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2010/05/07

川風の釣り旅 2010

 寒暖の波が大きな変動を続けるこの春は、古くから親しく行き来する友人が人生の波にも大きなうねりを生じたようで。。。転勤の為、仙台を離れて暮すことになったのが立て続けに。

 その一人、高校1年以来・・・長年の釣り敵にて休みが出来れば全て釣行・・・「釣りバカ日誌」を地で行く名手上手でありながら、実は某有名メーカー・精密電子機器エンジニアという『釣り界のジキルとハイド』、この晴/雨Blogでも既に多数の登場にてお馴染みになったプッシュマスターFが栃木へ。。。

 以前、、、「藪にこそ尺山女魚が着く」と豪語した藪川大好きなプッシュマスターFだから、行った先でも相変わらず釣り仲間を増やし、あれこれ釣りに励むこと必定!なんだが・・・・・気軽に連絡して釣り場情報を聞き出していた自分としては、「なんだぁ~、今年の×▲川水系ならその先の赤い橋から良いんだぁ~」なんて朴訥な語り口が仙台を離れてしまうのは寂しい限り。。。


 まあ、、、そんな ブッシュマスターF・送別 をネタに春の釣り旅話が仲間内で企画された訳で。。。

Dsc03146


 早朝5:30に自宅前ビックアップの筈が、その20分前にはブッシュマスターFからの電話連絡で叩き起こされて。。。

 寝ぼけ眼のまま釣り支度の荷物を担ぎ、慌てて玄関を出ると、「なんだぁ~、未だ寝でだのがぁ?」とブッシュマスターF。  その隣に中国料理・楓林(JR長町駅前)のご主人S氏の笑顔が。。。

送別の釣り旅なのに、その主役がドライバーで参加メンバーのピックアップまで・・・。
  
 そんな、いつもと何も変わらない・・・・・メンバーが互いにそれぞれの釣りへと向かう内面を理解しているからこそ、ベタベタと心は群れていない・・・春の川風が吹いて行くような爽やかな心の機微が楽しめる春の釣り旅。。。

 目的地も決めずにブッシュマスターFのクルマは転がり出した。

 5月に入って東北でも急激な気温上昇が数日続いている状況。。。雪代出水の影響が極力避けられる里川を3人の記憶から引き出し、候補に上げてはマイナス法で消去して行く。

 最後に山形・新庄周辺の流れが残り、、、転がる先は最上水系のU川とハナシは決まり。。。
「まあ、、、行って見て、、、それからだね。」 運転するブッシュマスターFもこればかりは・・・と云う。。。

 仙台~作並~東根と進み、国道13号に合流して間もなく、深く垂れ込め始めた朝霧の中をクルマは快調に転がり続け、新庄に差し掛かる頃には朝霧は薄れ、代わって青空が広がり始める。。。
  
「今日は暑くなりそうだね。。。」 後席でくつろぐ楓林・S氏が遠くの山並みを眺めながらつぶやいた。。。


Dsc03144 途中で見た村山・最上地区の川は何れも季節遅れの雪代出水による大増水。。。  

それでも、辿り着いた里川のU川は期待通りの雪代具合。。。これなら未だ釣りになる!

「この日差しだと昼過ぎには雪代ゴーゴーの濁流に・・・」と急いで釣り支度を整え、川辺へと駆け付ける。


 10㎝は増水したジンクリアな流れが強く流入する小さな渕の中ほどで、張り出した木の根が流れに洗われ、水色の深いエグレとなって渦を巻き白泡を生んでいる。。

 これは・・・。  
エグレの奥に潜み、増水によって運ばれる餌を密かに待つ大型魚を脳裏に想像して。。。

 そいつを釣るんだ。。。

R.L.Winston DL-4 7'6"#3 へ組んだ Lamson LiteSpeed 1.5 から XPS/DT3F を丁寧に引き出し、8Xの先糸を継ぎ足して、、、フリーノットでオオクママダラのheavyWeight-Nymph#16を。  さらに、流れの水深に合わせ、60センチほど上にインジケーターを着けて準備は完了。


 ウエイトを重く噛ました毛鉤を結び、背後の左右に低く張り出した藪をバックキャストで躱して、さらに前方の右手からギリギリにいやらしく張り出した枝を避けながらの難しい投射。。。

 2投射目までは流れの筋から逸れて失敗し、3投射目は竿の撓りを利かせながら。。。

 フィーディングレーンに上手く着水し、インジケーターはエグレをかすめて流れて行く。。。1mのデッド・ドリフト。。。

瞬転、、、、、 インジケーターは押さえられ、そして緩やかに流れに消し込んで行く。。。

 リストを利かせながら、ラインを滑らせるように幾分強めのセットフック!

 グウ・・・ンッ!     乗った。。。


水底でも釣ったように R.L.Winston DL-4 7'6"#3 が大きくロードしたまま、大型の魚は強い流れに乗り、重い抵抗を続けている。。。  このローリングは・・・岩魚だ。

 流れに張り出す根のエグレからこの魚を引き離し、小さな渕から流れに乗せて下の浅瀬へと走らせ、やっとのランディング。   この大岩魚もブッシュマスターFへの惜別に現われたようです。

Dsc03150

 その昼過ぎ、雪代出水により魚が見えなくなるまで、、、川辺を行ったり来たり。。。
爽やかな川風の吹く釣り旅は続きました。

暖かな里川の枯れ葦の上空で、ループが一往復して投射されて。。。再び移動して行く。。。

 ブッシュマスターF、そしてS氏それぞれの変わらない個性とその釣りの充実を感じさせる川辺での足取りがこの春、自分の記憶となって残りました。


 西洋毛鉤釣り師の孤独な釣り心が癒せる・・・そんな川風を感じる釣り旅を、、、
また、、、いつかふたたび。。。

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