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2007/05/15

夕暮れのライズ花

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 或る時は五月雨の中で、、、そして時に強く吹き続ける薫風の下・・・日々僅かに取れる合間に夕暮れの川辺へ立ってみると、来る日毎に日没時間が延びているのを感じます。

 この5月、広瀬本流の季節は寸暇を惜しんで加速し続け、ガガンボ、、、マダラ、、、、ヒラタ、、、そしてヤマトビケラ、ヒゲナガ、来る夕べの川面に現れる"賢者"の顔触れはその時々の天候と水位によって登場時間と配役を変えながら、もう一方の川の主役である山女魚達のライズを激しく誘発しています。

 川面を激しく飛び交うセキレイとツバメもそんな"賢者"達の登場を辛抱強く待つ観客達。
水底より羽化して来る"賢者"達の登場時間と羽化の位置は彼らが自分の水先案内。。。

 今夕は彼らの定位置が流速のある早瀬側に移っているようです。

これだと、、、山女魚も流速の早い位置へとポジション取りしているかも。。。  
風が強く吹き雲が厚く垂れ込めたこの夕べは、幾分か登場時間も早まりそうな気配。


 時計は午後5時45分。
川面に強く吹きつける風は夕暮れを迎えても衰えなかった。

愛竿 HARDY Graphite-Marvel 7'8"#4 に HARDY The Prince をセットして、5フィート確保した6Xの先糸にはヒラタ・イマージャーのパラ・ティルト#14をフリーノットで結束。

 川幅のある広瀬本流の大きな底石による白泡と波立ち、、、複雑にヨレが入り、、、ブ厚く太い流れ。。。
ガンガンの深瀬とその瀬脇にある緩流のわずかな筋目を揉まれながら流下するヒラタ・イマージャー、、、、、そんなイメージだ。。。

 午後6時を廻って風が弱まった・・・と見る間に、ヒラタのハッチが始まった。。。
夕暮れのガンガン流れる川面にパッと白い花が咲いた瞬間・・・・・その花は素早く空中へと飛び出して行く。
ヒラタの羽化の瞬間だ!


 瞬く間にそれは数を増して行く。  激しい流れに咲き続ける小さな白い花。。。。。


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 幾分小型の山女魚のライズが後を追うように激しく始まる。

バシュッ!  バシャンッ!  中には全身を乗り出し、空中へと飛び立とうとするヒラタを頭から押さえ込むような大胆なライズフォームも・・・・・。

 しかし、、、ここはガマン。。。
あれを掛けて走らせてしまうと、、、未だ下層でイマージャーを捕食している大型の山女魚が浮いて来なくなる。。。


 夕闇が濃くなって行く中、更に膝上まで静かにウエーディングして、ガンガンの深瀬脇を凝視し続けているとモヤッ、、、続けてモヤッ、、、と微かなライズ。。。。。その微かに感じるライズが瀬脇で始まった!!


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 これを待っていた。。。。。あれは確かに大型の山女魚だ!。。。。。

ヒラタ・イマージャーの結束を確認して、再び毛鉤と先糸へ浮力剤を施す。
ライズの位置まで15ヤード程。  リールからラインを引き出し、左手にハンドツイスト。

 Garphite-Marvelのしなりを感じながら、スローなモーションからバックキャスト、、、
風に向かって幾分スピードを早めたフォワードキャスト、、、そして上流側への大きなリーチ、、、

続くパドルメンド、、、もう一度、、、左手にツイストしたラインを送り込みながら、、、もう一度、、、、、


 目指す着水点に乗った毛鉤が先のライズ位置へとドリフトして入っていく。。。

   出ろ、、、出ろ、、、、、そこだ!、、、そこで・・・


 まさしく、、、先のライズ位置でヒラタ・イマージャーは水面下に姿を沈めた。。。
   
   モヤッ!。。。。。フッ、、、


 タイミングを一拍送り込み、ラインを大きく滑らせながらバット側のトルクでセットフック!

   グンッ・・ッ。。。。。

ドスンッ! 乗った。。。。。
 

    グンッ・・・グンッ・・・ギュウーーーーーーーーンッ、、、、、、


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セットフックと同時に山女魚はガンガンの深瀬に飛び込み、その流速と幅広の魚体を生かした存分のローリングファイト!
Garphite-Marvel は綺麗に弧を描いて大型の山女魚の重厚なローリングに応酬し、The Princeの激しい逆転音が夕暮れの広瀬本流に響き渡る。

 ギッ、、ギッイイーーーーーーーーーツッ・・・・・


 激しく流れる川面の水を切りながら走るラインの先で夕闇を映し込む流れの暗緑色に大きな白銀が滲んでは明滅する。

 疾い強烈な走りを追いかけて腰まで流れに浸かりながら、やっとランディングしてみると、、、丸々に太り幅広で流麗な山女魚。
広瀬本流の豊富な水棲昆虫の流下を物語る美しい山女魚でした。


 この後も、夕闇が視界を閉ざすまで、、、ガンガン深瀬のヒラキ、、、トルクのある流芯に潜んで微かにライズするいくつかの山女魚とのドラマがありました。


 こうして今夕も僅かな時間の釣りでしたが、西洋毛鉤による山女魚釣り師の物語に「夕暮れのライズ花」が記憶されました。
 5月の釣り、、、美しい夕暮れ、、、ヒラタカゲロウ、、、激しい山女魚のローリング・ファイト、、、
また一つ心に残る夕べとなりました。

 良い釣り旅を。。。


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