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2007/09/30

賢者の石~'07シーズン最終日

Dsc02335  とうとう・・・・・'07シーズンも今日が最終。

雑用を済ませお昼過ぎに少し混雑した仙台市内を抜けてしばらく走り、そして秋のライズ巡礼の最終目的地であるM川に到着してみると、、、さすがに日曜日+漁期の最終日ともあって川辺の目ぼしいポイントの傍には釣り人の車がチラホラと・・・。

 ふと、川辺に目を遣ると、、、餌釣り師が膝上まで一人立ち込んで流れ込みで静かな攻略の真っ最中。

 釣り支度を済ませて川辺に出てみれば、今朝方から昼過ぎにかけて付いたと思しき釣り人各氏の真新しい足跡が多数残されていて・・・・・。

餌釣り師、ルアーマン、そして自分のような毛鉤釣り師と、、、入れ替わり立ち代りに、皆それぞれに往くシーズンとの別れを惜しんで川辺へ出掛けて来てるのでしょう。。。お立ち寄りの皆さんの最終日は良い釣り旅でしたか?


Dsc02341
 午後3時を廻って、空が暗くなって小雨がパラつき始め、この雨が潮時と・・・先の上流側に見えていた餌釣り師も撤退の様子。  下流側に遠く見えている釣り人も引き上げ支度の模様。 

 これからヤル自分は、、、また雨に濡れながらの釣りも良いか? しかし、やけに今シーズンは雨に濡れての釣りが多かったナ、、、なんて思い返しながら、レインウエアも着ずに毛鉤を6Xの先糸へと結束作業を。。。

 雨降りで人気の無くなった川辺は、何時の間にか自分の貸し切りに・・・。

 いや~、漁期の最終日は川辺も混み合って落ち着いて毛鉤を流せないだろう・・・と心配していた自分にこの天候はまさに天佑。

心も軽くなって、先行した釣り人の竿抜けとなった流れを探る余裕も生まれたようです。

後は夕闇が訪れる日没まで、、、孤独に無心で西洋毛鉤による山女魚釣りに向かうだけ。。。。。


Dsc02343_2 夕暮れの雨の中、コカゲロウのまばらなハッチに続き、ヤマトビケラ・ピューパが流れに走り出し、、、そしてウエノヒラタが早瀬の中から次々に姿を現しだすと、川面に山女魚達の気配が充満して、、、、、先程まで釣り人が狙っていた深瀬のヒラキに山女魚の激しいライズを発見!

 それは大型の山女魚が全身を現して、空中に飛び出そうとしていたヒラタカゲロウを捕食した瞬間でした。


 すかさず、同じ流れに向かって投射される毛鉤。

 激しくなってくる羽化の中で一心に毛鉤を追って反応してくる山女魚。

 流れ行く毛鉤がスポッ!と水面下へ没したら、、、一拍送り込んでのセットフック動作。

   ドスッ!  グングン、、、グン、、、ギューーーーウッ、、、  
   重厚なローリングファイト!

   乗った。。。。。   これも良いサイズの山女魚だ。  丁寧にいこう。。。

Dsc02331   REVIEW FC-8303改 が大きくそして美しく撓り込んでロードされ、夕暮れの雨空を映し込む暗緑色の流れに白銀を散らし続ける山女魚のローリングファイトへと応酬する。

 そして、今シーズンは自分の釣り旅の名脇役だった・・・この春新調したトチ材の美しいフレームワークと手編みの-Synネット(広島市)-によるランディング。

 こんな場面が夕暮れまでM川辺において幾度もリフレインのように。。。。。  


今夕の日没時間となる午後17時30分には夕闇がM川の流れを覆い隠して、、、、、輝ける2007シーズン「ライズ巡礼の旅」もついに幕を降ろしました。

 ああ、、、今シーズンも遂に美しい流れと流麗な山女魚達にお別れです。


 一昨年、そして昨年も紹介しておりましたが、、、ここで、タバコに火を点けて心を入れ替え、、、禁漁期を迎えるにあたり三度目となる「エリオット」の一文をお立ち寄りの皆様にお贈り致します。。。。。

  われわれのいう始まりが終わりであることが多く、
 終わりをもたらすことは始まりをもたらすことである。
 終点がわれわれの出発点なのだ

  T・S・エリオット
    / 詩集『四つの四重奏』 -リトル・ギディング-  一部抜粋


 重ねて、、、釣り心の中で「良い釣り旅を」。。。。。


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2007/09/29

濡れ続けのウエーダー

Dsc02318 一般河川での毛鉤釣りシーズンも大詰めの土壇場となったこの週末は本当にウエーダーとウエーディングシューズの乾く間も無く、、、乾き続ける自分の釣り心が赴くままに、、、毎夕暮れ時は何処かの川辺へと駆け付けています。

 季節替わりとなった月末業務で忙しい筈のこの夕暮れも時計が午後4時を廻る頃にはソワソワと気持ちも落ち着かず・・・干からびた釣り心はもう川辺へと飛んでましたね。   

 川辺に立ち、毛鉤を流し、そして山女魚を掛ければ掛ける程、釣り人自らの心が乾いて行くのは何故なんでしょう。。。『魚と釣り師は濡れたがる』。。。なんて巨匠・開高健はその名著「フィッシュ・オン」で紹介してましたが。。。

 先日、広告代理店のS君が企画打合せの折に 「そう云えば・・・Nobさんがハマッテる毛鉤釣りって面白そうッスね? 何か、俺って皆がやってるゴルフより毛鉤釣りの方にとても惹かれるんッスよ。。。雑誌なんかでよく取り上げられてますよね。 クライアントの担当部長も釣り好きらしくて・・・ちょろっと毛鉤釣りの話をしてみたら、席上スゲー盛り上がってましたから。。。 今度、現場で教えてくれませんか?」 なんて真顔で云うものだから、、、俺みたいに毛鉤熱狂患者になっちゃうとシーズン中は始終仕事が手に付かなくて、休日は朝の暗いうちから夜遅くまで家に戻らず、ついでに出世は出来なくて良い・・・って君の可愛い奥さんがOKしたら・・・喜んで大山女魚の棲む釣り場へ案内するよ!、、、と混ぜ返したら、マジっすか!と驚いてたっけ。。。。。

 いやいや、、、これって8割方本当の話だから、、、自分でもどうしようもなく。。。そんな訳で、毛鉤釣りへと興味を持ってくれたS君には悪いけれども、川辺へと心が飛んでいる悪い見本のような人間も目の前に居ることだし・・・西洋毛鉤釣りの熱狂には足を踏み入れない方が宜しいかと・・・。


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 昨晩メールが入り、古くからの毛鉤仲間であるF君も自分同様に胸騒ぎを感じ、時を同じくして荒天の強風下M川において尺越えの山女魚を僅かの時間に連発していたとの情報もあって、、、今シーズン終幕となるこの土日はM川を隅々まで探ってみようと思い立った次第。    

 F君もまた、今夕も川辺へと向かうと追伸が、、、、、やはり、乾いてんのかナ、、、、、心が。

 M川の川辺到着は午後5時。
昨夕目撃した、風の弱まる僅かな時間に目撃出来た水棲昆虫達の強烈な羽化行動は今夕も起きるのか?

 しかし、、、山女魚達は土曜日の人出にも係わらず反応してくれましたが、昨夕ほどのM川における大規模な羽化行動は起こらず、大山女魚の激しいライズは夢幻となりました。

 まあ、毛鉤釣りってそんなものですね ・・・ 自らが確信するその時、その現場に、足を運んで立ち会っていないと結果も成り立たない。


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 さあて・・・と、明日は早めに起きて出掛けるつもりだから、また急ぎの毛鉤巻きをして寝る事にします。

シーズンの最終日も良い釣り旅を。。。。。


    

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2007/09/28

北風に舞った花

Dsc02306 一昨夕、そして昨夕と続いた「K川の輝ける秋」の興奮も冷め遣らぬまま・・・シーズン終了まで残り3日となった今夕も遣り繰り算段して 夕暮れのライズ巡礼 へと出掛けていました。

 午後早くから、低く垂れ込めた雨雲が仙台上空を覆って、さらに大陸より張り出した寒冷前線の東北地方通過に伴う強く冷たい北風が吹き荒れ、川まで出掛ける事を一旦は躊躇するような天候でしたが、これまでの数々の経験から『却って・・・危うい天候の下でこそ川は騒々しいはずだ』と思い直し、強風の吹き荒れる中クルマを走らせるコトに。。。

 水色の復調ならない広瀬本流で最後にこの秋の釣りを断念した或る日の夕暮れ、ふと、M川・堰堤下の葦の生い茂る風景が記憶から蘇って来て、、、、、この秋のライズ巡礼で、いずれ立ち寄ろう、、、、、、そう感じて何故だか?胸騒ぎしてならなかった大山女魚の棲む銘流。M川。。。

 秋の巡礼の最終局面も土壇場で、それもこんな天候下に、胸騒ぎがしてならなかったM川へ来るとは・・・・・。

しかし、、、期待は裏切られず。。。。。強い北風が吹きつけた夕暮れのM川・堰堤下では、日没直前、風が弱まったほんの僅かの間に満を侍したような賢者・名優達の登場時間となりました。

 夕闇を背景にして、タイミングをずらしながら、、、、、ヤマトビケラ、ニンギョウトビケラ、そして待望のヒゲナガ、、、、、この秋、これだけの集中的な羽化を川辺に目撃したのは初めてのこと。。。

 その川面から途切れなく現れる様子は、風に舞う桜の花びらのように・・・・・儚く、そして切なく。。。。。


Dsc02309
 明らかに大型と確信する山女魚達の穏やかなライズが川面を揺らし続けて、、、、、そして、自分にも強く込み上げてくる夕暮れの興奮。。。そして忘れかけていた熱狂。。。   

  大石が川底に入る深瀬の中で暗緑色の川面に流れる『逢魔が時』が視界から消え、山女魚が音も無く捕食するのを見届けて、、、、、一拍送ってラインを滑らせながら、、、、、セットフック!

  ドズンッ!    グングン、、、グウーーーーンッ、、、グッグッ、、、

    乗った。。。。。   竿全体で感じる重厚なローリングファイト!

コイツは・・・いいサイズの山女魚だ。

  バットから激しく撓み込んだ REVIEW FC-8303改 が激しく抵抗する大型の山女魚をいなしながら、幾分強めにランディングへと入り、ネット・イン。   すかさず、『逢魔が時』を山女魚から外してフロータント処理を。。。

  集中的にライズを続ける山女魚達の気配をこの深瀬中から感じている。

  続けての投射に川面からはまた山女魚の反応が・・・・・。  次から次へと・・・・・。

 美しい山女魚をひとつ掛ける度に激しく高揚して行く釣り心。  
まるで、醒めない夢のようでした。。。  
  


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夕闇が毛鉤を追う視界を遮り始め、、、もう一つ掛けて、寄せて、、、今度は強引過ぎて手元でバラし、、、本当に気付いた時は川辺が真っ暗闇。   お陰で、帰り足は暗闇の中、強引な藪コギで、難儀な夢の跡でした。


 M川・堰堤下でのライズ巡礼も川から祝福されたようです。
自分の川辺での胸騒ぎ・・・・・は現実の出来事になりました。


 シーズンも土壇場ですが、未だ川の中では本番中のようです。
さてさて、、、では、これから急ぎの毛鉤巻き作業に取り掛かることにします。


 明日、そして明後日の良い釣り旅を。。。。。


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2007/09/27

秋の奇跡~ゴールデン・オータム・デイ

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 すこし風の強い秋晴れの午後、山積になったままの仕事を早めに切り上げ、東北道をK川へ向かってクルマを走らせる。  気付けば・・・既に9月も末となってしまった秋の日。  ウインドー越しに見る道端のすすきも寂しく風に揺れていました。

 西洋毛鉤による山女魚釣り師である自分にとって、台風9号による広瀬本流の水色が全く復調しないまま今期の最終の局面を迎えて、不本意ではありますが・・・取り敢えず今は僅かでもコンディションの良い山女魚と遊べる川を目指したい・・・と。

 高速をカッ飛ぶ愛車のCDプレイヤーから、自分のフェイバリット・アーティストである ヴァン・モリソン の'99年3月リリース・アルバム「バック・オン・トップ」のラストを飾る「ゴールデン・オータム・デイ」が始まり、ヴァンの真摯なまでに頑なで柔らかいダミ声もまた、自分に在る~移行く季節の寂寥感~を癒してくれる。


 あれは昨夕のコト、、、、、この秋、広瀬本流の不調により夕暮れの「ライズ巡礼」にと・・・久しぶりに訪れたK川のヒゲナガが舞うガンガン瀬にフラッタリングさせた「逢魔が時」へと飛び出して来た大山女魚との劇的な遭遇。

やりとり数合、そして、何とかランディングして、左手に余る大山女魚をシングル・ホールドして右手のデジカメで撮影しようとした瞬間・・・オットット、、、、、アッ!!  アリャ~行っちゃったヨ、、、、、すげーーー残念。  大山女魚の一暴れが自動リリースとなってしまいました。

 フラッタリングした#8の「逢魔が時」をガンガンの深瀬に入った大きな底石の前から、大山女魚がヌウ~ッと音も無く現れ毛鉤を捕食する瞬間の映像が、そして、セットフックに続く深瀬の中を走り回った強烈なローリングファイトの遣り取り、、、、、Hardy Graphite-Marvel がグリップから撓り込んだ夕闇の中の記憶。。。。。ネットに収まった大山女魚の重量感と重厚感、風格、迫力。。。。。 写真は押えられませんでしたが、大山女魚がもたらした数々の瞬間もまた、自分の網膜に焼き付いてしまい一生忘れられそうにありません。


Dsc02294  でも、そうは口で云っても、、、、、そんなK川に棲む流麗で風格ある山女魚の画像を皆さんにぜひ紹介しておきたい・・・・・と思ったものですから、この夕暮れ「巡礼」のルールを自ら破り、今一度だけとK川へ急いで出掛けた次第。

 K川も先の台風9号の影響により、春先の記憶に在った流れから大きく様子も変わっていましたが、K川の水棲昆虫達は何とか踏み止まって秋羽化に繋がり、山女魚達はそれに向かって注目しているようです。

 そして、今夕もK川の流麗な山女魚に出逢うことが出来ました。


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 ガンガン瀬の流芯とその瀬脇の緩流に出来るカディス・ピューパの流下レーン。  その少し下流には頭を出した大きな底石が在って、山女魚にとってはこの底石前に僅かに出来る反転流が今夕の食卓。

 6Xの先糸に結束した#8の「逢魔が時」が流下レーンを漂いながら底石へとフラフラ押し流されて行く。
微弱なフラッタリングで誘うと、、、、、ズボッ!と水面が大きく窪んでディンプル・ライズ。

  強く意識して、一拍送り込んで、、、そして、、、セットフック!

    グンツッ・・・・・ドスンッ!   

    グン、、、グン、、、  ギューーーーーウッ! 乗った。。。。。

  大きな白銀色が水面直下に閃き、、、疾い動きで深瀬を下流に向かいながら強烈なローリング・ファイト!


  REVIEW FC-8303改 が大きく撓んで、山女魚のローリングに応酬する。
  夕暮れを映し込む澄んだ流れの水を先糸が切って奔る。。。

    一人対一匹による夕闇の中での攻防。


Dsc02303
 遣り取りをする内に、、、流れの中に自分の姿と想いが溶け出し、、、それが糸の先で力強くファイトしている麗しい山女魚の姿に重なって。。。。。その瞬間だけ、季節への寂寥感が薄れ、ひたすら毛鉤釣り・山女魚釣りへと向き合う無心の自分が居ました。


 帰り足のクルマで再び 「ゴールデン・オータム・デイ」 が流れ、R&Bのリズムをバックにヴァン・モリソンの頑なで柔らかいダミ声を聴いていたら、フト・・・・・『輝ける秋の日』っていうのは、そんな個人の充足に満ちた或る秋の日のコトなんだろう・・・・・と感じました。   今回は写真も撮れたしネ。。。

 まあ、そんなコトを考えてる自分に今日はまさに「ゴールデン・オータム・デイ」だったのかも知れません。

 残り僅かなシーズンとなりましたが。。。
良い釣り旅を。。。。。 

 

 

 

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2007/09/20

夕暮れの秋山女魚

Dsc02287 秋晴れの晴天となった今日の仙台は気温もグングン上がって30度越えの夏日となってました。  お陰で強い日差しの下で露天に駐車していた車の内側は蒸し風呂状態。
 時間が取れたら何時でも出撃出来る様に・・・と、漁期終了のカウント・ダウンに入ったこの一週間は、トランクに入れっぱなしにしている毛鉤支度一式が心配になるほどの陽気でした。  

 その後、皆さんは良い釣り旅を続けてますか?


 昨日・午前まで降り続けた雨による広瀬本流の増水も昨晩より僅かずつ引き始めており、この増水のせいなのか?・・・台風9号以来の白濁色も心持ですが薄まり始めたようです。

 午前中、仕事で外出した折に通り掛かりの橋の上から広瀬本流を眺めてみたら、、、そんな水色を見て閃きました。   よ~し、この状況なら・・・夕方、偵察してみようと。。。


 しかし、、、思ったようには仕事が捗らず、、、秋風の吹く夕暮れ空にくっきりとした半月が掛かった午後5時20分、際どいタイミングで現地に到着。  
急いでウエーダーを着け、6Xの先糸に毛鉤を結ぶのにも既に明かり無しでは出来ない状況。

 暗がりを川辺に駆けつけ、増水した膝上の瀬を探ると直ぐに水面が窪み、反応して来たのがこの山女魚。
HARDY Graphite Marvel 7'8"#4 が綺麗なベンデンディング・カーブで撓り込み、夕闇に白銀を散らしながらランディングしてみると、婚姻色の未だ出ていない広瀬水系の流麗な山女魚でした。

 しかし、本当はこんな気忙しく足早な釣りではなく、時間を掛けて『一匹、一匹を吟味する釣り』を心掛けないと。。。自分の中にあるこの釣りへの浪漫や魅力が薄れて行くなぁ。。。と、そんな気がしてます。 

 シーズン残り時間の中で、近い内にまた、、、山女魚と遊ぶことにします。
自らが納得出来る・・・会心の釣り・・・そんな記憶に残れる釣り旅が出来れば上出来ですね。

 良い釣り旅を。。。。。


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2007/09/16

岩魚の渓~夕暮れゲームふたたび

 今朝も相変わらず、、、自宅ベランダから見える広瀬本流は強い白濁の水色で流れ続けています。
自分の記憶に在るここ10年程は、これほど長期に渡り、増水後の広瀬本流に厳しい濁りが続いたのは無かったこと。 

 これまでの様子から・・・9月中に毛鉤釣りをまともに出来るまでに水色が澄み、そして水棲昆虫達の羽化サイクルの正常化を期待するのは正直、難しいのかもしれません。  例年なら、ちょうど今頃から朝晩に自宅ベランダへ姿を見せる秋羽化のヒゲナガが全く見えないのも気になります。

肝心の大倉ダムの放流水が澄み始めるのは一体、何時頃になるのか? 自分には見当が付けられない・・・そんな状況でした。

 ホームグラウンドである広瀬本流の不調は、日々の生活リズムにも大きな影響が出てしまう自分としては、何とか、早期の復調を祈り続けるばかり。。。。。しかし、山女魚達にとっては川辺が喧しくなくて大助かり!なのかも?。。。。。


 
Dsc02283  さて、晴天の真夏日の休日となった今日は、そんな広瀬本流の事情もあり、昨夕に続いて何処かの川辺まで遠出してしまおうか?なんて目論んでみましたが、片付けなければいけない家事・雑用を思い返せば、やはり無理な相談。

 まあ、何時もの休日のように、午後の幾分早めに出発して、遠い記憶に在る広瀬川の支流を幾つか 巡礼 してみよう・・・と。  大倉ダムから流れる大倉川との合流点より上流の広瀬川なら、きっと水色も澄んでいるはず。
いつも立ち寄る流れから少しだけ足を延ばせば・・・きっと美しい水色と山女魚に逢えるでしょう。  熊鈴をチリチリ鳴らしながら、木漏れ日の涼しげな渓を一人遡行して、毛鉤を射つ。。。。。のは久しぶりながら、やはり、イイもんです。  よし、決めた! そうしよう。

 う~ん、、、そんな釣りならやっぱり、、、新川、、、だよナ。
大倉川・ダム上の流れもまた、山女魚の美しさにとても魅力があるのですが、ナニせ・・・熊出没情報・・・があの流域は秋口の今時分に多いからね。。。。。最近、家畜舎に侵入して、子牛が1頭被害にあっているし、 単独行の自分は「君子危うきに近寄らず」。。。。。です。

Dsc02277
 午後4時。  新川の川辺到着。
まだ幾らか水位は高めでしたが、水色と川辺の様子は記憶に在る美しい新川のまま。。。

 昨夕に続いて HARDY J.E.T 7' #4 にDT#4を収納した The PRINCE 5/6 を合せ、7Xの先糸にはクリップル・スタイルで仕上げた ビートル #16 をフリーノットで手早く結束して、浮力剤を毛鉤と先糸へ、、、そして準備完了。  

 さあ、どんどん行こう!

川岸の砂地には連休を物語る多数の足跡。  昨日、今朝方、そして真新しい昼過ぎのもの・・・まで。

 さあ、どんどん釣ろう!

ポイント毎に先行者の足跡の立ち位置を確認して、竿抜け・・・となってそうな早瀬の中の底石で変化するポケット、ザラ瀬の岸際のヤブ下、深瀬に続く真新しい倒木のキワ、、、普通の釣り人なら敬遠しそうな何の変哲も無いポイントだけを選び遡行して行く。

 出逢うプールごとにはヒラキ側のカケアガリだけを狙って・・・・・。

  モヤ・・ッ!

 ドリフトしていた#16のビートルが水面下に押さえ込まれて、、、、、

  一拍送り込んで、セットフック!

   グンッ、、、、グンッ、、、、
   グウーーーッツ、、、、

 乗った。。。。。

   しかし、、、水を切り分けて走る糸の先には、白っぽい魚が。。。

Dsc02281_2
 ジンクリアな水色の中を走り回っていたのは岩魚。
この後も、山女魚が定位するはずの位置で、、、岩魚、、、岩魚、、、そしてまた、今度は尺岩魚。

 自分が望む山女魚は一切姿を見せず、川の中では岩魚達ばかりが狂乱した夕べ。

 ヒゲナガが舞ったイブニングの夕闇の中、遡行の最後に出会った深瀬頭の白泡の切れ目に起きたライズの主は40オーバーの岩魚。   水シワと間違えるような微かなディンプル・ライズでクリップル・ピューパ#12を吸い込み急速潜航したものでした。


 一匹は一匹・・・・・釣り人は贅沢を言わない。。。。。らしいです。

しかし、山女魚釣り師と自負する自分にとって、、、、

 『 山女魚 なのか 岩魚 なのか それが問題だ 』 なんですね。

新川の山女魚達はどうやら早めの産卵期に突入してしまったのかも・・・と気掛かりでした。
う~ん、、、、、これは、また次回の夕べまで宿題だナ。。。明日にでも早速。。。確認作業か?


 皆さんもどうぞ良い釣り旅を。。。。。


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2007/09/15

秋色の夕暮れゲーム

 東北を縦断した台風9号が過ぎ、仙台でも朝晩は涼しい秋風を感じるようになりました。  大増水していた川水はこの連休前に落ち着き始めたようですが、皆さんはその後、良い釣り旅を続けてますか?

 先の台風9号の影響で、広瀬川上流に位置する大倉ダムに流入する川水がもたらした厳しい濁りは未だ落ち着かず、、、そのダムからの放水が合流する広瀬本流にもキツイ白濁色が入ったまま、今日に至っていました。

 先夕、この濁りに見舞われた広瀬本流を川辺から観察して、ニンギョウトビケラとヤマトビケラの僅かな羽化を確認しましたが、これに向かう山女魚達のライズはほとんど目撃出来ないまま。。。帰りの時刻を迎えて、落胆してました。
 なかなか、こちらの思うようには行かないものですね、、、人生と同じように。。。

 
Dsc02273
 さて、世間の皆さんは待望の3連休・初日でも、インディペンデントな自分は今日も秋晴れの下で仕事モード。
しかし、こんな時は早めに仕事を済ませて・・・気分の入れ替えに別の川の様子も見て廻ろう・・・と朝の出掛けに毛鉤支度をトランクに積み込んで、クライアントとの企画打合せとその後の作業打合せを。

 昼飯抜きで詰められるだけ時間を詰め、仕事に一段落付いたのが午後3時30分。
「 何処へ行ってみようか? 春先訪ねた川をぐるっと一回りしてみるか? 」
市内の交通渋滞を嫌って、最寄のICから高速に乗り、カッ飛んで川辺への到着は午後4時15分。 既に秋の陽は山影へと入り始めた頃でした。

 春先に愉しかった、あの流れ、、、こちらの流れと2、3の記憶に強く残っている流れを見て濁りの無いことを確認。
そして、日も暮れ掛かる頃、最後に訪れたのがM川・堰堤下の流れ。  この晩冬、雪の舞う夕暮れに訪れた流れでした。


 「もう時間も無いし、30分も出来るかな?」
車を止めると、周りには濃密な秋の夕闇が漂っています。
 

Dsc02274
 急いでウエーダーを装着し、川辺へと藪を掻き分けながら出てみると、目の前には今の広瀬本流に望みたくなるような透明で太い流れが現れました。

 深い夕闇を映し込む川面には、秋羽化のヒゲナガが高速で飛翔する姿があちこちに見えて、ホッと一安心。  どうやら夕暮れのゲーム開始時刻には間に合ったようです。

 HARDY J.E.T 7' #4 にDT#4を収納した The PRINCE 5/6 を合せ、6Xの先糸にはクリップル・スタイルで仕上げた フローティング・ピューパ #12 をフリーノットで手早く結束して、浮力剤を毛鉤と先糸へ、、、そして準備完了。

 足早に流れの目指す立ち位置に移動して、、、3投射目。  10ヤードのアップストリーム・キャスト。
HARDY製フェノール・グラス特有のトルク感でスローにそして力強いループが視界の先の流れに入って行く。

 着水して、流れに揉まれながら押し流されて行く毛鉤。。。
膝上の早瀬で、台風でなぎ倒された倒木が作る流れのヨレを漂う毛鉤へ、早くも無く、そして遅くも無い出方で魚が反応した!

  モコッ!

一拍送り込み、J.E.Tのバット側で穏やかに断固としたセットフック!

  ドスッ! グングン。。。。。

  乗った。。。。。

早瀬の中を疾る魚・・・・・微かな夕陽で鈍い茶色に染まって見えたが、、、、、このローリングは確かに山女魚なんだが。。。。。


 多少強引に、流れの中でこの魚をライディングしてみると、既に婚姻色で全身が染まった山女魚。
寂寥を誘う秋色の山女魚でした。


 先の台風で一気に水温も下がり始めて産卵期が早まっているのか?・・・この夏の宮城県内の猛暑も確かに影響しているのでしょう。
 
丁寧に毛鉤を外し、そして両手で支えながら、秋色の山女魚が夕闇の流れに消え去るまで、その姿を自らの記憶に焼き付けていました。
秋の釣りで突然出逢う秋色に染まる山女魚は、自分の記憶から 季節の寂寥 だけを呼び起こして来ます。

 もう少しでシーズン終了。  それまでに広瀬本流の川色が帰って来ることを祈りながら。
良い釣り旅を。。。。。


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2007/09/02

夕暮れの虹

Dsc02270_2 今日は9月に入ったばかりだというのに、山背風が仙台上空に流れ込んで日差しは遮られ、そして気温がグングン下がり、、、薄暗い雨雲の下で肌寒さを強く感じる休日となりました。

 この一週間は深夜までの作業も続いて寝不足気味。  やっと、確保出来た時間は昼寝に限るとばかりに昼食後、畳の上で横になってみたら、、、気持ちの良いこと! いや~楽ちん。。。そして、目覚めたのは。。。なんと午後5時を迎えようとする時刻。  3時間半の昼寝はちょいと長過ぎでした。

 あわてて雑用を済ませ釣り支度をして、広瀬本流の川辺に駆け付けたのは既に夕暮れが川面を覆い始めた午後6時。

 川辺に立ち、ハッチと山女魚のライズを探していると・・・目ぼしいものは見当たらず。
う~ん、先日の雨降りによる増水は秋羽化のヒゲナガ達を呼び起こしたか?と読んでいたのですが、自分同様、未だヒゲナガ達も長いお昼寝中のようです。  寝過ごさなければ良いのですが。。。ね。


 暗闇が落ち始めた午後6時30分を廻った頃、川面に極小型のヤマトビケラの群飛が始まったのを見て、6Xの先糸に広瀬本流仕様のフラッタリング・ヒゲナガ・・・「逢魔が時」をフリーノットで結束。  そして、浮力剤を先糸そして毛鉤へ施す。

 もう間も無くだ。。。。。今夕、この時間帯にヒゲナガは登場するだろうか?
ヒゲナガ達の流下が始まれば、きっと大型の山女魚達も・・・・・。


 しかし、、、、、今夕、ヒゲナガは現れず、群飛していたヤマトビケラ達も午後7時を廻った頃にその姿を隠してしまいました。

 かろうじて、この時間ギリギリになってから、深瀬の頭に位置した白泡の切れ目に定位して落下してくるヤマトビケラ・アダルトを捕食していた虹鱒を掛けて今夕はタイムアップ。

 水量の在る広瀬本流ならではのヒレの強く張った筋肉隆々の虹鱒。
一体、、、山女魚は何処で。。。

 しかし、流れとハッチの様子が確認出来たのは収穫でした。
広瀬本流に秋のヒゲナガの流下が本格化するのは、もう少しだけ後のようです。

 期待して待ちましょうか? 山女魚達と一緒に・・・。

良い釣り旅を。。。。。  


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