« 東風・・・山女魚風 | トップページ | 一平じいさんの夏山女魚 »

2008/08/19

花立越え

 既に8月も半ばを過ぎ、仙台では朝晩に吹いてゆく風の涼しさを心地よく感じられるようになりました。
夏の釣り旅を楽しんでますか?

 今年は7月末以降、雨が降らない・降ってもパラパラの通り雨~という日が南東北エリア全域で続いており、広瀬本流をはじめとする山女魚釣りの銘流は軒並み渇水して水温も酷く上がり、水生昆虫達の姿も見えず・・・まともに毛鉤釣りが出来ない・・・そんな状況でした。
   
 この間も幾度か川辺に立ち、夕暮れを過ぎた夜景の中で汗を拭きながら川風を待ち続けましたが、日毎に水位の落ちて行く川辺に山女魚を誘う川風が吹くことはありませんでした。 

 それでも、、、一昨日から昨日にかけ、秋雨前線が東北南部を通過した際、久しぶりにまとまった恵みの雨が宮城・山形へと降り、水生昆虫の羽化を呼ぶ川風が吹き出し、それぞれの流れに活気が戻って来たようです。

 寒河江川 、 最上白川 、 荒雄川 そして 広瀬本流 と水位テレメーターを眺めていると、時間ごとに6月末のベストな時期の数値に向かっています。
 仕事場のモニター画面上の水位グラフに向かって、「よーし!」なとど一人喜ぶ姿を傍から見れば・・・危ないオヤジ・・・です。   

 しかし・・・この雨は山女魚釣り師にとって「恵みの雨」になりました。


Dsc02562
 その後、期待以上に「恵みの雨」は降り続け・・・8月になって初めて1日だけもぎ取った休日はザーザー雨降りと広瀬本流の大増水という状況。。。

 ま、雨が降ってくれただけでヨシ!ですから。。。空模様に向かって「今度は降り方を弱めに・・・」なんてぇ我侭は云えません。  

 こんなコトはまま在る事だから・・・と、毎度お世話になっているWeb上の河川毎のテレメーター水位と雨雲のリアルタイム・レーダーを交互に睨めっこしてみると、、、宮城・山形の河川が軒並み大増水している中で、、、山形の最上地域と宮城の鳴子周辺地域だけが雨雲の通り道から外れ、僅かな降水が確認出来るだけ・・・最上小国川と荒雄川の水位も未だ安定したままでした。

 こいつは・・・。  行くしかないナ。。。  雨雲と競走だ。。。
バタバタと釣り支度をダッフルバッグに放り込み、雨降りの中、クルマは走り出しました。


 午前10時45分 荒雄川C&Rの川辺に到着。  雨は無く、水位も理想的な状況だった。

しかし、、、ウエーダーを着け、Diamond Back ClassicTrout -Custom 8'2"#3 のガイドへDT#3を通した頃から上空一面に拡がりだした分厚い雲から、密度の濃い雨が。。。。。降って来やがった!


Dsc02552 
 荒雄川は上流側に控える支流群の谷は山深く、時間降雨がまとまった量になると一気に水位を上げてくるはず。。。
こんな強い降り具合では、、、きっと、僅かな釣り時間しかない。

 雨具を羽織って川辺へ駆け付け、、、久しぶりとなった川面を眺め回すと ・・・ さっそく、、、深瀬のヒラキ側に良いサイズの鱒らしい静かなディンプル・ライズを目撃!

 おほ~っ!。。。やったナ。

 こんな天候の下で、流れのあの位置にあんなライズ・フォームなら・・・・・今時分はシマトビケラのピューパを捉えているか?  急がねば!

 7Xの先糸へ#16スパークル・ピューパをフリーノットで結束する内にも・・・川面へ大粒の雨が降り注いでいた。


 先のライズ・ポイントまでの流れを読んで、自らの立ち位置を上流側へと持って来る。
毛鉤を結んだ先糸10センチへシンク剤を施し、リーダーと先糸、そして毛鉤・・・それぞれの結束を確かめてラインを Hardy FeatherWeight から引き出し、川辺と平行した1往復だけのフォルスキャストで15ヤードほどのラインを引き出し、、、先のライズ位置の1メートル上流を目指して毛鉤を投射!

 フォロースルーで大きく上流側へとリーチし、流れの筋へとラインを載せる。。。 ポッン! と毛鉤の着水した小さな斑紋が雨による斑紋に混じり、、、狙った位置に起きて、、、続くドリフト。。。
 
 早い流れにラインが捕まる前に続けざまにパドルメンド。。。もう一度。。。


ライズ位置に毛鉤が差し掛かった頃合を読み・・・微かに毛鉤へ意図的なテンションを掛け、ツ、ツ、ツツ、、、シマトビケラのハッチングを演出させる。。。

Dsc02554
 瞬間! 水面下に虹色の帯が反転し ・・・  ドスンッ!! 

 乗った!

 重厚でトルクフルな鱒の疾走が始まり、Diamond Back ClassicTrout -Customが大きく撓り込んで。。。
厳かで美しい鱒の姿が水面に残る雨の水輪越しに見えている。


 こんな風にして3つ目の鱒がネットに収まった頃には荒雄川の水位が大きく上がり・・・落ち葉や枯れ枝が川面に流れ始め・・・水色に茶色が混じって強く濁り出したようです。

 そろそろ、、、ヤバイか。。。引き揚げよう。
あ~ぁ、、、釣りしてたのは本当にアッという間だったな。。。  川から上がってみるとあれだけ見えていた釣り人の姿は無く・・・最後まで川辺に立っていたのはどうやら自分だったようです。。。いやはや。


 時計を見ると、未だ14時前。。。  折角の遠出した釣り旅・・・このまま引き下がるのは惜しい!
では・・・と、、、何処へ移動しようか? 気ままな一人の釣り旅だから・・・こうなれば今日はどこへでも行くぞ。。。

 仙秋越えして秋田側のY川はどうだ? 向こうなら雨の降り方は弱いはずだ。。。大型の山女魚も居るし。。。  でも、、、鮎釣り師が沢山出掛けて来てるから自分の好きな場所では釣りにならないか? う~ん。。。

では・・・地図で見掛けて何時も気になっていた「花立峠」を越えて山形側の最上白川C&R周辺はどうだろう?
この峠越えだと、、、時間的には秋田・Y川へ向かうより最上白川の方が近い筈だ!

 う~ん、、、全くバクチになるが「走った事の無い・・・つづら折れの峠道」ってトコに何となく心は惹かれるナ。。。
40オヤジが心惹かれる「花立峠」か?  いいではないノ。。。小さな冒険さネ。。。 
 よし、、、では最上方面に決定!


 ・・・結局、「花立峠」越えのドライブは小さな冒険を越えた"スリリングな"体験になりました。

鬼首から峠道の頂上までの宮城県側は高度差が大きなガードレール付きの舗装路、、、対して、、、県境を越えて一歩山形側に入ってからの峠はところどころ林道と間違うくらい大きく落差の在るつづら折れのダート・・・ガードレールは全く無く、路肩が崩落している箇所が複数あって、、、という道。。。

 180度ターンとなる急な砂利敷きの下り坂で一瞬見えた谷底までの急峻な高度差に沢山の冷や汗をかかせてもらいました。  ハンドル操作・ブレーキ操作を一瞬誤ったら・・・とんでもないことになりそう。。。   

こんな汗は秋田のB川からHダムへと向かって作られた、とんでもなく高度差の在る荒れた林道を走って以来。。。記憶に無い経験。

 でも、次回は山形側から峠道を上ってみたい・・・・・そんな惹かれる魅力をこの峠道に感じています。
実は・・・峠道を降りてから、最初に立ち寄ったコンビニの可愛いお姉さんが「花立峠の麓の集落に住んでいるんですよ。。。」と笑顔で教えてくれたせいも少しだけ・・・あんのかナ?


Dsc02556
 それでも・・・・・クルマをドロはねだらけにして辿り着いた最上白川では、雨降り後の増水の中、可愛い岩魚と山女魚が出迎えてくれて、、、「花立峠越え」の大いなる冒険を慰められました。

 この雨で、東北の川も秋の風景にスイッチが入ったようです。
晩夏~初秋の釣り旅に期待して。。。

 8月の良い釣り旅を。。。


|

« 東風・・・山女魚風 | トップページ | 一平じいさんの夏山女魚 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/116556/42209016

この記事へのトラックバック一覧です: 花立越え:

« 東風・・・山女魚風 | トップページ | 一平じいさんの夏山女魚 »