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2007/08/28

往く夏の川風

 小学生の息子達の夏休みもついに最終日となったこの日曜日は、自宅の前を流れる広瀬川も連日の好天に渇水していて・・・遅れてやって来た川の夏休み・・・といった状態。
仙台では、まだまだ暑い日が続いてますが皆さん夏の楽しい釣り旅してましたか?

 この午前中は息子達の付き合いと家事で過ごし、午後になり晴れて釣りに出る時間がやって来ると、、、さて・・・どうしたものか?  この土・日はさすがに鮎釣りの時期も終盤戦に差し掛かり・・・とあってベランダから見える広瀬本流のそこ・ここに鮎釣りの姿が。。。これじゃあ、きっと、渇水と人出も重なって広瀬の山女魚達も夏休みか? このまま夕暮れになっても川辺はタフ・コンディションのままだろう。。。と。


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 そう云えば、思い出してみると、、、今季は春先に継続手続きしたまま一度も使ってない「山形県内水面漁協連合会の年券」があったっけか?

  う~ん、、、、、そうだ!  寒河江に行ってみるのも良いか?!
先頃、執筆の依頼を受けてFR誌にネタを載せた手前、本人が今季は行けてません。。。では、無責任過ぎるし・・・・・。
 
 いつもの夕暮れ時の釣りより時間に余裕があるから、ちょいと足を延ばして寒河江川・大井沢地区のC&R区間まで行ってみよう。。。月山おろしの秋の川風もそろそろ吹き始める頃だし・・・暑い日差しの下で大汗かいて「風に吹かれて」やる岩魚釣りってのも久しぶりだから。。。

 そう決めてしまうと、後の準備はやけに早いモンでした。

仙台市太白区・JR長町駅前の「中国料理 楓林」のご主人S氏から未だ借り受け中(Sさん、すみません!)の7'6"#4の竹竿「小原バンブー」を車に最後に積み込み一路、大井沢を目指しクルマは走り出していた。 

 2時間弱のドライブで川辺に付くなり、既に寒河江川は夕刻のプライム・タイム。
あわてて支度して、寒河江川の夏の名残を味わう為に、、、わざわざココと選んだ・・・長大な深瀬の区間・・・を急ぎ足で探って行く。


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 一投射毎に以前の釣りの記憶を辿りながら、丁寧に石裏、岸辺の還流、ブッシュ際、護岸の際を探って行く。

  竹竿「小原バンブー」がバックキャストで美しくロードして、スロースピードのループを軽々後方へと運んで行く。

  続く、、、切り返しは15ヤードのフォワード・キャスト、、、、、トルクフルにスローに、、、そして先端へと伸びていくに従い鋭角を増していくループ。。。タイト・ライン。

  美しいループが先端で解け、ふわり・・・と#16クリップル・ビートルが目指す石裏へと着水した。

  いや~驚いた! この竹竿!  「WF.HARDY」でも「CONTINENTAL-SP」でもない、そして銘竿「Marvel」にもない振り心地と感性。  釣り心を誘う竿・・・って、やはりいいね。  そんな感性へと語り掛けてくる竿で釣りすると・・・この釣りが出来る幸せをしみじみと感じ入る。


  
 結局、寒河江に吹く川風の中での釣りはとても気持ち良かったですが、残念ながら、やはりこちらも渇水中のタフ・コンディション。

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 デカイ岩魚がとある深瀬の緩流の石脇から毛鉤を捉えに浮上して来ましたが、何かが気に喰わなかったらしくて・・・急速潜航で姿を消したきり・・・。

 でも、小型の岩魚が沢山慰めに来てくれました。

往く夏と川風と・・・そして寒河江川・大井沢の岩魚。   一人で迎えた川辺の晩夏の夕暮れ。
いつの間にか、、、飾らない休日が過ぎて行きました。

 もう少しで9月。  残すシーズンも自分の中でカウントダウンが始まりました。

 この秋も良い釣り旅を。。。


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2007/08/22

夏時雨の山女魚

Dsc02264 朝、起きてみると秋田上空には寒気が入り込み、天候も不安定になって今にも降り出しそうな真っ黒な雨雲が掛かっている。  この朝のテレビでは、秋田県南部地域に大雨洪水警報が出たとニュース速報が流れていた。

 この夏、何とか遣り繰りしてデッチ上げた?自分の業務休暇は3日。  前後1日ずつはカミサンの実家がある秋田~仙台の車移動で消化してしまう為、自由な日は1日だけ。  川辺に立とう!と期待していた待望の日は・・・朝からあいにくの天候だった。

 ゆっくりと朝食を摂りながら、岳父から河川情報を仕入れ、釣り支度を車に放り込んで目指すB川へ向かって走り出すと、、、フロントウインドーに、、、、、ポッン・・・ポツ・・ポツ・・ザアー・・・・・と雨が。。。。。

バシャバシャと降り注ぐ雨は、間も無くパケツをひっくり返したような大降りに・・・。  ワイパーをHIにして作動させてやっと前方視界を確保するような激しい雨。。。

   ありゃ~、、、こいつはマズイな!   B川の川辺までこんな降りだったら・・・釣りどころじゃ無いナ。。。

 走り続けながら、上空を見上げて、、、代わり映えの無い空模様と雨の振り具合にため息をつき・・・・・次にUターンできる場所が見付かったら戻ろう。。。そんなふうに何度も思いながらも・・・・・ひたすら走り続け、遂にB川の川辺に到着してしまった。

 B川上空では、ところどころ雨雲に切れ目が見え、時折僅かに青空が覗いてくる。  この雨も先程から降り始めたばかりらしく、水位は未だ平水の状態で落ち付いているが、間も無く大雨による増水が始まるだろう。

 増水してにごりが入ってくるまで僅かな時間になるが、折角来て見たんだからから竿を出していこう・・・・・と本降りの中を車から走り出て、ズブ濡れになりながら釣り支度を整え、濡れついでの僅かな時間の釣りだからと雨具も付けずに川辺へと降りた。


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 片岸は広葉樹の森、そして片岸は葦原になった膝上程度の瀬続きの区間、この雨で落下してくる昆虫を狙う大型の山女魚が定位しそうな底石が隠れる岸辺の藪際を#16・クリップル・ビートルで足早に狙って行く。  

 雨の中で久しぶりの出番となった広瀬本流仕様の REVIEW FC-8303改 のスローで美しいベンディングカーブから生まれるゆったりとしたトルクのあるループ、、、フォロースルーで大きく上流側へリーチして、、、続くパドルメンド。。。

  12ヤード程の距離を置いた3投射目、丁寧に毛鉤を藪の際に流し込んで、、、モコリ!と流れ出しで静かに吸い込むようなライズ!

  一拍送り込んで、穏やかにラインを滑らせながらバット側のトルクでセットフック!

  ドスッ! グン・・・グン・・・ギューーーーウッ・・・

    乗った。。。。。

  雨粒が水面に作る水輪のレンズ越しに流れを疾る山女魚が明滅している。


この雨がもたらした増水の水温低下と流下する陸棲昆虫の増加が山女魚達の活性を高めたようです。
この後も、岸際のヤブの際で次から次へと山女魚達の反応が・・・・・。

 5匹目の山女魚をリリースした頃から雨の降り方が一段と激しくなって、雨具を付けないで川辺に佇んでいると冷水のシャワーの下に居るようです。  B川の水位も見る見る増え始めて来ており、落ち葉が流れ始めていました。


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 もう、、、そろそろ、、、川から上がらないと・・・ヤバイな。  水色も薄ニゴリが入り始めてる。


 いや、、、あの先のポイントだけ、、、あそこをやったら・・・・・。
こんな大雨の中、再びこの流れを目指したのは・・・未だあの山女魚が残って居る・・・と確信が在ったからでした。

 そのポイントは先回、このB川を訪れた際、増水した流れに大型の山女魚を目撃したポイント。
#16・ビートルをヤブ際の緩流と速い流れに挟まれた僅かなフィーディング・レーンへ流し込むと、底石の前から悠然と姿を現して捕食に入りましたが、毛鉤にほんの僅かドラッグが入ったのを見て、反転し、その姿を隠した大型の山女魚、、、威風堂々とした百戦錬磨の老練な山女魚、、、そんな出会いでした。


  大粒の雨に叩かれながら、6Xの先糸に新たな毛鉤を結び換えて、、、浮力剤を施す。

  増水している流れの立ち位置を見極めながら、静かに中腰で忍び寄って位置決め。

  FC-8303改の撓りを感じながら、モーションのゆったりとしたバック・キャストから続く15ヤードのフォワード・キャスト。
 
  #16クリップル・ビートルが目指す流れに入り、パドルメンド、、、もう一度。。。

  雨粒が落ちて騒ぐ水面を毛鉤はドリフトしている、、、、、増水の中、見える! 見えている!  あの山女魚が、、、アイツが、、、毛鉤を眺め上げながら、喰うべきか?躊躇している。  クウーーーッ・・・喰え、咥えろ。

 
    あーーーッ! ちくしょーーー! ダメだ!  毛鉤は流れ切ってしまった!


  毛鉤を引き寄せ、水の中で揉んでから改めて、パウダー・タイプの浮力剤をインジケーター先端にだけ刷り込む。  こうすることで・・・水面下に入っている毛鉤が強調されるとそれまで躊躇していた山女魚が反応することを・・・何処で覚えたんだっけ?  まあ・・・とりあえず、今はこの手を試すのみ・・・ダ。


  再び、、、、、FC-8303改の撓りを感じながら、モーションのゆったりとしたバック・キャストから続く15ヤードのフォワード・キャスト。
 
  #16クリップル・ビートルが目指す流れに入り、、、パドルメンド、、、もう一度。。。もう一度。。。

  雨粒が落ちて騒ぐ水面を毛鉤はドリフトしている、、、、、増水の中、見える! 見えている!  あの山女魚が、、、アイツが、、、毛鉤を眺め上げながら、喰うべきか?躊躇している。  このーーーっ・・・喰え、咥えろ。


  もう、、、流れ切る、、、という刹那、大型の山女魚は諦めたように反転し、そして大きい動作で毛鉤を吸い込んだ!


  一拍送り込んで、穏やかにラインを滑らせながらバット側のトルクでセットフック!

    ドスンッ!    
    グン・グン・グン・・・グン・・・・・ギュウーーーーーーーンッ・・・

    やった。。。乗った。。。。。!


  増水して笹ニゴリの水面を切り分けて先糸が強く疾り、大型の山女魚が重厚なローリング・ファイトで流れ下った。  FC-8303改は大きく撓みこんで山女魚をいなし続けている。  白泡とニゴリの水色の中で明滅する大きな白銀が網膜に焼き付いて行く。。。


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 幾度かの際どい渡り合いの後、流れの中でランディングしてみると・・・体高がある筋肉隆々のB川特有の山女魚。  側線沿いの薄紅と薄墨を散らしたようなパーマークが一際流麗な夏の山女魚でした。

 大雨の中、フト気付けば、、、落ち葉も大量に流れ始め、水色は茶色へと変わっていました。
釣り始めから僅かに45分間の釣り。。。雨の中を本当に際どいタイミングでB川へと立つことが出来たようです。

 自分の人生もまた際どいタイミングの連続なのかも?・・・と帰り足の車中で思い返していました。
際どさの中でも千載一遇のチャンスを探し続ける・・・・・そんな意味で今日は示唆的な釣りだったのかも知れません。


 皆さんも良い釣り旅を。。。

 

 

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2007/08/12

雨上がりの渓・・・そして

Dsc02253 真夏の強い日差しが照り付けて、チェストハイ・ウエーダーを着けた装備は激しい遡行により噴出す熱気を体の中へと閉じ込めてしまう。
連日の雨で増水しているという渓水は意外にも澄んで、そして冷たかった。

  ハアハア、ゼエゼエ、、、アチー!  胸ポケットにあるタバコも汗でぐしょぐしょ、、、こりゃ、やばいなァ。

 強い日差しでぬるま湯のようになった清涼飲料水をベストから取り出して、グビリ・・・ゴクッ・・・ゴク・・・・・プハーアッ。  ウメエー! 
あっと云う間に500mlを一気飲み。  ありゃ~、、、もう、無くなっちゃったヨ。  もう一本背負ってくりゃ良かったナ。。。   湿っぽいタバコを取り出して火を点けてみる。

 行く手には沢山の蜘蛛の巣が流れを横断して、体の回りには無数のアブが羽音を響かせて飛び交っていた。 

「さあて、行こうか! 幅広の山女魚に逢いに!」・・・キャップを被った額そして首筋、脇下から猛烈な汗を滴らせながら、再び緑の深くなった渓を一人遡行して行く。。。


 仙台市太白区・JR長町駅前にある「中国料理 楓林(ふうりん)」のご主人S氏から借り受けた7'6"#4の竹竿「小原バンブー」を先夕広瀬本流で振った折、その直感的な使い勝手の良さに・・・・・う~ん、、、こいつは秋田のB川で試したいナ・・・・・と。  きっとこの夏、蝉時雨の降るB川へ機会が出来たなら、この竿と僅かな時間でも釣り旅してみよう。。。そんな風に心に決めていました。


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 先日、投薬治療も一段落して、郷里へと一時帰省するカミサンを乗せて秋田へ戻った際、西洋擬餌針による山女魚釣りの名手である岳父より、お盆の挨拶も済ませぬ内に・・・「秋田ではこのところ連日振り続けていたから、川は増水しているようだが、この夕方なら水も引き始めて毛鉤で釣りが出来そうだ・・・。 まあ、俺の擬似針の方がもっと釣れるはずだがナ・・・。」との在り難い情報が。。。

 いや~、、、顔を合わせたら、いきなりこちらの心の内を見透かされたような感じで。。。なんともはや。
おやじサン、、、読むのは・・・山と川と山女魚の心理だけでイイっすからね。。。やり辛いっすから。。。
まあ、、、それくらいだから今シーズンも若い衆を尻目に数多くの尺山女魚を釣っている訳か・・・と一人納得。

 言葉に甘えて・・・再び、釣り支度を車に乗せ、岳父ご推薦のB川へと駆け付けた次第。
もちろん、S氏より借り受け中の「小原バンブー」も忘れずにトランクへと積んで。


 真夏の晴天下のB川は岳父の言葉通り、丁度良い水位まで引き始めており、水際にあるブッシュの際へとクリップル・ビートル#18をナチュラルに流し込めば、、、B川の幅広で流麗な山女魚達は、増水に洗われたブッシュ下から密かに毛鉤へと忍び寄り、そしてガンガンの深瀬尻で反転しながら毛鉤を捉えました。


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 10ヤードほど先の深瀬で毛鉤を捉えて反転する山女魚を穏やかな動作でセットフックすると・・・同時に7'6"#4の竹竿「小原バンブー」が綺麗なベンディングカーブと図太いトルクで幅広山女魚のローリング・ファイトに応酬する。

 水晶のような深瀬の中で大型の山女魚の影は網膜に残像となって疾って行く。

   糸鳴りする先糸。

   撓み込んで行く竹竿。。   

   山女魚が流れに乗って疾り下り、今までの汗が引けていくような・・・際どい瞬間。。。

   腰下まで流れに浸かりランディングの瞬間、、、高揚、、、


 ネットに収まったB川山女魚の図太い体型と流麗な色艶。  僅かに婚姻色が現れ始めていました。

 ヒグラシの鳴き始める夕暮れまで・・・僅かな時間でしたが念願だった 7'6"#4 「小原バンブー」 との釣りをB川も祝福してくれたようです。

 また一つ、記憶に残る小さな釣り旅となりました。
皆さんも、この夏の良い釣り旅を。。。

 


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