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2007/08/12

雨上がりの渓・・・そして

Dsc02253 真夏の強い日差しが照り付けて、チェストハイ・ウエーダーを着けた装備は激しい遡行により噴出す熱気を体の中へと閉じ込めてしまう。
連日の雨で増水しているという渓水は意外にも澄んで、そして冷たかった。

  ハアハア、ゼエゼエ、、、アチー!  胸ポケットにあるタバコも汗でぐしょぐしょ、、、こりゃ、やばいなァ。

 強い日差しでぬるま湯のようになった清涼飲料水をベストから取り出して、グビリ・・・ゴクッ・・・ゴク・・・・・プハーアッ。  ウメエー! 
あっと云う間に500mlを一気飲み。  ありゃ~、、、もう、無くなっちゃったヨ。  もう一本背負ってくりゃ良かったナ。。。   湿っぽいタバコを取り出して火を点けてみる。

 行く手には沢山の蜘蛛の巣が流れを横断して、体の回りには無数のアブが羽音を響かせて飛び交っていた。 

「さあて、行こうか! 幅広の山女魚に逢いに!」・・・キャップを被った額そして首筋、脇下から猛烈な汗を滴らせながら、再び緑の深くなった渓を一人遡行して行く。。。


 仙台市太白区・JR長町駅前にある「中国料理 楓林(ふうりん)」のご主人S氏から借り受けた7'6"#4の竹竿「小原バンブー」を先夕広瀬本流で振った折、その直感的な使い勝手の良さに・・・・・う~ん、、、こいつは秋田のB川で試したいナ・・・・・と。  きっとこの夏、蝉時雨の降るB川へ機会が出来たなら、この竿と僅かな時間でも釣り旅してみよう。。。そんな風に心に決めていました。


Dsc02245

 先日、投薬治療も一段落して、郷里へと一時帰省するカミサンを乗せて秋田へ戻った際、西洋擬餌針による山女魚釣りの名手である岳父より、お盆の挨拶も済ませぬ内に・・・「秋田ではこのところ連日振り続けていたから、川は増水しているようだが、この夕方なら水も引き始めて毛鉤で釣りが出来そうだ・・・。 まあ、俺の擬似針の方がもっと釣れるはずだがナ・・・。」との在り難い情報が。。。

 いや~、、、顔を合わせたら、いきなりこちらの心の内を見透かされたような感じで。。。なんともはや。
おやじサン、、、読むのは・・・山と川と山女魚の心理だけでイイっすからね。。。やり辛いっすから。。。
まあ、、、それくらいだから今シーズンも若い衆を尻目に数多くの尺山女魚を釣っている訳か・・・と一人納得。

 言葉に甘えて・・・再び、釣り支度を車に乗せ、岳父ご推薦のB川へと駆け付けた次第。
もちろん、S氏より借り受け中の「小原バンブー」も忘れずにトランクへと積んで。


 真夏の晴天下のB川は岳父の言葉通り、丁度良い水位まで引き始めており、水際にあるブッシュの際へとクリップル・ビートル#18をナチュラルに流し込めば、、、B川の幅広で流麗な山女魚達は、増水に洗われたブッシュ下から密かに毛鉤へと忍び寄り、そしてガンガンの深瀬尻で反転しながら毛鉤を捉えました。


Dsc02249

 10ヤードほど先の深瀬で毛鉤を捉えて反転する山女魚を穏やかな動作でセットフックすると・・・同時に7'6"#4の竹竿「小原バンブー」が綺麗なベンディングカーブと図太いトルクで幅広山女魚のローリング・ファイトに応酬する。

 水晶のような深瀬の中で大型の山女魚の影は網膜に残像となって疾って行く。

   糸鳴りする先糸。

   撓み込んで行く竹竿。。   

   山女魚が流れに乗って疾り下り、今までの汗が引けていくような・・・際どい瞬間。。。

   腰下まで流れに浸かりランディングの瞬間、、、高揚、、、


 ネットに収まったB川山女魚の図太い体型と流麗な色艶。  僅かに婚姻色が現れ始めていました。

 ヒグラシの鳴き始める夕暮れまで・・・僅かな時間でしたが念願だった 7'6"#4 「小原バンブー」 との釣りをB川も祝福してくれたようです。

 また一つ、記憶に残る小さな釣り旅となりました。
皆さんも、この夏の良い釣り旅を。。。

 


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