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2008/10/28

いぶし銀・・・寒河江川・大井沢C&R区間

Dsc02622
 秋も深まり、この季節初めての冬型気圧配置となって、仙台では昨日から奥羽山脈越えの乾いた強い西風が吹き荒れていました。

 この11月・・・走行距離が19万キロ・9年目を数える愛車・MAZDA-BJFWの4度目の車検時期を迎えるにあたり、昨日は遠く新潟から代車をフェリーしながらこの愛車を受取りに出向いてくる~新潟市「千原モータース」のチーフメカニック兼社長の千原さん~と山形道・山形蔵王IC出口でAM10時の待ち合わせ。

 千原さんとは前の愛車MAZDA・NA6CE時代から数えてもう20年近く、、、お互いが未だ仕事人としてはペーペーだった若造の頃からの付き合い、、、、、毎度、自分の細かで面倒な整備・修理へのオーダーを快く引き受けてくれる・・・いわば自分の我侭勝手を長年に渡り存分に思い知らされたのにも関わらず・・・お付き合いして下さる貴重な存在。。。

 何故、そんな遠く(※仙台からはるばる280Km先の新潟市)の整備工場まで出すの??? 時間の無駄ジャン!
と周りの人間は呆れているが。。。

 乗ったコトのある人なら大抵頷く・・・足回りと車体が華奢で儚いあの NA6CE を乗り倒していた時代にアレコレ世話になって・・・その整備の腕に惚れた!と答えるのが常。。。

 口から出てくる言葉にハデさはないけれども・・・クルマ好きを納得させる「いぶし銀の整備」ってのかナ?  乗り手の癖を読みながら、、、痒いところに手が届いてる整備ってのか。。。
これが毎度、、、微妙なチューニングと絶妙な仕上がりで愛車は280Kmをフェリーされて手元に帰って来るけれども、引き渡されたタイミングが、角の取れた丁度よいアタリになってんだナ。。。

 いい仕事するなぁ・・・と毎度唸りっ放しですネ。。。  クルマが心からとても好きなんだなぁ・・・と感じる人柄も手伝って。。。  好きじゃなければ自分のような面倒なリクエストばかりしてくる客との遣り取りは出来ないだろうなと。。。

 まあ、そんな理由でずっと・・・愛車のメンテはこの人にと決めてるなぁ。。。
クルマってある意味では重要な釣りの道具・足でもあるから、乗る者が永くに渡って安心して付き合え、そして常々気持ち良く使えるものが一番だ・・・と。。。

 実は・・・道具としての竿やリール、はたまたウエアの類だって同じような基準に照らしてみると、、、そんな「志」の篭った製品を提供したり、愛用してきた道具を丁寧にアフターケアしてくれるメーカーやショップの人ってなかなか見つからないなぁ。。。と感じています。

 タイミングが合わなかったり、自らの感性や欲求に合わなかったり、仕上がりに違和感を感じたりで・・・。

 皆さんの周りにそんな「本物の職人」が居たら、、、ぜひ大切に永くお付き合いしてください。   
きっと、、、その道具が持っている本来の味わい・良さが実感できるようになると思います。  

 ■ 新潟県内・近県のクルマ好きが困っているなら試しにどうぞ・・・パーツの確保が出来れば、タマ数の少ないマニアックなクルマ、年式の古いの、国産以外も喜んで引き受けてくれるようです。
   「千原モータース」 新潟市中央区長潟  Tel .025-286-2907

Dsc02619 屋外・立ちっぱなしで、愛車引き継ぎの雑談は2時間を越えて・・・毎度長引くクルマ好き同士の会話だなぁ・・・気付けば12時を大きく廻っていました。

 千原さんに別れを告げ、あわてて代車として借り受けたカローラ1300・セダンに飛び乗り、山形道をさらに月山に向かいひた走って行くウチ、、、薄暗い雲が覆いかぶさって来て・・・ウインドーに雨粒が・・・。  パラパラから瞬く間に大粒へ。。。そして本格的な雨降りへと。。。

 おいおい、、、今日は、、、そう云えば・・・「雨」のGraphite Marvel を持って来てたっけナ。。。
あちゃ~、、、また、雨の中の釣りになるか。。。

 大井沢・寒河江川C&R区間の川辺に到着する頃にはザーザーと強く振り続ける雨と横殴りに吹き付ける強い風が。。。

雨降りの中を川辺に駆け付け、めぼしい流れを探してみると・・・それでも大量に落ち葉が流れてゆく下で、盛んに活動を続ける魚の影がいくつか。。。おほーっ。。。

 よしよし、、、魚の姿が見えれば安心さネ・・・早速、途中のコンビニで調達していた弁当を食べ終えると、、、前夜の作業での寝不足を解消とばかりに・・・雨降りの中で昼寝タイム。。。zzzzzz。。。


 屋根を強く叩き続ける雨音に目覚め時計に目をやると、、、午後2時30分。
スッキリしたし、、、さっと叩いて、ずぶ濡れになる前に早めに引き揚げよう。。。

 DiamondBack ClassicTrout-Custom 8'2" #3 に DT3Fを巻き込んだ Hardy FeatherWeight を組み、7Xの先糸にはフリーノットでコカゲロウ・クリップル#18を結束して準備完了。
到着すぐの流れの岸辺に見た僅かなコカゲロウが頼りだった。。。

強く降る雨の中、ヘビーウエイトのフリースの上に雨具をしっかり着込んで、人気の無い下流側の流れに立つと急ぎ足で、増水して行く浅場の瀬脇に定位してコカゲロウを追っている筈の魚を探して行く。。。


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 とある瀬のヒラキの緩流の中に目指しているライズを発見!
 
雨粒が作る水輪の中に混じり、不規則にそれは起きている。。。

 やはり、、、こいつは、、、

午後3時15分を過ぎた頃から雨脚が一時弱まり、、、さらに雲間に少しだけ青空が見えると、、、
コカゲロウがポツポツと姿を見せ始めていた。。。

 瀬脇とヒラキで見る見るウチにこれを追うライズが現れる。。。ライズの鋭さから山女魚のようだ。。。

よ~し、、、このライズを。。。


 こうして、、、午後4時過ぎ、強い雨脚が再び戻って来るまで僅かな時間でしたが、幾つかの美しい寒河江の山女魚達に出会うことが出来ました。

 本当なら、昼寝前に見付けた・・・堰堤下の落ち口の白泡の下に見え隠れしていた大鱒・・・を狙うつもりでしたが、昼寝後には増水と大量の落ち葉を嫌ったのか? 残念な事にその姿はすでに白泡の下から消えていました。


 再びコカゲロウのライズ・ゲームを・・・と願いながら自分の釣り旅は続いて行くようです。。。
寂しい秋雨の降った寒河江川に舞うコカゲロウ、、、これまた「いぶし銀」のように奥深い釣りの愉しさ。。。

 短時間勝負になることが多いですが、、、こちらも試しにどうぞ。。。

深まる秋の良い釣り旅を。。。


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2008/10/23

日々是川学~荒雄川C&R区間

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 この10月・神無月も下旬に差し掛かり、仙台周辺の山々には紅葉の季節が訪れたようです。

 先日、毛鉤釣りが取り持つご縁で、自分のホームリバー・広瀬川に棲む山女魚と桜鱒を研究される宮城教育大学の棟方准教授と雑談を交えながらお話しする機会が在りました。
 広瀬川・山女魚についての数々の興味深い研究内容には毛鉤釣り師として大いなる共感を覚えながら・・・・・356日・24時間を使って広瀬川の山女魚と桜鱒だけ追い続ける准教授の日常生活に少し嫉妬を感じてみたり。。。

 しかし、、、棟方准教授は山女魚と釣りが心底好きだからそこまで没頭できるんだなぁ!とその熱意と研究姿勢にはなぜか納得出来てしまう・・・ライフ・スタイルの在り方が素晴らしい。。。

 後日、小学生を対象とした宮城教育大学・棟方研究室が主催する「サクラマスの回遊行動」研究イベントに息子2人と招待されたが・・・・・当日、山女魚や水生昆虫も研究話題に上って一番盛り上がってたのが親父だったような。。。

でも、息子達はあれから小学校でも熱心に理科の授業に取り組むようになったようで、、、先生が『未来の魚類学者を目指して欲しい』と話していた狙いまで届かないモノの・・・広瀬川の生き物好きな小学生が2人増えたことだけは確実ですから、この後は息子達と釣竿片手に川辺の実地研修へさらに取り組んでみようかと思います。

 毛鉤釣り師なら思わず頷いてしまう・・・棟方准教授の研究内容・・・に興味のある方は。。。。。
「 宮城教育大学・棟方研究室 http://fish.miyakyo-u.ac.jp/ 」へどうぞお立ち寄り下さい。
なお、棟方准教授は各地の小学校から要請が在れば、喜んで小学生向けの出張講義も実施します!とのコト。
関係機関の各位は上のホームページからコンタクトも可です。


Dsc02614 そんな先日の 釣りの研究イベント? に参加したせいなのか、釣り心はまたぞろ盛り上がって来て。。。。。


昨日、太白区 JR長町駅前にある 中国料理 楓林 のご主人・S氏とS氏の釣り仲間ナベさんと連れ立って、荒雄川C&R区間へと釣り旅へ出ていました。

 S氏が先々週訪れた際は、コカゲロウがバリバリにハッチしていて大型の鱒が平瀬でモコモコとこれにライズしまくってた!という、、、魅力的な状況に在ったそうですが、いかんせん、あれから水位が大きく落ち、気温も急に冷え込む朝となって状況は一変し、訪れてみた荒雄川はスローな状況でした。

 コカゲロウが羽化してくると期待して、自分が待ち続けた平瀬に鱒達が姿を現したのは、コカゲロウが僅かに動いた午後2時を挟んだ20分間だけ。

 しかし、、、S氏から借り受けた Obara Rods の 「銘無き竹竿 7'6"#4」 がその右掌に収まった記憶も鮮やかに活躍し、、、賢い鱒達が平瀬の中ほどで定位する15ヤード先を目指して流し込む#20コカゲロウ・クリップルに、それぞれ穏やかなフォームで反応して来ました。

 大きく撓い込む「銘無き竹竿 7'6"#4」の惚れ惚れするようなベンディング・カーブと長息で高速の逆転音を響かせる Hardy The PRINCE 5/6 は昨夏の記憶の通りに立ち働いて、荒雄の美しい鱒と対話するような丁寧な遣り取りを続けています。

 う~ん、、、これ、、、現在の自分にシンクロしながら、道具を伝って入力される鱒の鋭さを包む何モノか・・・柔らかく穏やかに染み入るような感覚が心地良い。。。   沢山の鱒を掛けるより、一匹の鱒を探して待ち続けそして対峙する。。。深く響いてくる新たな毛鉤釣りの味わい。
 しかし、、、こんな風に川辺で感じるのはこれまでついぞ無かったな?  何だろう、、、この感覚は。。。

 


Dsc02615 コカゲロウはほんの僅かのピーク・タイムでしたが、それでも3人で夕暮れまで川辺に立ち続け、シマトビケラ・ピューパやガガンボ・イマージャーを持ち出しては姿の見える鱒の反応を確かめて行く。。。。。川辺の研究者のように地味で粘り強い作業と実地調査に取り組んでいました。

 具体的な川辺の事象を研究し続ける学究の先生方に対して、抽象的にそれでも大マジメに川辺の釣りを模索し続けている釣究の自分がその対極に居て、それぞれが同様に流れへと向かい続けるようです。

 しかし、、、流れから真理を教えられる・・・そんなココロは同じ場所にあるのでしょうか?
日々川辺で経験し学び続ける。。。。。いつまでもそんな気持ちで釣りしたいと・・・川辺で感じていました。

 また、良い意味で歳食ったのかな?  いや、息子達と一緒に勉強してみたからか??

皆さんも秋の川辺で実地研修をどうぞ!
良い釣り旅を。。。

  
   


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2008/10/07

再会 ~ 寒河江川・大井沢C&R区間

 仙台周辺の一般河川が禁漁期となる10月を迎え、このところ過密スケジュールで動き続ける業務の行き帰りに広瀬本流へ掛かる橋を渡ると、ウインドー越しの川面の風景にも微かな秋色が挿して来たようです。

 あれ?・・・あそこの中州の葦際にひっそりと起きたライズ・リングを見たような?、、、いや、今のは“気のせい”だったか?。。。川風に誘われたコカゲロウがウインドーの目前を横切って飛び過ぎて。。。

9月は殆ど釣り旅に出なかった自分に、そんな秋の川風景から触発される釣り心がムクムクと動き出していました。

 

Dsc02602 この日曜も早朝より滞りがちな作業に取り組み、昼前までこれに集中。。。  昼食を採ってから、、、いそいそと一ヶ月ぶりの釣り支度に取り掛かってみると。。。
うん・・・この春にせっせと巻き貯めていたおかげで、極小毛鉤の収納箱にはタマと役者が揃っている。

 さっそく、、、自宅療養中のカミさんに、、、「あの~、用足しが無ければ、これからちょいと釣りに出掛けてイイっすか?」と伺ってみると、、、『はいはい・・・行ってらっしゃい』と療養中にも拘らず心優しい気遣いのあるご返事を。。。。。本当に感謝!

 言葉に甘えて、バタバタとダッフルバッグにいつもの釣り支度を放り込み、クルマを走らせると、、、80分後には寒河江川の辺まで。。。
 しかし、、、カミさんは近所の管理釣堀あたりへ出掛けたと思ってるに違いない!
この春手にした折角の山形県共通入漁証が在るんで・・・と言い訳しながらも、、、我ながら呆れる。。。


 記憶に残る・・・ダムから秋口に遡上してくるピンシャンの大型虹鱒・・・を探してみようと寒河江川C&R区間の下流域側に狙いを付けて降り立つと、、、果たして、他の釣り人の姿は見えない。。。

 よ~し、、、この様子なら。。。午後からこの区間に釣り人は入っていないようだ。
今にも雨粒が落ちてきそうな暗い雨雲が上空を覆って川面を隠し、大型の鱒を狙うには格好の天候だった。


Dsc02605 DiamondBack Classic Trout - Custom 8'2"#3 に DT3Fを巻き込んだ Hardy FeatherWeight を組み、7Xの先糸にはフリーノットで結束した#18のスペント・カディスを結束して、準備完了。

 川辺より距離を置いては見通しの良い位置に中腰で立ち、、、大鱒が定位して流下するシマトビケラ・ピューパを捉えそうなプール・ヒラキ側の大石周りを探し、また移動を繰り返して行く。。。

 居た!  とあるプールの大石回りに小型のウグイ達のライズとは明らかに違う大型の鱒のディンプル・ライズ。
よ~し、、、こいつだ!  大事に行こう。。。

 そのライズは不規則に川面を揺らしていた。  川柳のブッシュが覆い被さったアンダーカットバンク状の反転流に位置して、散発的に流下するシマトビケラ・ピューパを吸い込むライズフォーム。。。  老練な遡上大鱒の常套手段。。。

 一発だ! 一発で出さないと、、、こんな鱒に遣り直しは効かない。。。


毛鉤、先糸、リーダーそれぞれの結束と浮力剤処理を確認して、左手に収めていたラインと毛鉤を開放する。
流れに乗せたラインをフリップしながら送り出し、エアリアル・ロールのピックアップに続いて竿の撓りを感じながらゆったりしたリズムのバックキャストでルーズなループを投げ上げ、ラインを滞空させる。

 切り替えしのフォワードキャストでループを整えながら、流れをまたいだ15ヤード先のブッシュ下へと毛鉤を送り込んで行く。  フォロースルーで大きく上流側へとリーチ、、、、、続くフリッピングしながらのパドルメンド。。。

#18のスペント・カディスはブッシュ下の反転流に静かに着水して、先のライズ位置へとドリフトして行く。。。

 瞬転!   モ・・ワッ。。。  鼻面を突き上げながら大鱒のディンプルライズ!!


 微かに起きた浮上斑紋を見送り、、、一拍半を送り込みながら、、、ラインを滑らせるようにバット側のトルクを使ってストロークを短く強めのセットフック!!

   ドスン・・・ッ!   乗った。。。。。 水面が銀色に大きく割れ、そして激しく沸騰した!

DiamondBack Classic Trout - Customは大鱒をブッシュ下から引きずり出そうと強く大きく撓り込む。。。

   グウ・・ンッ、、、ガバッ、、、バシュツ、、、グウ・・ンッ・・・・・

   チッ、、、、、チィーーーーーーーッ。。。。。  高速回転する Hardy FeatherWeight の長息な逆転音。


 7Xを庇いながら、セットフック直後の危険な瞬間を何とかやり過ごし、大鱒を追い掛けながらやっとランディングしてみると・・・・・艶やかなオリーブバックの濃緑色と白銀の魚体に側線沿いの虹色が鮮やかな大型の遡上鱒。 
 ギンギンなヒレとズ太い魚体の力感が寒河江川全体のコンディションを物語っているようです。  

 こうして夕暮れの日没時刻まで、さらに幾つかの大鱒そして岩魚に出逢え、自分にとって秋色の寒河江川と再会の釣り旅は祝福されたようです。

 しかし、、、帰宅して、カミさんから『今日は釣れたの?』と聞かれて・・・・・「うん、、、寒河江川でいい遡上鱒が出たよ」と・・・・・答えたら、、、きっと呆れられるんだろうナ。   実質、2時間ちょっとの釣りに往復3時間半掛けてと。。。

 シマトビケラと小型のカディス、そしてコカゲロウ、ヒラタカゲロウのダンそしてスピナー、、、、、こんな顔ぶれを午後遅くの川面に多く見掛けましたよ。


 それでは、、、10月の良い釣り旅を。。。

  

 

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