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2007/03/23

早春のライズ巡礼

 春分の日を越え、仙台周辺も3月中頃から続いた真冬並みの寒波を抜け出し、やっと暖かい日差しが戻って来ました。
しかし、雨がここ暫らく降っていないせいか? 広瀬川は干からびています。

 先夕、仕事の帰り足で広瀬本流のいつもの流れに立ち寄り、夕暮れまで川辺に腰掛けてライズ待ちをしてみましたが、流れは水量の少ないジンクリアな水色でひっそりと静かに流れ続けていました。
ユスリカ達が川面に走っては居るのですが、未だ山女魚達は動き出していません。

 [ 水清ければ不魚住 ]とはよく云ったものですが、降雨や雪代などでフレッシュな水が入って活性が上がり、そして水量が穏やかに増えてくれば、広瀬本流もまた違った表情を見せてくれる筈です。

 正直、、、一雨、降って欲しいところです。

Dsc02019 さて、暖かな日差しとなった今日は午後から隣県への出張仕事。  春の改編後をにらんでの業務調整で媒体との打合せです。

 上手くスケジュールが進めば、、、帰り足に1年振りとなる K川 に立ち寄れるか。。。と、あくまで念の為の準備として(?!)、、、トランクには毛鉤道具一式を仕込んで出発となりました。

 往路の高速道から見えた Y川 続いて M川 、更にちょいと走って K川 は春の午後の穏やかな陽光を受けキラキラと輝きながら流れています。   葭原の中をイカニモ!の瀬とプールの連続する魅惑的な光景。。。   

 クウ~ッ、、、何れの川もいい感じだったね~。。。
チラッと、、、深みのあるプール・ヒラキにライズを見たような気がします。

「これは、、、部長には悪いけれど、、、長くなるようなら、打合せは途中で切り上げだナ! 切り上げ!!
陽のあるうちに急いで戻って、川辺へと駆け付けないと!」
こうなってしまうと・・・ココロは既に西洋毛鉤釣り師へと変身しています。


Dsc02023 K部長との打合せをバタバタと強制終了?し、K川の川辺へ取って返したのが午後4時15分。

 例年、春先に立ち寄っては山女魚と遊ぶ川辺に車を止めると、思った以上に風が強く吹いています。
低気圧から伸びた前線が上空を通過する際に起きる北風でした。  

 透き通って水底の見渡せるジンクリアとなった川面に北風が吹付けて、川からは生命反応が感じられません。
「水色も綺麗過ぎる。。。」

 往きの車窓から見た時にはあれほど魅惑的だった流れの光景でしたが、実際に水辺へ降りてみると未だ冬の装い。   暫らくの間、北風の吹きつける川辺に車を走らせて見ましたが、、、どこも未だ地合では無いようです・・・。

 ありゃ~、、、仕方無いか・・・。
帰りながら、M川の様子もついでに見ていこうか。。。


 M川の川辺到着は午後5時15分。。。
早春の陽も遠く見える奥羽山脈に差し掛かり、間もなく日没。。。夕暮れを迎えます。

 M川の小落差の堰堤下の流れも西日を受けながらK川同様にキラキラ輝いてましたが、なんと!水色が入っている!
これは!と・・・エンジンを止め、そして仕事着のまま川辺へ佇んで、タバコを一服。
  フーッ、、、この一服も。。。今日は滲みるネ。。。プール・ヒラキでライズでもしてないかナ?

 先程まで吹き荒れていた北風が、日没を迎えて幾分穏やかになって来たようです。

 しかし、、、やはり、、、ダメだったか、、、ライズも見えない、、、
日が翳って急に肌寒さが増して来たようです。


 さあて、、、帰ろうか。。。
車に戻り、エンジンを始動し、ウインドー越しにダメ押しの目を流れに向けると・・・・・。

 ピラッ!

 ・・・・・んっ、今!   ・・・・・ライズ?   ・・・・・見間違いだろ!?

ブレーキを踏んだまま、、、更に流れを凝視していると・・・・

 ピュッ!  微かな水しわのような・・・・・待望のライズが!!!!!


Dsc02025 何と!  薄暮のライズ・シーンをこんな春先に見かけるなんて!

 慌てて車のエンジンを止め、、、ウエーダーを装着しないまま急いでトランクから毛鉤道具を取り出し、、、川辺へ駆け戻って、、、興奮に震える指先で7Xの先糸へ ミッジ・パラティルト を結んだ。。。
 ここから完全な日没まで・・・時間との勝負だ!

 風の拭きつける中、堰堤下の白泡の切れ目からプールのヒラキへと、、、流れが撚れる辺りの僅かなフィーディング・レーンで断続的にライズは起きた。
既に、視界の中には夕闇が入り込んでいる。

 革靴のまま、飛び石伝いに 望む立ち位置 へとにじり寄って行く。。。
流れの中に頭を出した旧いテトラポットの残骸に両足を乗せ、位置を決める。
危なっかしいが・・・・・ここしかない。。。

Dsc02032
 2投目までを風でフィーディング・レーンから外し、執念の3投目。。。もう夕闇が隣に居る。。。

白泡から続く流れの撚れを#20の毛鉤がふわふわと押し流されていく・・・・・レーンへ入った。。。

 瞬転、、、ピラッ!

 一拍送り込んで、、、極小毛鉤特有のトルクを加速してゆくセットフック!!

 グンッ! 。。。乗った!

 魚が走る度に夕闇の流れへ白銀色が散って行く。。。

 極小毛鉤による皮一枚のフッキングを気遣った丁寧なやり取りの後、ネットに収まったのは白銀に染まるM川の山女魚。   この流れでも厳しかった冬から少しずつ春色を取り戻し始めていたようです。


 早春の夕暮れに巡り合った貴重なライズ。
来る日毎に、流れへ少しずつ、僅かずつ、、春が見えて来ました。


 早春のライズ巡礼の小さな旅はまだまだ始まったばかり。。。
明日の流れはどんな表情で迎えてくれるのでしょうか?

 良い釣り旅を。。。

 

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