて静かに引き出し、長めに取った6Xの先糸には シマトビケラ・フローティング・ピューパ#16 をフリーノットで結束している。
茫洋としたシルエットで、川面へソフトに絡みながら浮き沈みしては、微かにもがき続ける、、、、、そんなイメージの毛鉤。。。
夕闇が映り、、、暗緑色に染まった川面には、瀬音に混じって感じる、、、不規則なライズの反射音だけが微かに響いている。。。
あの山女魚が出るとすれば・・・・・一発目で。。。
やり直しは効かない。。。
ルーズなバックキャストでラインを後方高く滞空させ、、、続くフォワードキャストでループを抑えながら・・・トビケラ毛鉤を目線の先へやさしく着水させ。。。早瀬を跨いで12ヤードの投射。
緩やかなレフトカーブ、、、そして大きくリーチ。。。
パドルメンドを続けざま小刻に。。。
流れ込んでいる早瀬の筋に毛鉤は乗り、白泡へと入って、、、目指すライズ位置へ。。。
そうだ、、、、ソコで。。。
ガボッ! 黄昏の川面にふたたび起こったライズ。。。
一泊半を送り込み、、、、、 ラインを滑らせながら、、、 穏やかなセットフック!
グゥン・・・ッ!
乗った。。。
グゥン・・・ グゥン・・・グン。。。
暗緑色の川面の直下に巨きな白銀色がウネリ、、、そして急速に反転した。。。
山女魚だ。。。 こいつァ・・・ デケェ。。。
R.L.Winston WT804-TMF が強く大きく撓り込み、、、疾く重厚なローリングで下流へと突進する山女魚へと応酬する。
6月の黄昏。。。この夕べも肌寒い川辺に向き合ったお陰で、、、広瀬本流から祝福されたようです。
良い釣り旅を。。。
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