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2009/09/22

落ち葉 ~ B川の秋記憶

 空の蒼と深い緑は川面に映えて、穏やかな秋の澄んだ川風が傍を吹き抜けてゆく。。。
間もなく禁漁となる秋田・B川辺に腰掛け、、、数えるほどだった今シーズンの山女魚釣りを追い掛けている。。。

 晩冬から早春の夕暮れ・・・ユスリカの群飛。。。  続く、、春の穏やかな川辺・・・ライズを呼ぶ水仙の開花。。。  そして、、晩春の宵闇・・・シマトビケラとヒゲナガの流下シーン

 そこで・・・自らの山女魚釣りの記憶は途切れ、、、悲しみに暮れたこの夏を飛び越し、、、突然シーズンは秋の川辺へと繋がっている。

秋風に運ばれ、早くも色付いた落ち葉が一葉、また一葉・・・と川面に落ちては流れ去り。。。 山女魚釣りシーズンの終わりを告げる秋の情景が釣り心へと深く静かに染入って。。。

 移り往く季節への寂寥・・・・・この秋は一際強く感じていました。
 

Dsc02850 遡行を始めて直ぐ、、、15ヤード程先のプール開きの川面で 秋羽化のシマトビケラ の流下によるライズが繰り返し起きている。。。

 流下して来るシマトビケラ・ピューパを捉える瞬間の微かな水シワのようなライズ。。。
遡上した大型の山女魚のようだ。

 複雑に入り組む流れを読んだ投射位置まで気配を殺してにじり寄り。。。
使い勝手をアジャスト中の R.L.Winston DL4 8' #3 のリールシートに組んだ Lamson LiteSpeed1.5 からDT#3-Fのラインを静かに引き出し、7Xの先糸にはフリーノットで結束した シマトビケラ・パラティルト #18 を。。。

 先のライズ上手のフイーディング・レーンを目指して12ヤードの投射。

背後の藪を躱しながらバックキャストでラインを後方高く投げ上げて滞空させ、続くフォワードキャストで川面に影を映さぬようにレフトカーブそして大きくリーチ。。。

 シマトビケラ・パラティルト #18は目指す川面に着水して、、、、、続く50cm程のドリフト。。。

上手く行け。。。

Dsc02870 先のライズ位置へ毛鉤が差し掛かると。。。 瞬間、、、、、微かな水シワのようなライズ!  

ライズを見送りながら一拍置いて、、、ラインを滑らせるように意識して心持強めのセットフック!

 グウン・・ッ。。。  乗った。。。

水面下に巨きな白銀が反転し、疾く重厚なローリングで川下のガンガン瀬を目指し駆け下って行く。
後を追うようにラインが水面を切り進む。

 R.L.Winston DL4 8' #3 が大きく撓りこみ、竿一杯にタメてこれに応酬して。。。


暖かな秋の陽の下、それぞれが旅の途中で行き交った 一人と一匹 の新たな記憶。
そして、、、一葉の落ち葉と共に悲しみも少しずつ流れ去った。。。秋の休日。


山女魚達が錆付いていた釣り心を慰めに来てくれたようです。

 秋の良い釣り旅を。。。


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2009/09/15

山女魚釣り依頼

 9月もそろそろ半ばに差掛かり、、、父子3人での危うげな“キャンプ暮らし”もこのところは僅かずつ、生活のリズムを取り戻せてきたようです。

 毎夕食、親父が作る山屋仕立ての荒っぽい献立に文句を言わず「美味い!」と云ってくれる・・・心優しい中一の長男と小四の次男には心より感謝を!

 しかし、今晩の炊き込みご飯の仕上がりには自分でもナカナカ・・・と。。。自己満足。  まあ、この勢いで雨降り予報となった明晩は鍋モノでも行くか?  そんな、怪しげな夕食を試して見たいという奇特な方は食材とエプロン持参でどうぞ! 

 食味役となる父子3人は味付けにウルサイので、少しばかり料理の腕に覚えの在る方のお出でをお待ちしています。


Dsc02828 先日、宮城教育大学の棟方准教授から、いきなりこんなメールが、、、

『 明日より9月末までオレゴンに出張です。
  広瀬川の残り期間を佐藤さんに託します。
  ・・・ヤマメの釣果がありましたら、写真の記録を・・・。 』

 う~む、、、このところの少雨続き、そして大倉ダムの放水が僅かとなって大きく渇水している市街地内の広瀬本流にて山女魚を探して欲しいとのご依頼。。。

 この夏中は、父子3人での危うげな“キャンプ暮らし”で全く広瀬本流の川辺には立てず、肝心の毛鉤竿ですらお盆明け直後の秋田・B川での釣り以来は触れていない状況。。。

 さて、どうしたものか?  仙台市街地、広瀬本流の9月の山女魚釣りか。。。。。

フム、、、棟方准教授の依頼に答えるには、ちょいと「リハビリ」をせねば。。。

 視界がおぼつかない夕暮れ時、秋羽化のシマトビケラが大量に舞う暗闇の中、毛鉤竿の微細な撓りから感じ取れる毛鉤投射の正確度とポイントまでの距離感、、、、、そんな山女魚狙いの為の勘所を錆付いた自分の釣りへ取り戻さねばなるまい。。。


Dsc02842 翌夕、押し迫った仕事を15時に“強制終了”して、夕飯の支度時間となる17時までの2時間は、ヴァン・モリソンをバックミュージックに愛車で東北道をカッ飛ばして、県南の山女魚の銘川・K川にて毛鉤投射の正確度を。

 往復の移動で実質45分だけのK川での釣り。

馴染みの川辺を遡行し続け、毛鉤投射の際の竿の撓りが記憶に蘇った瞬間、、、10ヤード先の流れを跨いだガンガン深瀬頭の石裏から忽然と姿を現し、、、川面を流れるシマトビケラのパラティルト#16毛鉤を音も無く捉えた大型の山女魚。。。

 セットフック直後から R.L.Winston DL4 8'#3 が大きくノサレ続け、ガンガンの流れの水面下を巨きな白銀色が疾く重厚なローリングで流れ下って行く。

 ラインは川面を疾い動きで切り進み、、、山女魚が更に下流側のガンガン瀬へと突進するのを R.L.Winston DL4 8'#3 竿一杯にタメてこれに応酬する。。。

 夕暮れの中、一人対一匹の激しい攻防。


Dsc02847 そして昨夕、心優しい息子達にドライブへと付き合ってもらい、16時30分から、夕飯の支度時間となる18時までの1時間30分は、名取川支流・K川にてポイントまでの距離感をリハビリに。

 再び、往復の移動で実質45分だけの釣り。
息子達を夕闇に包まれ始めた車内で待たせるダメな父親。。。

 馴染みの川辺にシマトビケラの流下を待ち続け、夕闇の中、毛鉤投射の際のポイントまでの距離感が記憶に蘇った瞬間、、、15ヤード先のプール流込みの白泡の切れ目にリラックスしたライズを繰り返し、、、川面直下をドリフトして行くシマトビケラのスパークルピューパ#18毛鉤を忍者のように忍び寄って捉えに掛かった大型の岩魚。。。

 セットフック直後から R.L.Winston WT-TMF 8'#4 が大きく撓り込み、、、美しいベンディングカーブでロードしながら岩魚の重い疾走へと応酬を続ける。。。

 夕闇の中、一人対一匹の静かなる攻防。


 こうして、いよいよ、、、米国・オレゴンに出張中の棟方准教授の依頼に答える準備が整ったようです。

9月の夕闇の中、広瀬本流・八幡付近、一雨の増水が入ってシマトビケラの大量流下、そして、、、、、自分と山女魚の時合が満ちる。。。  広瀬本流を取り巻く輪が完結する瞬間に再び巡り合えれば。。。


「 広瀬川遊漁シーズンの最終月となる9月。

日一日と日没も早まり、、、山女魚釣り師は残された時に急かされるように夕暮れの川辺へと向かう。。。

 移り行く季節への寂寥・・・・・

全ては充足すべき釣り旅であったろうか?と自らに問いかけてみる。

 川は眠らず、、、そしてまた、心の釣り旅も続いて行く。。。 」


 心して・・・9月の良い釣り旅を。 皆さんも。。。


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