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2011/04/25

ビルトイン・リトラクターの修理

 自ら個人的に愛用する釣具の使用感・詳細についての論評は、良くも悪くもそれぞれ個人的な嗜好・感覚の問題と考え・・・これまで 晴/雨.Blog では意図的に触れずにおりました。

 ただ、今回は自分同様の問題でお困まりの方が多いのでは・・・と思われますので、個人的な修理情報としてご紹介します。

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 この3月の解禁直後、、、友人より譲り受け愛用していた「SIMMS ガイドベスト」右胸側のビルトイン・リトラクターのポリウレタン製コイル・ケーブルを軽く引き出して、クリッパー使用中に途中からいきなりポロッと・・・切断!
 よくよく調べてみたら・・・左胸側のコイルも先端の熱溶着部が外れかかっているのを見付けて、、、なんじゃい!コリャ!な川辺でのブチギレ状況。。。

 SIMMS社のベストは ティペット・テンダー、マスター、バーティカル・マスター、とそれぞれのモデルの生地がうっすらと変色するまで愛用して来てましたが、ビルトイン・リトラクターのコイルケーブル切断なんて事故は初めてのコト。

 あのSIMMS品質もついに地に落ちたか!なんて大げさなコトではなく、、、アレコレと今回の事故原因を心当たりしてみれば・・・そう云えば・・・譲ってくれた際に、、、友人の 『クリーニングに出しておいたから・・・』 発言あたりが怪しいと。。。
 もしや・・・クリーニング業者による作業段階で、ビルトイン・リトラクター部まで洗濯溶剤に漬け込まれグルグルされ、ついでにアイロン掛けまでされているような事態なら・・・ポリウレタン製のケーブルが劣化して伸縮部が脆くなっていたのも不思議じゃない・・・か。

 それから、、、まずはSIMMS国内代理店のM社へメールして、、、これこれこういう訳でビルトイン・リトラクター部の修理について可能でしょうか?と腰を低くして問い合わせてみると「・・・恐縮ですが修理不能となりますので、別売のリトラクターをご使用頂くようになります。・・・」と情け容赦の無い一刀両断な回答が。。。

 このM社からの回答を読む限り、、、ビルトイン・リトラクター部の修理問い合わせって実は多数届いているのかも?
・・・そうだよナ。 これを修理対応してたら・・・買替えしなくなるだろ。。 イチイチの顧客対応だって面倒だろうし。。。

 しかし、、、ダ。  少なくとも・・・こんな細かな修理依頼 (しかも・・・SIMMS特許の箇所だぞ!) を引受けてくれるのが、 SIMMSブランドの良心的なカスタマー・サービスじゃないのか? と強く不満を感じていました。


 ま、良かろう、、、最終手段だ。
縫製箇所を一旦解いて、、、ビルトイン・リトラクター部のコイルケーブル交換を強制的に行うのみ。。。

 薄刃の精密カッターを取り出し、胸ポケット部のファスナーを開き、リトラクターカバー脇の縫製部に見え隠れする6mm幅の黒ナイロンベルトの縫製箇所(左右2箇所ずつ)に丁寧に刃を当て、それぞれ5mmほど糸を解いてみると、、、ナイロンベルトがポロッ!と外れ、これに吊るされているコイルケーブルを取り出すことに成功。。。

 なんと・・・・・シンプルだね。。。
実は万一の修理前提で、、、SIMMSもこんな縫製の構造にしてくれてんじゃないの? 国内代理店のM社さん。。。


 さて、、、後は、コイルケーブルの代替パーツ探しだナ。。。

両端が熱溶着されていて、収縮状態で概ね4~5cmほどのポリウレタン製スパイラル・ケーブル・・・・・をWeb上に探して、、、半日。。。

 結局、、、㈱中林製作所が「冒険倶楽部工房」ブランドで販売している 『紛失防止カールコード 4cm BLT-8』 のコード部のみ流用するのが、今回の目的にはベスト!なようです。
まあ、コイルの直径と全長だけ注意すれば・・・他のオマケ・キーホルダーや携帯ストラップ等からの流用も可でしょう。

 こいつを早速、通販で2組発注して。。。

 
待つこと1週間・・・・・在庫の1組だけが先発として先に届き、さらに追加手配となった残り1組が届くのに、これだけ時間が掛かった。


 そして、、、届いたポリウレタン製スパイラル・ケーブルを 「SIMMS ガイドベスト」 へ再縫製してもらう為に持ち込んだのが、仙台市青葉区にある 「みさとソーイング」さん。。。
なにせ、同じ針仕事でも、、、毛鉤を巻くのと、縫い目を合わせてオリジナル通りに裁縫するのじゃ・・・勝手が違いすぎるという訳で。。。

 受付の際、、、こちらの状況を聞いて、修理箇所の確認と再縫製についての作業説明には、とても信頼感がありましたネ。。。  SIMMS・ベストの修理受付は初めてのようでしたが。
 「なんなら・・・ミシンでガチャガチャと補強縫いも出来ますが・・・」と云われ、慌ててそれだけは勘弁!オリジナルのままでヨロシク・・・とお願いしました。  さすが「餅は餅屋で・・・」と云われる通りです。

 ついに、今夜、予定よりも2日も早く、「みさとソーイング」よりビルトイン・リトラクター部の修理が上がった 「SIMMS ガイドベスト」が届いて、、、修理箇所は依頼通りの仕上がり。。。  う~ん、、、頼んでホント良かった!

 
 結論・・・・・ SIMMSのビルトイン・リトラクターは 交換修理が可能 。

交換のパーツを揃えて、近所の縫製お直し屋さんへ行く・・・・・そんな手間さえ惜しまなければ、再びフィールドでオリジナル通りに活躍してくれるハズ。。。

 どうしても面倒で時間が無いという人は、、、
① 『紛失防止カールコード 4cm BLT-8』 通販購入後、スパイラル・コード部を外す。
②「みさとソーイング」へ依頼品と 外した① を一緒に送って、その後の修理上がりの返送を待つだけ。
 (釣り用ベストのカールコード部品の交換修理です・・・と伝えると判り易いかも。)

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 なぜ自分が、、、そこまでして ビルトイン・リトラクター の修理にコダワルのか?
現場での使い勝手がとても良いから・・・ですヨ。  長い間使ってるウチに、体でベストのアイテム配置を覚えちゃうんだよね。
 だから、、、永く使えないベスト、修理が出来ないというベストに用は無いわけで。。。


 リトラクターを直して、良い釣り旅を。。。
 
 
   


 
 

 

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2011/04/19

広瀬川研究レポート

 この冬、、、未だ寒さの厳しかった2月。
縁あって半ば強制召集・・・状態となった「広瀬川ワークショップ」に出席して、さらに続いた参加者による食事会の席上でのコト。。。

 今回初顔合わせとなった出席者同士だから、名刺交換が済んで多少アルコールも入ると、それぞれのバックグラウンドに関する四方山話はボルテージが上がり始め・・・。

 同席した ルアーによる桜鱒釣り師 との広瀬川釣り談義に熱中していると・・・隣席の関係者から 毛鉤による山女魚釣り への質問ネタが振られ・・・解禁を目前に控える山女魚釣り師の心情をアルコール注入で面白おかしく手前味噌に語ってみれば、、、少し離れた席から「今、伺ったコトを執筆してくれませんか?」と真顔で依頼する人物が。。。

 ・・・そんな奇遇で 『広瀬川ホームページ』 内 広瀬川研究レポート へ山女魚釣り師的な研究(?)レポートを寄稿差し上げた次第。

 このところ 晴/雨.Blog 記事の更新ペースが遅いナ・・・とのご意見も頂戴している折、誠に手前味噌なネタとなって恐縮ですが、自分以外の執筆となる研究レポートは、広瀬川を理解する上で大変参考になる内容ばかり。

 宮城教育大学・棟方准教授が執筆された Vol.8 は釣り師的なお勧めです。 

 探求する良い釣り旅を。。。

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2011/04/15

春色の山女魚

 先の震災発生以降、、、移動途中の車内では必ずAMラジオが流れている。
度重なって大きな余震が続き、、、穏やかな春の陽の下でも 「緊急地震速報」 に身構え続ける春の日。。。

道行くクルマの運転席も、沿道を行く市民も、、、張り詰めた心が解けない・・・モノトーンに沈む空気が仙台を覆い隠してしまう様にも感じられて。。。

 先日、そんな風に身構えながら耳にする暗い話題続きのラジオから、ポッと一点だけ・・・冬枯れの川原に真っ先に咲く ライズ招きの水仙 のように色鮮やかなニュース・・・仙台でも桜の開花宣言・・・と流れて。。。

 被災による業務の縮小そして父子3人の生活の行くたて、、、被災地に居て自らもあれこれと苦悩する中、、、そんな話題に僅かばかりでもほっ!と出来ました。


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 昨夕前に「中国料理・楓林(ふうりん/JR長町駅前)」のご主人S氏が「今、川から上がってきたトコ・・・」、、、その10分後には宮城教育大学の棟方准教授から「これから資料魚のサンプリングは何処が良い・・・」と立て続けにコールが入り、、、川辺の情報交換モードへ緊急突入。

 きっと、暖かでちょっぴり陽気な桜前線が、仙台に住む釣り人の心に一刷、春色を乗せたのでしょう。

そんな自分も、夕飯の支度前少しだけ時間を取って、心当たりの広瀬本流の川辺に駆け付けると・・・・・そこには待望のライズが。  散発だけど・・・。

 暖かでちょっぴり陽気な桜前線は、広瀬本流の『被災山女魚』にも、春色を乗せたのか?


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 あれから余震続きで広瀬本流の川底も動き、餌採りに難儀している筈の『被災山女魚』。

被災者同士・・・困った時はお互い様・・・と、、、春の夕陽が写る川面にほんの散発的に続くライズを眺めて帰るつもりでしたが、、、極小型のトビケラのピューパに向かうライズと判断するウチに、、、ちょっとだけ・・・と釣り心が誘われて結局。。。

 WaterWorks F2XLTから引き出した8Xの先糸に、フリーノットで結束したスパークル・ピューパ#20を水面直下の流れに乗せて誘うと・・・一発だった。

 夕暮れが沈む暗緑色の川面に白銀が明滅し、R.L.Winston DL-4 8' #4 がこの春は初めて、美しいベンディング・カーブを描いて山女魚の鋭いローリングに応酬する。

 
 丁寧にランディングした『被災山女魚』を眺めるウチ、、、「自分もまた、一心に頑張ってみるから・・・」と語り掛けていたようです。

 この春は・・・これから忙しくなりそうです。
心の復興に向かって・・・春の良い釣り旅を。。。


 


 

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