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2009/04/07

親子鷹 ~ 息子の山女魚

 穏やかな晴天に恵まれた4月最初の日曜日。。。

息子達の春休み最後の日曜日は、間もなく始まる新学期に向けて準備が必要な学用品の買い物を午前中の早い時間から。。。
何せ、、、カミさんは大阪・岸和田で入院中だし、、、息子の衣類、学用品なんて買い物に慣れない親父のやる事だから・・・あ~でもない、こ~でもない・・・息子2人とドタバタしながら売り場を行ったり来たり。。。ウロウロ。。。

 やっと、、、あわただしい買い物から帰宅し、一通りの準備を整え、昼メシを食べ終えたら、、、さて。。。

既に・・・TVゲームへ夢中になっているインドア派な上の息子はさておき、、、
暇を持て余す様子の下の息子に・・・「どうだ? 天気も良いし、ちょいと山女魚釣りでも行くか?」と声掛けすると、、、
『うん!行きたい!』と久々にヤル気の篭った反応。。。

 そうかそうか・・・やっとヤル気になってくれたか!

内心の嬉しさを隠しながら。。。親父は「寒い川辺を随分歩くから支度はしっかりナ!」なんて云いながら・・・仕方ね~ナという素振りで誤魔化して、、、そそくさと釣り支度。。。


 
Dsc027332 息子にとって、初めての山女魚釣りは・・・・・釣りの基本となる水生昆虫を生餌とした「餌釣り」・・・・・を経験させ、夢中になって楽しく学びながら釣りを覚えてくれればと、、、まずは釣具屋へ直行して、セール品のカーボン製振り出し万能竿(3.6m)、ウキ各種、ウキ留ゴム管、仕掛け巻き、釣り針、カミツブシ、釣り糸、プラスチック製の道具収納ケース、、を仕込みに。

 小学生の頃、自分の道具箱に在った餌釣りに必要な仕掛けはこれで全て揃ったかナ?
釣キチ小僧だった自分の古い記憶を辿りながら、、、

午前中の買い物に引き続いて・・・・・あ~でもない、こ~でもない・・・下の息子と2人で釣具売り場を行ったり来たり。。。ウロウロ。。。


 購入したこれらの餌釣り道具を自分が25年ほど前に愛用していた「米国・ストリームデザイン社製」クラシックベストに仕舞い込んで息子に着せてみると、、、
馬子にも衣装、、、それでも、なんとなく釣り人然としたトコは・・・古ベストのお陰かも。。。


 目の前に揃えられて行く道具一式に、、、興奮した様子の息子が「オトーサン、早く川へ行こうよ!」と。

まあ、待て待て、慌てなさんナ・・・・・山女魚釣りにはこれぐらいからの出発時間が良いのだゾ・・・・・息子よ。。。。。

心は釣キチ小僧なまま、、、幾多の季節を経て少々老獪になった親父はゆっくりと川辺に向かってクルマを走らせて行く。

 今夕、、、息子が山女魚を狙う川まで。。。


Dsc027372 午後3時過ぎ川辺へ到着。

幾分強い川風に吹かれながら、枯葦の川原に息子と2人、竿を伸ばし仕掛け作りを丁寧に進めてゆく。。。

 道糸0.5、ハリス0.4をトリプルサージャントノットで結束し、極小の紡錘形タマウキに米粒大のカミツブシをセットして仕掛けの準備は完了。。。これでよしと。


 続く川虫捕りでは、、、中国料理「楓林」(仙台市太白区・JR長町駅前)のご主人S氏から戴いた鮎ダモが大活躍!  素晴らしい働きでアッ!と云う間にクロカワムシをザクザクと大小取り混ぜ多数捕獲。。。。。

 思わず・・・息子が川虫捕りに夢中になったくらいの面白さ。。。
鮎ダモで掬う度に、アレコレ色んな水生昆虫が入り込んでいて・・・いや~、、、こっちも楽し過ぎる!と親父まで夢中に。。。 
 

 西洋毛鉤釣りで幾多の季節を経て少々老獪になったハズの親父まで・・・・・釣り竿を担いで自転車をかっ飛ばしてた小学生の釣キチ小僧へと戻って行った瞬間。。。。。


Dsc027342 この夕暮れ、、、、、右手が痺れるくらい夢中になって仕掛けの振込み方のコツを掴み始めた息子は、、、口うるさい親父が横に立って指し示す流れに上手く仕掛けが入るようになると・・・・・

 深瀬の中から、、、プールのヒラキから、、、そして早瀬の中ほどにある石のタルミから、、、たて続けに3つの良いサイズの美しい山女魚を掛けて「オトーサン、、、クロカワムシはデカイより小さいヤツの方が一発で綺麗にアタリ出るよね?」とスルドイ一言・・・・・。

 初めての山女魚を掴みながら、興奮した表情で夢中で竿を振り続ける息子。。。


 そう、、、川辺に立ち、そこで経験し感じて、さらに夢中になって学びながら自らが楽しい釣りを覚えてくれれば良いんだヨ。。。

今夕の一魚一釣が全て君の記憶になってゆくんだ・・・・・我が息子よ。

『子はおそらく生涯今日を忘れないであろう。 子は成長して言葉やアルコールで心身をよごし、無数の場所で無数の声を聞きつつ緩慢に腐っていくことだろうが、父のこの叫び声だけは後頭部にひろがる朦朧とした薄明かりのなかでいつまでも変形せず解体しないで小さな光輝を発していることであろう。』
 開高 健  著 -フィッシュ・オン- 新潮社   より 一部抜粋


 この春、また息子達と広瀬本流の山女魚釣りを。。。
親父の叫び声を聞かせるために。。。


 春の良い釣り旅を。。。。。


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