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2008/03/30

ライズ招きの水仙 '08

 3月もいよいよ過ぎようかと云うこの週末、仙台上空は冬型の気圧配置による寒気団に覆われ、おまけに本州南岸を東へ移動してくる低気圧の影響で雨~曇り~晴~曇~雨~晴・・・とめまぐるしく移り変わる天候。

 そんな折、強めに降る春雨の中を予定の仕事で峠越えしていたら、3合目から先はフロントガラスを打つ雨が見る見る白いミゾレに代わり、、、冬が戻って来たような山の景色でした。


 明けて、、、朝から春の日差しが眩しい今日は久しぶりに業務予定が入っていない1日中フリーな休日。。。
う~ん、やっぱりココロが弾みますネ。。。何てったって1日が自由に使えるんだから。。。

 さて、、、「ライズ巡礼の川」は何処にしようか?
この寒さが残っているうちは何処の流れでも雪代もさほど気にしなくていい筈だから。。。

そうだ、、、先回の釣りでちょっと心に引っ掛かっていた・・・流れに雪代が入る前の時間帯・・・って、、、もしや。。。


Dsc02438 先回も訪れている目当ての里川に到着したのが午前11時。

 昨春見つけていた 『ライズ招きの水仙』 がこの春も川辺の同じ位置に鮮やかな黄色い花を綻ばせています。

よーーーし、、、また今日も・・・ライズの呼び込みをよろしく!

 先日の春雨の名残なのか? ごく薄く笹ニゴリが入って水位が先回よりも5cm程上がっている川面には今朝ハッチしたばかりのガガンボとコカゲロウが飛び回っていました。

 週末降り続いた春雨が水仙の開花と水棲昆虫の羽化を促していたようです。
うん、、、この様子だと、、、これから。。。

 Review FC-8303改 にDT#3を巻いた HARDY FeatherWeight を組んで、7Xの先糸へ#20のガガンボ・クリップルをフリーノットで結束する頃には ナミヒラタカゲロウ の姿が続々と川面に現れ始めていました。


 時間と共に激しくなっていく羽化の様子。
これを横目に暖かな日差しに照らされた川辺でタバコを一服しながらライズを待ち続けていると。。。


  突然、、、始まった!

  ピシャッ!、、、、、  ピャッ!、、、、、

瀬頭に位置する石裏の緩流に浮上してくるガガンボ・イマージャーに向かってライズを始めた山女魚の姿が。。。

Dsc02441

 これを・・・待っていた!

 左手に押えていた先糸と#20ガガンボ毛鉤を開放して、山女魚に悟られないよう川辺と平行した1往復のフォルスキャストでライズ位置まで10ヤードほどのラインを引き出し、、、そして、ライトカーブ+僅かに上流側へのリーチ、、、投射。

 先程のライズ位置より50cm上手に毛鉤は着水し、、、ドリフト。。。

   水ヨレに先糸が捕まる前に小刻みなパドルメンド。。。  もう一度。。。

 ライズ位置に差し掛かって更にそこから毛鉤が流れ出ようとする刹那。。。
水底から山女魚が姿を見せ、早いパッセージで毛鉤を捉えた!

  ピシャッ!!

 反転して行く山女魚を一拍見送り、、、ラインを滑らせながら穏やかなセットフック。

  グンッ!。。。。。乗った。。。。。

   グン、、、グン、、、キューーウンッ、、、

  重厚感のある山女魚特有のローリングファイト。
   


Dsc02445 薄い笹ニゴリとなった川面下に山女魚の白銀が明滅して Review FC-8303改 が美しく撓り込んで行く。

 ランディングしてみると、どの山女魚もが側線沿いに薄紅を入れて春色を纏い、桜の咲く本格的な春を待ち焦がれているようです。

 この後も時間の経過と共にさらに オオクママダラ そして 極小型のカディス が羽化の顔ぶれに重なり、雪代が本格的に出始めた午後1時30分過ぎまで、、、山女魚達と自分は春の川で熱狂していました。


 春の陽だまりにひっそりと咲いた 『ライズ招きの水仙』 の霊験に、この春もまた助けられました。
お立ち寄りの皆さんにもこの霊験が届きますように。。。

 春の良い釣り旅を。。。 

  

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2008/03/26

早春のマダラ

 春の彼岸も過ぎ、天候にさえ恵まれれば日毎に日没時間が延びて来たことを実感する春の夕暮れ風景が楽しめるようになりました。

 しかし、、、毛鉤人にとってそんな春の穏やかな夕暮れは危うい時間帯。。。
    ああ、、、こんな天候なら、あの流れでは今夕きっとライズが・・・・・と。。。

 春も進んで行くと胸元で疼き始める「毛鉤釣り熱」に沈静効果バツグンのクスリが在ったら、どなたか・・・教えて欲しいもんです。

 そう云えば・・・昨日、暖かな午後の日差しの差し込む取引先の事務所で企画作業のブリーフィングを始めてみたモノの、「いや~、暖かくなって来て花粉が沢山飛び始めたもんで、鼻炎の症状がひどくて・・・。」と目をしばたたかせた担当者はそれこそ打合せどころではない様子。。。
アレルギー性鼻炎の大変さは罹った人なら頷くほどの辛さだとか・・・。。。

 「・・・うう、、、すんマせん。 以降の内容はお任せしマすんで、上手い感じに・・・ひとつ宜しく。 じゃ、また。。。」マスク越しの声も元気がありませんでした。

 しかし、、、そんな訳で、なんとも自分にとっては上手い具合に早上がりの午後となったのは・・・ラッキーとばかり、夕暮れ時には毎春のライズ巡礼先である里川へと駆け付けていました。

Dsc02434
日も傾いた午後5時過ぎ、目的の里川に到着。
クルマを止め、川辺に駆けつけて見ると・・・西日のキラキラ反射している川面に沿って大量のユスリカに混じり、極く小型のマダラが飛び回っている。

 気温が下がり始めて、飛翔のぎこちない目前を飛ぶ一匹を素早く捕獲してみると・・・その正体は「エラブタマダラ」。

 日中の暖かな日差しで雪代も入り笹ニゴリ色に増水した里川ですが、確実に春の陽気は訪れているようです。

 この後、夕暮れまで僅かな時間でしたが、手持ちの毛鉤収納箱に残っていた極小のマダラ毛鉤を7Xの先糸に結び、深瀬脇にある底石の入った緩流を探ってみると・・・春を待ち続けていた美しい山女魚といくつかの出会いがありました。

  さて、、、川辺でマダラを確認して、いよいよこの春のシーズンも本格始動です。

 この3月中の釣り旅は、昨春中にストックしていた極小ユスリカ毛鉤で何とか乗り切ろうと考えてましたが、マダラの釣りが早まったことで追加の毛鉤巻きが必要になってきました。

 いや~、こんな繰り返しでまた自分の「毛鉤釣り熱」がヒートアップして行くんだナ。。。
これを沈静させるには・・・やはり、釣り旅に出るしかないのか・・・も。 

 3月・早春の良い釣り旅を。。。

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2008/03/16

雪代の季節

 先週初めから続く春の陽気で宮城県内の河川も雪代の第一波を記録して、自宅前を流れる広瀬本流でも週中頃より急激に水位が高まっていました。

 この冬の寒さの影響で、仙台市内の広瀬側水系の山沿いは結構な積雪量となっていますから、ここ暫らくの間は日差しの強い日が続くとさらに多くの雪代が出て来そうな気配。  自分にとって広瀬本流域での毛鉤釣りはこの雪代が治まり始める4月中~下旬、水位が落ち着き始めて夕暮れ時にコカゲロウと小型のマダラの姿を自宅ベランダで見かけるようになって、やっと始動の合図となります。

 そんな時が来るまで、この3月中は毎朝に晩に散歩がてら川辺を歩き、水棲昆虫の羽化の様子と川面でのライズの有無を確かめては毛鉤を巻く・・・いわば、シーズンインに向けて"自主トレ"のシーズン。

 川底の状態から川面に発生する水ヨレを見て流下コースを読み、対する自分の立ち位置を決め、イメージの中で毛鉤投射とこれに続くリーチ+メンディング動作。。。


Dsc02044
 しかし、、、そんな"自主トレ"ばかりでは山女魚相手の実戦勘が鈍る・・・と、暖かな日差しの残った午後3時過ぎ、毎春先に訪れている里川へと出掛けてました。

 混雑した市内の幹線道路で時間を食って、午後4時過ぎ、目的の里川へ到着。

弱くなった日差しも傾き始め、早速、見当を付けていた深瀬から続くプールの西日の反射が眩しいヒラキへと偏光グラス越しにライズを探してみる。

  あちゃ~、、、ライズが無いヨ。。。ユスリカはブンブンと川面を行き来してんだけどナ。。。
 
  まあ、ハナから期待してなかったが、、、雪代も入ったようだし、やはり、未だ時期的に早いか?!
  しかし、、、このプールには山女魚がきっと入っている・・・絶対にここしかない筈なんだが。。。

 薄く雪代特有の水色が入り水位が高くなった川面を眺めながら、タバコに火を点け、残り時間で移動可能な近隣の里川を幾つかリストアップしては、ここで待つのか?それとも移動するか?を逡巡してみる。

タバコ一本をゆっくり吸い終えた頃には心が決まっていた。

  ダメモトだが・・・・・昨春先、遭遇したM川での薄暮時の激しいライズと同様が在り得るから、、、

クルマに戻り、新調したウエーダーを装着し、愛用の Review FC-8303改 を継いで HARDY FeatherWeight から#3のラインを引き出すと・・・・・今夕、出逢うライズへの確信が込み上げて来る。

 全長で16フィートのリーダーシステムの先糸には#22のコカゲロウ・クリップルをフリーノットで結束して、浮力剤と沈下剤を施し、準備は完了。


 川辺の枯れ草の上に姿勢を低く押さえ、幾分強い西よりの川風に吹かれながら夕暮れ時を待っている。。。。。

そして、時計は午後5時30分を廻り、日差しも隠れ、川風が止むと。。。

  果たして。。。

  深瀬から続いた強い流勢はプールに入る複雑な底石で次第に弱まり、複雑に絡み合いながら更に弱まって行く辺りで、、、、、

  ポツーーーン、、、、、ポツーーーン、、、、、と立て続けの リング・オブ・ライズ 。。。

  左手に押えていた7Xの先糸と#22のコカゲロウ・クリップルを開放し、一往復の川辺と平行したフォルスキャストを行ううちに、またもやライズ!

  ポツーーーン、、、、、

  ライズの主は一つだけのようだ。。。薄暮に浮上し夢中になってミッジを貪っている。。。


下流側に見えたライズ位置まで12ヤード程。  一発で出さないと、もう、、、後は無いだろう。。。

  #22のコカゲロウ・クリップルはライズの上流側30cmに静かに着水し、、、ドリフトして行く。。。
  左手のラインをフリップしながらパドルメンド、、、

  ウイングの色が薄暗がりの川面へ微かに見て取れる。。。


  ポツーーーン、、、、、川面を行く極小の毛鉤が消えた!


FC-8303改を静かに持ち上げ、ラインを滑らせながら穏やかなセットフック!!

  グンッ!  乗った。。。  

  グン、、グン、、、グン、、、ギューーーウッ・・・・・

  このローリングは、、、確かに、、、山女魚だ。。。


 薄暮の中、暗緑色の流れから白銀に輝く魚をネットに収めてみると、春色を纏い始めた流麗な里川・山女魚。
こんな美しい山女魚だったら、夕暮れまでの長いライズ待ちをした甲斐もありました。


 辛らくも、、、今夕はシーズン初めてとなった山女魚と出逢うことが出来ました。
まあ、これも解禁から続いた "自主トレ" のお陰でしょうか?  また明日から続けないと・・・。


 3月の良い釣り旅を。。。

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