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2007/04/30

雪代の山女魚

 今回の春の大型連休期間に確保出来たプライベートの休日は僅かに2日だけ。。。
そんな状況で、ごくごく普段通りのスケジュールで仕事をしているからか? 日付の感覚がズレてしまい、、、朝晩の市街地での車移動があまりスイスイ行くのに驚いていたら・・・そうか、そう云えば世間は連休中だったか・・・と実感している次第。

 市街地が空いている・・・というコトは? 行楽で皆、遠出しているのかな? こんな様子じゃ、きっと川辺も騒々しいだろうか? いやいや、、、天気も良いからハッチもバリバリしてるに違いない。。。
ちくしょ~、、、羨ましい。。。  連休中は好天続きだって云うし、、、
 パシャッ、、、パシュッ、、、とライズする山女魚に向かって、毛鉤投げて~ナ。。。

 
 そうして、やっと迎えた今日はプライベート休みの1日目。
何せ、2日しかない休みだから、家の用足し・・・やら、業務雑用で午前中は忙殺状態。

Dsc02120 やっと諸々終えて、、、さあ出発!となったのが午後1時30分。
久しぶりに午後の早い時間から出掛けるので、混雑が予想される大通りを避け「宮城の山女魚街道」と自分が勝手に名付けた田舎道を通り、この春はお馴染みとなった K川 そして M川 方面へとライズ巡礼のドライブです。

 流石に連休どまん中だったせいか? 何処の川辺にも釣り人の姿が。。。

しかし、、、そんな状況でも、雪代の流れる川には竿抜けとなった流れ・ポイントがあるものですね。

餌師、ルアーマンが手を出さないような長く続く瀬の葦際やテトラ際に山女魚達の微かなライズを見付けては毛鉤を投げ入れて、、、落穂拾いならぬ「ライズ拾い」をしながら春の穏やかな夕暮れまで川辺を放浪していました。


 夕闇が訪れたM川の深瀬ではこの春初めて目にする ヒゲナガ の飛翔を多数見ましたよ。

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対岸の岩盤際にどうしても取れなかったライズの主が居て、、、いやらしい定位置から想像するに大型の山女魚らしい、、、が激流の中をもまれて流れるヒゲナガのピューパを水面直下に激しいフォームで不規則に捉えるものだから、バシュッッッ! バシャンッ!とそれはそれは心臓に悪いこと。。。

 このライズに向かってあのテこのテを繰り出しましたが、、、ザァーーーーッと流れる激流とその巻き返しの流れの筋にある僅かなレーンで起きた今夕のライズの主は、毛鉤を捉えませんでした。

帰りの運転中にあれこれ可能性を考えてみましたが、、、どうやら、あのライズの主には普段、自分が夕暮れの広瀬本流の山女魚に向かって使う 『逢魔が時』 のサイズ・アップした水面直下に流下するバージョンが必要なようです。

 キーは、、、激しい流れにもまれながら、、、もがき上がる、、、ヒゲナガ・フローティング・ピューパ。
サイズ、そしてシルエットをマッチさせて・・・。


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 次回の休みにまた。。。あの流れで。。。
待ってろよ。。。

 

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2007/04/25

雨上がりのライズ巡礼

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 このところ、、、黄金連休も間近に迫り仕事のスケジュールで押せ押せのヤケに忙しい最中、タバコを吹かしてみると・・・ふッ・・・とライズ攻略用毛鉤のちょいとしたアイディアが浮かんで来るのは、、、何故なんだろう。

 ストレス溜まってんのかナ?  それともナニか・・・・・創作意欲が高まっているとか??? 
ま、、、いいか?!  仕事へのモチベーションも併せて高まればネ。。。

 こんな調子で昨晩、プレゼン結果はOK!の連絡が入り、ここで作業も一段落したんだから、、、早めに寝れば良いのに、、、活性化した創作意欲を毛鉤へ注入とばかりに深夜の毛鉤巻き作業をスタート!

 結局、昨シーズンより懸案だったクリップル・ボディーの素材を変えて3タイプを試作。
自分の中にあるクリップルパターンのイメージ・・・水面への素早い馴染みと浮力に影響してくる付着水分を最小限に抑える、、、相反する命題への回答作業。
もしかすると・・・仕事以上に気合だけは入っているような・・・そんな気もします。

う~ん、、、巻き上がった毛鉤はどれも見た目ホレボレする仕上がりです。  咥えタバコで巻いた毛鉤を一つ一つ摘んでは光にかざし、グフフフ・・・・・傍から見てたら只の変なオッサンでしょうね。。。。。
 まあ、、、この試作毛鉤達も実際の川でシビラッコくライズする山女魚達に向かって試してみないと、変えてみた効果の程は判らないのですが・・・。


Dsc02105
 昨晩遅くまで気合の入った作業をしたせいか?  却って今朝はいつもより早起きに。
点けてみたテレビから、午後から曇り始め、夕方遅くから雨も・・・・・という天気予報が流れています。

 よ~し、、、それなら、その雨降り前の夕方のタイミングで昨晩の毛鉤を試してみようか?
仕事も時間調整が出来そうだから。。。

 午後3時過ぎまで仕事に集中し、車を走らせたのが午後3時30分過ぎ。
午前中掛けて期待した広瀬本流は試作毛鉤のテストを行うには未だ水が高すぎました。


 いや~、まいったナ。。。  こんな調子だとツライな。。。
ふと、、、一昨日、試していたK川辺に葭が茂る流れの光景を思い出しました。

 そうだ、、、あの流れなら・・・。  きっとやれる。。。

 車を走らせ続け、、、K川への到着は午後4時15分過ぎ。
厚い雲が上空に掛かって既に夕暮れにも似た薄暗さ。

 流れは一昨日降った雨の影響で一段と水位も高く、おまけに雪代も混じっているようだ。  しかし、、、ニゴリは薄れている。 
ありゃ~、しかたない。  テストは緩流が多い下手の区間でやろう。 

 今夕は、暗くなるのが早いかも。。。急いで、釣り支度を整えて行く。
愛竿の HARDY Graphite-Marvel 7’8”#4 に DT4を巻いた HARDY The PRINCE の道具建て。

 早速、7Xの先糸へ試作毛鉤をフリーノットで結束し、川辺へと向かう。

水嵩の増す深瀬のヒラキに掛けて底石が大きく複雑に入る流れに向かい、底石のヨレを一筋ずつ丁寧に試作毛鉤で探って行く。  岸辺の葭原の上空には小型のガガンボの飛び交う姿が見える。
僅かにガガンボがハッチしているようだ。


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 ガガンボが来たか・・・。  流れの筋が底石で吹き上がって来る早めのレーンを重点的に・・・。

  これまでよりも幾分流速のあるフィーディング・レーンをトレースして行くと・・・・・底石の前から

   モコッ!  吸い込む斑紋が微かなライズ。。。

  意識的にタイミングを一拍送り、ラインを滑らせながら竿のトルクを使って静かなセットフック!

   グンッ 、、、 ドスンッ!


  乗った!。。。。。


  グンッ・・・グンッ・・・グウーーーッ、、、良型山女魚に特有の重厚なローリングファイト!

Graphite-Marvel はグリップ上から綺麗に弧を描いて、山女魚のローリングに応酬する。
水を切って走るラインの先では、増水した夕暮れの深瀬の暗緑色に大きな白銀が滲んでは明滅している。

 7Xの先糸を庇いながら時間を掛けて丁寧に遣り取りの後、ランディングしたのは流麗な姿の山女魚。

増水でハッチの僅かなタフコンディションの下、この後も流れを探りながら試作毛鉤のテストを続け、美しい山女魚といくつも出逢うことが出来ました。


う~ん、試していたボディ・マテリアルのバランスはなかなか良い使い勝手の感触でしたよ。

水面上に在る時の毛鉤のフォルムも良さそうですし、、、何より、あーっ、それでは出ちゃう!、、、って漂う際の雰囲気が気に入りました。  もうちょっと、、、試して気になった箇所をチューニングして行けば使える目途が立ちそうです。


 試作毛鉤のテスト結果にウキウキしながら川辺で帰り支度をしていたら、、、「お仕事でもこれくらい執念燃やせばイイのにネ・・・」って、後ろから療養中のカミさんと息子たちの会話が聞こえたような・・・。


 良い釣り旅を。。。


 ■業務連絡 :  ブッシュマスターF殿  「今回の試作毛鉤はテスト段階に付き事前の配布はございません。 尺山女魚がバンバンにライズする・・・らしいご推薦の○○川のライズ攻略にどうしても必要な場合、実釣テストに伴う製作者の同行が必要となります。 悪しからずこの旨をご了承ください。」
そんな訳で・・・ブッシュマスターよ! テストの付き合いをヨロシク。。。

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2007/04/22

春雨の山女魚

Dsc02094
 朝から春の柔らかな雨が強めに降り続く中、今日は昼過ぎまでを溜まっていた事務仕事と家の雑用で過ごしていました。
 午後1時の時点で窓から見える広瀬川はこの雨降りの影響で随分と水位を上げ、そして濁りも入り始めたようです。

 これから夕暮れまで午後の時間を広瀬本流の川歩きで過ごそうと思ってましたが、この雨降りの強さは予想外です。

  いや~、どうすっかナ・・・。

 これまでの経験から 予定・想定はてんでアテにならないモノ と思い知らされてますから、パソコンの前へ戻り、いつもお世話になっている天気情報からリアルタイムのアメダス・レーダーと雨量情報を検索してみると・・・雨雲が新潟沖の日本海から宮城沖の太平洋まで張り出しており、これに伴なった雨降りのようです。

ちょうど、山形県境から仙台市内はすっぽりと雨雲に覆われていますが、宮城県の南部の地域は雲の切れ目も確認できました。  雨が未だ弱いその地域を流れる川なら、夕方までの僅かな時間でも幾分か釣りするチャンスは在りそうです。。。

 もう・・・これは雨脚との競争。。。
車に毛鉤道具を積み込み、一路、南へ南へと急ぎます。


 雨の中を運転しながら、、、アメダスレーダーの雨雲から外れていた県南の山女魚が棲む川を思い返していました。  S川、、、O川、、、M川、、、う~ん、、、、、やはり、、、濁りが入っても山女魚が反応するK川か。。。

 今シーズンに入って、未だK川に立っていませんでしたが、毎春一度は訪れる流れですから勝手も知った川。きっと、あの穏やかなプールと瀬が連続している流れなら雨降りの濁りの中でも可能性は在るナ。。。と

 幾分降りの弱い雨の中をK川辺に到着したのは午後3時。
しかし、既に川には濁りが入り始めていました。  濁り始めた流れの中を枯れ枝が一本流されて行きます。  
ありゃ~、、、何とかギリギリ間に合ったか?  しかし、、、この川では何時も雨降りの時ばかり釣りしているよナ・・・。

 雨の中、何時もの REVIEW FC-8303改 と DT#3を巻き込んだHARDY FeatherWeight を準備し、早々に身支度を整えて川辺へと駆け付けました。
濁りが入ったせいで、きっと山女魚達も緩流側に入っている筈。  流速のある深瀬は捨てて、流れの緩い平瀬の頭にある石裏へとマダラ・イマージャー#16を投射。


Dsc02086
 いきなり、、、、、濁りの入る流れの底から山女魚が姿をみせて、ためらいも無く

  モコッ!

 一拍我慢して、ラインを滑らせながらセットフック

  ドスッ!、、、、、乗った。。。


濁った流れの中を丁寧に遣り取りしてランディングしてみると、小ぶりながら穏やかな表情がK川特有の初山女魚。  水棲昆虫が豊富なK川ならではの体型が整った美しい魚です。


 やはり、、、入ってた。。。   山女魚達が未だ水面を向いている緩流だけを時間一杯試して行こう。。。
目ぼしいプールのヒラキ、、、そして平瀬の浅場だけを選んで、この後も濁った流れの中から幾つかの美しい山女魚を拾うことが出来ました。


Dsc02090
 雨脚は変わぬまま、10分ごとに濁りは強まって行き、ついに午後4時15分過ぎにタイムアップ。
気付けば、浅瀬の中をドンドンと落ち葉が大量に流れ出し、流れは完全なコーヒー牛乳色に染まっていました。


 もう15年以上も昔、春の田圃のシロ掻き水が入り濁りがキツくてタフコンディションとなったこのK川で、濁りの中でも水棲昆虫の羽化があれば水面に注目している山女魚が沢山居る事を学びました。

 泥水状の水面からエルモンヒラタカゲロウが多数飛び立つシーンは、毛鉤釣り師として確かに感動を覚えたものです。  それからですね、、、本の中の知識だけではなく、実際の川辺に立って毛鉤釣りを経験するコトを学んだのは・・・。


 これから、東北地方は桜前線に従い、天候に関わりの無い・・・山女魚川に泥ニゴリを呼ぶ・・・「田植え前線」もG.Wに掛けて北上して行きます。   こんな場合だと、諦めて場所換えが一般的ですが、、、換えた先でも「田植え」の真っ最中という場合が殆ど。。。ですね。

 諦めずに、、、[ニゴリの流れ]で起きるライズに向かって毛鉤を流してみることを、、、どうぞお忘れなく。

4月の良い釣り旅を。。。
 

 

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2007/04/20

徹夜明けの山女魚~4/20

 仙台では週始めより晩冬を思わせる寒い日が続いてましたが、今日は朝から春の日差しも戻って、やっと寒さから抜け出たような陽気となりました。

 あれからここ10日程は自分の業務予定が隙間無く入ってしまい、事務所の窓から広瀬本流の様子を朝に晩に眺めるだけの日々。。。   未だ、広瀬本流での本格的なハッチは確認していないものの、川辺の様子から考えると、昨日までの寒さから戻って来た陽気が数日でも続けば、、、おそらく、オオクママダラあたりが一気にハッチするんじゃないか、、、と読んでいました。

 う~っ、、、つ、釣りてェ~・・・と一方の気持ちは急くものの、まあ、社会的なポジションとなる仕事が在ってインディペンデントな自分が成り立っていますから、切れ目無く依頼されてくる業務は大変に在り難く、そしてこれを丁寧に納得戴けるクオリティで作業し、期日まで確実に納めさせて頂きたいと・・・強く感じています。
 しかし、、、ナカナカ、この仕事面での自分を律するコトが骨折りだったりする訳で・・・。  ライズを見たりすると・・・。

 良い釣り旅、してますか?


Dsc02085 さて、そんな訳で、至急のコピーライティング作業の徹夜明けとなった今夕、時間も取れたので寝不足でフラフラな感覚ではありましたが、久しぶりとなった釣竿片手に自宅裏の広瀬本流の川辺へと立っていました。

 時計は午後4時30分。

日差しは残っていたものの、川風は夕暮れのそれとなって肌寒さが込み上げて来ます。
散発的なガガンボのハッチを川面に確認するだけ。

 それでも、深瀬の流芯のアタマでは小型の山女魚のライズが始まっています。

広瀬本流仕様の REVIEW FC-8303改 へ今季新たに用意した ウルトラ4・J-Stream を通し、7Xの先糸へ ガガンボタイプのパラティルト#20 を結束して早速のライズ攻略。。。

 うーん、、、ラインの乗りもなかなか良い感じ。 

流れのフィーディングレーンをフワフワと流れる毛鉤に山女魚が早くないモーションで反応して、、、

  ピシャリ!

 一拍送って、、、ラインを滑らせると、、、

  グンッ!。。。乗った。。。

夕陽の照り返しがキラキラ反射する川面に山女魚の白銀が明滅している。
丁寧にランディングすると、、、未だ育ち盛りの幼い山女魚。   しかし、今季の広瀬本流では初めてとなる山女魚でした。

 この後も深瀬をポイントに選んでは幾つかの山女魚と遊んで、徹夜明けとなる今夕の釣りは早上がり。


 帰り道、春の夕闇が訪れ始めると川面も静まるか? と足を止めてはポイントを眺めて行くと、、、案の定、やってた、、、やってた!

 良い山女魚がプールの頭でしきりに貪り食ってました。
いずれ、この山女魚とはまた後日のゲームで。。。

 えっ? 何を貪っていたかって?
まあ、その答えはこんな夕暮れまで川辺を歩いてた役得ですから、知りたい方はどうぞ現地で確認ください。
夕暮れの川辺の様子はナカナカ面白いですよ。

 [ 危うき淵に我らは惹かれる ] 
敬愛する大作家である J・ヒギンズ が自らの作品に度々引用していた一節です。 
夕暮れの川辺に立ちながらライズを待つ釣り人心理を良く言い表しているように思うので、ご紹介まで。

 自分も初めの頃は孤独と夕暮れの闇に怯えて釣りにならなかったな・・・と思い出しました。

夕暮れの良い釣り旅を。。。


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2007/04/12

奇跡の川

 4月に入って、寒さと暖かさが交互に訪れて季節の進行が足踏みを続けていたような仙台でも先週末頃から桜の花が綻び始めました。

川辺で季節を迎える山女魚釣り師の自分は、来る春ごとに川辺で咲く桜花と巡り合うことで本格的な山女魚暦のシーズン到来を感じていました。

 春の良い釣り旅を愉しんでいますか?

Dsc02062 朝から穏やかな晴天となった今日、水曜日は仙台市太白区・JR長町駅前にある 中国料理-楓林(ふうりん) の定休日。

 先週末、楓林に毛鉤釣り仲間のご主人S氏を約束していた極小毛鉤持参で訪ねてみると・・・やってた、やってた、、、お店の昼休みを利用して、、、ナニやら難しい顔で毛鉤巻き作業の真っ最中。。。
CDCを使った怪しげなマル秘毛鉤がバイスに挟まっていました。

 『 あはは・・・見られちゃったか。  極小毛鉤ありがとね。  今度の休みは何処行こうか?と考えてたんだヨ。  どっかイイトコある? 』  

 イイトコ・・・ですか?    
山女魚のライズが沢山あって、それを上手く掛けると良いサイズだったり・・・そんなトコ・・・ですか?

 ナニ・・・毛鉤が振り易くて、シーズンのウォーミング・アップも兼ねられる様な、無垢な山女魚が沢山相手してくれれば尚、良いって?

 更に・・・出来るだけ、朝の出発はゆっくり目で・・・ですか?

 イイでしょう・・・S氏の我がまま・リクエストにお答えしましょう。。。
休みを調整しますから、今度の水曜日・楓林の定休日は是非お楽しみに。。。

 『 いや~・・・楽しみ。  本当にそんな川なの?  いや~・・・ホント楽しみ。。。』
しかし、、、喜ぶS氏の目は未だ半分だけ <そんな川が在る訳無い!> と疑惑の色も残っていました。


Dsc02078_1 朝9時、S氏を迎えに自宅へと立ち寄り、そのまま"奇跡の川"まで直行。

 到着早々、春の陽光に輝く川面にはライズが始まっています。
春の水面にガガンボが音も無くもがき上がると、山女魚達は先を争うように水底から姿を現しました。
パシュッ!  ピシャッ!  ポツン!

 『 うわ~、、、やってるヨ。   あっ! またライズした!  あっ、こっちも! 』
S氏は、深瀬から続くプールの流れの筋に繰り広げられるライズの数に驚いています。

 羽化が既に始まっているようです。
この陽気だと、昼頃には オオクママダラ や ナミヒラタ も姿を現す筈です。

のんびり毛鉤道具を支度して川辺に降りて、後はS氏の思うがままに目の前のライズ攻略をどうぞ!
こちらは高みの見物ならぬ 案内人兼カメラマン で、後ろに控えてますから・・・。

Dsc02064 『 キタ、キターーー 』

 『 いや~、毛鉤を貰った上にランディングまでしてもらっちゃって、悪いね~ 』

Dsc02069 『 ありゃっ! あ~今のは早アワセだったーーー ちくしょ~ 』

 『 また、キターーー 今度のはデッケ~ 』 


Dsc02079

 『 こんなに山女魚を連発したのは久しぶりだよ。 』

 『 いや~、、、凄くいい川だネ  宮城県内にこんな夢のような川が在ったんだね~。 』

 『 久しぶりに釣り疲れたよ。  本当に凄かった。  山女魚達も綺麗だし。。。 』
語り掛けてくるS氏は本当に幸せそうな笑顔です。


そうですよ、、、何せ、奇跡の川ですから・・・ね。

この川は、ある地理的要因が偶然重なって僅かな区間だけ、、、
それも春先時期、この流れの特殊な立地を理解する者にだけ、、、奇跡を見せてくれる川。

 それだけに、まことに脆くそして儚い川。
奇跡の川・・・それは桜の花のように毎春の季節を映し出しては山女魚達と共に姿を消して行く川。

 自分も2年前、ほとんど偶然にこの流れを発見した時は毎回心躍らせましたが、この流れの成り立ちを詳しく調べて行くと 流れに秘めた奇跡の存在 を意識するようになり、何時しか流れのライズを通り掛りに眺めるだけでも釣りの満足感を得るようになりました。

 そんな理由で、、、自分だけのカーティス・クリークには成り得ない"奇跡の川"。
皆さんもそんな流れが心の中に在りますか?

Dsc02075
 良い釣り旅を。。。

 


         
 


 
 


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2007/04/06

本日の山女魚~4/6 

Dsc02056
 とうとう4月に入りましたね。

 毎春、年度替りの最初の週はえらく気忙しい業務スケジュール。
お陰で毛鉤を巻く為の時間的・精神的な余裕も無く、先回のライズを狙った釣りでとても効いた クリップルタイプのミッジ・パラティルト を巻き足したのは、今週僅かに2本。。。

 極小の上、自分の持てるタイイング技術の極限までシルエットを薄くそして軽いイメージで仕上る毛鉤なので、いくら数を用意しても足りないくらい。
その上、反応してくる山女魚達は皆これを スポッ! と丸呑みして来るので、口中深くに位置する毛鉤にフォーセップを使い鉤外ししているうちに、ボロボロ・ネトネト状態に。
この場合はせいぜい5匹掛けるまでが使用の限界でした。

 今週末はせいぜい気張って毛鉤巻きしないと・・・。   しかし、何時になったら本当にゆっくり毛鉤巻き出来るかナ?  

 更に昨夕は、これから迎える雪代増水時の足元対策として薄くなってきたもう一組のスペア・ウエイディングシューズのフェルト張替え作業を実施。  しっかりと接着作業の仕上げをしておかないと、現場でペロッ!と綺麗に遊離するからね。  シーズン中は濡れっぱなしのまま車に放置するのもまた剥がれの原因だから・・・皆さんも足元にはぜひ用心あれ!

 春を感じる穏やかな晴天となった今朝、出掛けにウエイディング・シューズの接着状態を確認しようとベランダに出てみると、、、ヒラヒラ・・・・・と    おお~っ!  この春の初ダンを目撃!

 ベランダから網戸に舞い降りたところを静かに捕獲して確認すると・・・ナミヒラタカゲロウ・ダン。

 くう~っ、、、広瀬本流にもナミヒラタの羽化が来たか! と一人で感慨に耽っていると・・・息子達とカミサンが窓越しに呆れ顔でこの光景を眺めてました。   イヤハヤ、、、すんません。
しかし、、、ガゼン、ヤル気が。。。。。


 朝に見たダンが引き金になったのか?  今夕も時間が無い筈なのにウエーディング・シューズの調子を見る為と称して、先回ハッチが集中してライズを多数見た里川の・・・気になって仕方なかった下流域に立っていました。

 午後4時15分を回っても強風が吹いていますが、あれからガガンボとユスリカのハッチは更に数が増えたようで、先回立った農場裏のプールでは断続的なライズが・・・。

パシャッ! コポンッ! ピシャッ!

  くう~っ! やってるやってる!  すごいライズ。。。

 しかし、、、今春は ライズ巡礼 の釣り旅を自分にルールとして課していますから、いくらライズが激しかろうが、そして大型の山女魚が見えようが、流れの同じ場所に再び立つことは出来ません。

そうでもしないと、、、安直な結果・数・型だけを追いかける釣りに走ってしまいますから・・・自分が。
せっかく、西洋毛鉤を愉しむ釣り師としてはそのコダワリが愉しみの深化の証かなと。。。感じています。


 そして、更にこの下流側の本流と間近な流れを試そうと車を走らせました。

既に、この流れをカバーしている2万5千分の1地図がしっかり記憶の中に入っていますから、地図と記憶を頼りに、田圃のあぜ道に車を寄せて、早速、釣り支度を。


Dsc02050
 支度が済み川に沿ったあぜ道を歩きながら、わき目ではライズ確認しながら更に下流へ向かって[巡礼]の開始。。。

   、、、、、パシュッ!

 いくらも歩かないうちに深瀬のヒラキで ライズ発見!  ひとつ目と。


更に下流へ向かうと、、、イカニモのプールに出た。

   、、、、、コポンッ!

プールのヒラキ側で魚体の白銀を水面に輝かせながら、ライズ!  ふたつ目を確認。


この先の下流側に小さな堰堤プールが見えた。  あの流れ込みから始めてみよう。。。

   、、、、、モッコリ!

この流れ込みヒラキの大きな底石の周りでもライズが!

時計は午後5時を指している。
先程までの風も夕暮れを迎えて弱まって来ているようだ。

 水面に影を落とさないよう、姿勢を低くして7xの先糸へ ミッジ・パラティルト を結束し、フロータント+シンク処理をそれぞれ施す。

   再び、、、、、ライズ!

 今一度、極小毛鉤の状態を確認して、、、今夕の第一投射。
愛竿 HARDY Graphite-Marvel 7'8"#4 のしなりをバックキャストで感じながら、スローなモーションから薄くライトカーブ、そして上流側へとリーチ。。。

 極小のパラティルトが狙い通りの位置へと着水し、続く長めのドリフト。。。  
フワフワと流芯の流れとその脇緩流の間を毛鉤が流れている。

  、、、、、モコッ!  
 
 先程、確認していたライズ位置で極小毛鉤が水面から姿を消した。

 一拍送り込んで、ラインを滑らせながらのセットフック!  

グンッ!   乗った。。。

Dsc02054
鉤掛りした次の瞬間から グウィーーーッ と山女魚特有の首振りローリング・ファイト。
大きく撓んだ Graphite-Marvel の粘っこいアクションが深瀬の流芯へと突っ込む山女魚を往なし続けた。

 春色に染まる夕暮れの流れに白銀が滲んでは明滅する。

極小の毛鉤によるフッキングと7xの先糸を庇いながら丁寧なやり取りの後、この春新たに手に入れた若草色のSynネットに収まったのは、里川の美しい春色山女魚。


 この後も、日没までライズを確認しては極小毛鉤を流し込む釣りとなって、いくつもの春色を纏った山女魚達と出会うことができました。

 初めての流れでの [ライズ巡礼] は川から祝福されたようです。

 しかし、、、2本補充した筈の 極小毛鉤 はお陰でボロボロ・ヘロヘロ。
今夜もデスクワークが終ったら、深夜の毛鉤巻き作業に掛からないと。。。ね


 予備の毛鉤は十分に用意して、、、良い釣り旅を。。。

 

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