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2008/07/08

夏雲 と Marvel

 7月を迎えて広瀬川本流の川止めは明け、既に7日が過ぎています。。。

川止めの期間中、あれだけ待ち続けていた「ライズ夜景」を幾夕も見送っている。。。

片や、、、インディペンデントな仕事人として、重なる業務依頼に向き合い、その作業へ思考を集中する密度の濃い時間だけが流れ。。。

未だ川辺へ立てない状況が続いてました。


Dsc02499
 6月下旬以降、デスクに体を縛り付けるように夢中で制作作業に掛かり、、、そして僅かに出来た一服の時間は資料集めのサブ・PCで某オークションを冷やかしてみる・・・のが唯一の慰め。
 
 そんな或る雨降り後の暑苦しい午後、、、また某オークションを渡り歩いていると・・・・・ グオオッ!、、、 なんと!

現在も自分が愛用し続けている 山女魚狙いの西洋毛鉤釣り師には伝説となった「HARDY Graphite Marvel 7'8"#3/4 」 。。。英国HARDY社・Alnwick製によるメーカー・シリアルNo.が愛竿と幾つも離れていない同一ロットの出品を発見。。。

 う~む、、、、、
このタイミングで、こうして自分が見付けてしまったのは ・・・ 何かの縁なのか? Graphite Marvel よ!

 目を閉じ、深呼吸すると・・・・・1981年の購入以来、自分にとって初めてのHardy社製の毛鉤竿となった Graphite Marvel との釣りシーン、手にした山女魚達、そしてその間に行きかった幾多の釣り人との思い出が幾つも幾つも蘇って来る。


 HARDY社 School of London 教授 であった Mr.ジョニー・ローガン の Graphite Marvel によるライン捌きの印象的な毛鉤投射のデモンストレーション。。。

 8月の夕暮れ、激流を挟んだ"寒河江モンスター"との格闘。。。

 山形・O川において Graphite Marvel がもたらした初めてとなる地付き尺山女魚の厳かさ。。。

 広瀬本流が夕暮れに染まる中、大山女魚の強烈なローリングに応酬し続ける Graphite Marvel の美しいベンディング・カーブ。。。


 次の瞬間、、、殆ど反射的、、、後先を考えずに、、、自分が用立て可能金額を一杯まで打ち込み、、、入札。

数日後には、落札した Graphite Marvel が届いていた次第。。。

以前、HARDY J.E.T 7'#4 もこんな風に手に入れてましたが・・・・・川辺に立てない時の心理的なストレスが発作的な入札行為へと繋がるのは、、、2本目となる Marvel の予備竿が手元に揃ってしまった今、、、これが最後となりそうな予感。。。  
 興味ある竿・・・ Winston WT-804・TMF 、Tom・Morgan Rod-Smith なんて指折り始めればキリが無くなりそうだけれど、なにせ竿を握る右手は一本だから。。。自分の掌に納まった瞬間から釣り心に同調してくる毛鉤竿を探し出すとなると・・・なかなか一朝一夕にはいかないのだと感じています。


 この後、経年変化と前所有者の保管・手入れが甘くて状態の気になった幾つかの箇所は毎度修理ばかりで世話になってる「プロショップ・オノ仙台店」の菅原君のトコへ持ち込み、修正ついでの化粧直しまで頼むと、中1週間の素早さで作業完了の連絡が。。。

 ハイシーズン中にもかかわらず、こんな対応の早さは素晴らしい。。。

※ 受付の際に、自分トコのリペア作業の依頼で忙しく時間が掛かりますよ、、、と念押しされてたが・・・・・その仕上がりと対応の良さに満足したので 勝手に 宣伝しといて上げよう。。。 HARDY竿の小規模修理や化粧直しで困っているなら 菅原君 へ連絡を取ってみるべし。。。 大怪我の場合もHARDYへの送還受付から、ちょっとしたブランク傷まで親身になって相談に乗ってくれる・・・ハズ。。。HARDYを愛用中でお困りの方が居たら、試しにどうぞ! 


Dsc02493
 先日、掛かり切りだった作業もやっと終了し、メール入稿を終えて直ぐに プロショップ・オノ へと向かい、修正の上がっていた HARDY Graphite Marvel を受け取ったその足でまっすぐ高速に飛び乗り、寒河江川C&Rへ駆け付けていました。

 寒河江川の川辺到着は16時30分。。。強い夏の西日が差す中にもくもくとした積乱雲が月山上空に在って幾分強めに西からの風が吹いている。。。そんな川辺の風景。  
そして、今シーズン初めて訪れた寒河江川は理想的な水位だった。。。

 雲間に見えた月山に心の中で手を合わせ、初めての 2本目・ Graphite Marvel との釣り旅の成就を祈っている。

 丁寧に、、、ジョイントを継ぎ、リール・シートへ XPS・DT4F を収めた ThePrince 5/6 を付けてみる。
ラインを引き出し、ガイドに通して、準備完了。

 全ては馴染みになる Graphite Marvel であり、、、何とはなしにグリップのコルクの感触がいつもと違う・・・そんな極く微妙な違和感は、この竿だけが経て来た釣り時間を物語るようだった。。。


Dsc02502 18時30頃まで強めの西風に吹かれながら、目に付けたプールで待ち続けていると・・・前線が過ぎ去って風が止まった19時直前から、シマトビケラ・ピューパの流下が一斉に起きて、先程まで静かだったプール・ヒラキ側で波間で微かに感じるライズが始まる。。。

 いつものリーダー・システムと6Xの先糸へ#18のヘア・カディスをフリーノットで結束し、夕闇を写し込む川面に起こるライズへ向かってそっと毛鉤を投射して、微かなライズを一つずつ攻略して行く。

 川面を流れるヘアカディスが先のライズ地点に差し掛かると今度は毛鉤に向かって微かなディンプルライズ!

一拍送り込み、手元側のトルクを生かした穏やかなセットフック! 

 グンッ!  乗った。。。。。

 グングン、、、グン、、、キューーーーウンッ、、、、、
山女魚特有の重厚なローリングに続く疾走。。。

いつもよりすこしだけハリを感じる Graphite Marvel が撓り込んで行き、美しいベンディング・カーブを見せながら山女魚に応酬している。


 こんな風にして・・・濃い川霧が入り、そして夕闇が視界を閉ざし始めた19時30分まで、、、ライズに向かい続け、幾つかの美しい寒河江川の山女魚達と出会うことが出来ました。
幾度か撓り続ける内に・・・新たな使い手の右掌に収まって不安な様子だった Marvel もこれで安心出来たようです。

 こうして、、、月山と寒河江川から 2本目の相棒 との釣り旅は祝福されました。

広瀬本流の山女魚釣りも、川止め期間が明ければ・・・遊漁期間はすでに残り3ヶ月を切っており、いよいよ後半戦。  季節が進むのは早いものです。

 いや、、、こう云う自分もうかうかしてらんないナ。
2本目のGraphite Marvel を早く広瀬本流でも試さないと。。。

 7月の 良い釣り旅 を。。。


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