« 夕暮れの虹 | トップページ | 岩魚の渓~夕暮れゲームふたたび »

2007/09/15

秋色の夕暮れゲーム

 東北を縦断した台風9号が過ぎ、仙台でも朝晩は涼しい秋風を感じるようになりました。  大増水していた川水はこの連休前に落ち着き始めたようですが、皆さんはその後、良い釣り旅を続けてますか?

 先の台風9号の影響で、広瀬川上流に位置する大倉ダムに流入する川水がもたらした厳しい濁りは未だ落ち着かず、、、そのダムからの放水が合流する広瀬本流にもキツイ白濁色が入ったまま、今日に至っていました。

 先夕、この濁りに見舞われた広瀬本流を川辺から観察して、ニンギョウトビケラとヤマトビケラの僅かな羽化を確認しましたが、これに向かう山女魚達のライズはほとんど目撃出来ないまま。。。帰りの時刻を迎えて、落胆してました。
 なかなか、こちらの思うようには行かないものですね、、、人生と同じように。。。

 
Dsc02273
 さて、世間の皆さんは待望の3連休・初日でも、インディペンデントな自分は今日も秋晴れの下で仕事モード。
しかし、こんな時は早めに仕事を済ませて・・・気分の入れ替えに別の川の様子も見て廻ろう・・・と朝の出掛けに毛鉤支度をトランクに積み込んで、クライアントとの企画打合せとその後の作業打合せを。

 昼飯抜きで詰められるだけ時間を詰め、仕事に一段落付いたのが午後3時30分。
「 何処へ行ってみようか? 春先訪ねた川をぐるっと一回りしてみるか? 」
市内の交通渋滞を嫌って、最寄のICから高速に乗り、カッ飛んで川辺への到着は午後4時15分。 既に秋の陽は山影へと入り始めた頃でした。

 春先に愉しかった、あの流れ、、、こちらの流れと2、3の記憶に強く残っている流れを見て濁りの無いことを確認。
そして、日も暮れ掛かる頃、最後に訪れたのがM川・堰堤下の流れ。  この晩冬、雪の舞う夕暮れに訪れた流れでした。


 「もう時間も無いし、30分も出来るかな?」
車を止めると、周りには濃密な秋の夕闇が漂っています。
 

Dsc02274
 急いでウエーダーを装着し、川辺へと藪を掻き分けながら出てみると、目の前には今の広瀬本流に望みたくなるような透明で太い流れが現れました。

 深い夕闇を映し込む川面には、秋羽化のヒゲナガが高速で飛翔する姿があちこちに見えて、ホッと一安心。  どうやら夕暮れのゲーム開始時刻には間に合ったようです。

 HARDY J.E.T 7' #4 にDT#4を収納した The PRINCE 5/6 を合せ、6Xの先糸にはクリップル・スタイルで仕上げた フローティング・ピューパ #12 をフリーノットで手早く結束して、浮力剤を毛鉤と先糸へ、、、そして準備完了。

 足早に流れの目指す立ち位置に移動して、、、3投射目。  10ヤードのアップストリーム・キャスト。
HARDY製フェノール・グラス特有のトルク感でスローにそして力強いループが視界の先の流れに入って行く。

 着水して、流れに揉まれながら押し流されて行く毛鉤。。。
膝上の早瀬で、台風でなぎ倒された倒木が作る流れのヨレを漂う毛鉤へ、早くも無く、そして遅くも無い出方で魚が反応した!

  モコッ!

一拍送り込み、J.E.Tのバット側で穏やかに断固としたセットフック!

  ドスッ! グングン。。。。。

  乗った。。。。。

早瀬の中を疾る魚・・・・・微かな夕陽で鈍い茶色に染まって見えたが、、、、、このローリングは確かに山女魚なんだが。。。。。


 多少強引に、流れの中でこの魚をライディングしてみると、既に婚姻色で全身が染まった山女魚。
寂寥を誘う秋色の山女魚でした。


 先の台風で一気に水温も下がり始めて産卵期が早まっているのか?・・・この夏の宮城県内の猛暑も確かに影響しているのでしょう。
 
丁寧に毛鉤を外し、そして両手で支えながら、秋色の山女魚が夕闇の流れに消え去るまで、その姿を自らの記憶に焼き付けていました。
秋の釣りで突然出逢う秋色に染まる山女魚は、自分の記憶から 季節の寂寥 だけを呼び起こして来ます。

 もう少しでシーズン終了。  それまでに広瀬本流の川色が帰って来ることを祈りながら。
良い釣り旅を。。。。。


|

« 夕暮れの虹 | トップページ | 岩魚の渓~夕暮れゲームふたたび »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/116556/16458981

この記事へのトラックバック一覧です: 秋色の夕暮れゲーム:

« 夕暮れの虹 | トップページ | 岩魚の渓~夕暮れゲームふたたび »