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2010/03/18

春色山女魚

 春の陽気から一転、冬に逆戻りしたような冷たい北風がゴーゴーと吹き荒れる朝。

息子達を見送り、朝食の後片付けを終えると、上空へ低く垂れ込めた雪雲を窓から見上げ、、、「こんな荒れ模様の天候なら・・・夕方はさぞや・・・」と一人決めして、、、早速釣り旅の支度に急ぎ取り掛かる、大バカモノがここに。。。

 ジャケットにコートを羽織って、片手には仕事用の重いブリーフケース、、、さらに、毛鉤釣り支度の一切と防寒着を大型のダッフルバックに詰め込んでよっこいしょ・・・と肩へ担げば、、、さながら長期海外出張に向かおうとしているビジネスマンの様相。。。  しかし生憎、こちらは仕事を早めに切り上げて川辺へと向かう旅姿だけど。。。

 このところ、東北の太平洋側では本州南岸沿いに低気圧が何度も通り過ぎた影響で雨、大雪、再び雨・・・と不順な天候続き。  おまけに、昨日の暖かい南風の影響で雪代が一気に出て、増水気味だった河川水位も急上昇。。。

 そんな訳で、、、却ってこんな北風が吹いて、冬の寒さが戻ってしまった方が雪代の出方も抑えられて、結果、川水も落ち着くから、、、山女魚釣りには都合が良いのです。  しかし、水辺で釣竿を持ち北風に晒される生身の人間には、チト、厳しすぎる天候です。。。 


 Dsc03054
 遣り掛けの作業を強制終了して、急ぎクルマを走らせ、目星を付けていた川辺への到着が15時を少し廻った頃。

 クルマから降りると、風が弱まり、雲間に雪がチラチラ舞い始めていた。。。

 西日が山影に隠れると、気温は急激に下がり始めていた。
凍えるような寒さの中、大急ぎで真冬仕様の身支度を整え、ウエーダーを付け、そしてウエーディング・シューズの紐を静かに締め上げると。。。川辺でのいつもの安堵感が、次第に記憶へと戻って来る。。。

 懐かしい川風と瀬音。。。 今シーズンも山女魚釣師を再び。。。

 一つ一つ記憶を辿るように、、、R.L.Winston DL4 8'#3 にXPS/DT3Fを収めている Lamson LiteSpeed 1.5 を組み付け、さらに引き出した7Xの先糸へ試作中のオオクママダラ・ニンフ#16をフリーノットで。。。

 仕上げに、小さなインジケーターと極小のカミツブシを付けて、今夕の釣り支度は準備完了。
どれ、、、あそこの対岸際に見える巻返しの怪しげなスポットから試してみようか。。。。。


 時折、吹き募る気まぐれな北風に巻かれながら、それでも R.L.Winston DL4 8'#3 は狙った流れのスポットへとウエイトを噛ましたマダラ毛鉤を正確に運んで行く。

 ヒラキ、流れの石裏、瀬脇の緩流スジ、、、、、 スポット毎に夢中になって流れを遡行すると、冬中、怠惰だった生活が現われ。。。両ひざが笑って。。。


Dsc03056 深瀬のヒラキに沈むイカニモの底石狙い、マダラ毛鉤を10ヤード先へと投射。  小刻みなパドルメンドで沈下を助け、底層の流れへと毛鉤を送り込んで行く。。。   

 流れのスジに上手く入った小さな目印はゆっくりと1m程のドリフト。。。 

 瞬転、、、 目印が押さえ込まれ、さらに消し込む。。。

 半拍送りながら、、、バット側のトルクでラインを滑らせるように、、、穏やかなセットフック!!

   グウ・・ンッ 。。。 乗った!

 水底に1度だけ白銀が瞬き、山女魚特有の疾いローリングで先糸は下流へと走って行った。。。


左手に僅かの間留まった山女魚達は、それぞれが春の始まりを思わせる萌黄色を纏い始めていました。
川の中ではモノトーンに沈んだ暗い季節もそろそろ終わりのようです。


 こうして、、、いくつかの山女魚と出会えたシーズン開幕の毛鉤釣りが、また一つ春の記憶に納まりました。 

春色の良い釣り旅を。 

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