晩冬の夕暮れゲーム
昨夕のコト、、、今にも雪が舞い降りそうな空模様の下、寒さに震えながら外出先より戻り、すぐさまデスクに向かって今週末に掛かる急ぎの業務スケジュールを調整していると、、、
プルルル、、、『あ~Nobさん? 今、電話してて大丈夫? 今ネ、釣り帰りに例の温泉から上がって○○川を通りかかったもんだから、橋の上から川を覗いて見たらさ・・・ライズしてるの・・・見付けてしまったんだヨ。。。プールにサ! それで、これから遣って見るつもりなんだけど、結果をお楽しみに!』、、、と 中華-楓林・S氏 から緊急の現場中継予告が・・・。
そうか、、、そう云えば今日は水曜日で中華-楓林の定休日だったんだ。
S氏も好きだよナ。。。こんな極寒・雪降りの日に。。。あそこらの川辺じゃ標高も高いから北風ピューピューで氷点下じゃないの??
うう・・・っ、想像しただけでも、、、悪寒が。。。
それにしても早いトコ、、、作業済ませてしまわないと・・・。
5分後、再び、、、プルルル、、、『ちくしょ~、くやしぃ~、、、ヒラキ側でミッジに5回出たんだけど、全部スッポ抜け! 大きいのが一発目に出てキテ・・・もうメロメロ。。。 ナニか?良い作戦は無い? えっ・・・パラティルトの極小サイズ? あ~、アッタ! ウン、これでやってみっから・・・。』
電話の先のS氏は氷点下の中、川辺で相当アツクなっていたようです。
ああ~っ、それにしても早いトコ、、、作業済ませてしまわないと・・・。
またもや、その5分後、三度目の、、、プルルル、、、『ダメ! 流したら一発でデカイのが、ぬう~ッと出てモッコリと咥えたのに、反射的に早アワセしちゃった、、、あ~、、、ちくしょ~、、、今夜は眠れね~カモ。。。
ゼヒ、、、近日中に・・・俺のカタキは討ってね。 もう、帰るから後はヨロシク。。。 じゃ、またネ。』
電話を切り、デスク脇の時計を確認すると時刻は午後5時を指しています。
そして、窓から見える風景には既に夕闇が漂い始め、疎らな雪も混じり始めていました。
そうか、、、あの流れの状況なら、S氏が見たというミッジの大量羽化も可能性あるか?
きっと、この寒波で本来出るはずの雪代も抑えられて、山女魚達はライズしてたのかも・・・。
う~ん、、、後を引き受けて、、、同じ状況で釣りするとしたら、、、寒波が居残る明日中に何とかしないと・・・。
あっ! それには、、、早いトコ、、、遣り掛けの作業済ませてしまわないと・・・。
そんな、前日の遣り取りも在ってか? 今日は朝からヤル気モードに一挙突入!
早起きして連絡事項をリレーションして・・・・・、更に取引先には理由不明の午後遅くから不在となる案内をしつつ、急ぎルーティンの業務に精を出し、そして川辺に向かって車を走らせたのが午後3時15分。

いや~っ、、、それにしても、、、昨日よりも天候が悪いかも。。。
雪雲が行く手に被って来ており、川へと向かう道端には既に薄っすらと雪が積もり始めています。
午後4時。 S氏のカタキを討ちに・・・昨夕聞いた流れに到着。
川辺の風景は未だ冬の真っ只中。 雪も舞って、ナカナカの風情。
どれ、、、流れを確認と・・・。
いや~っ、やはり寒いナ。 しかし、、、ウカウカしてると日が暮れちまう。。。
腰上は氷点下、、、腰下は水温3度なんて、、、以前立ち寄った 気仙川のヒカリ釣り を思い出させる タフ・コンディション の下、覚悟を決めてウエーダーを装着。
ミッドウエイトのフリースのアウターを2枚重ね着して、、、防寒した上にウエーダーを着け、更に雪対策でゴアのウエーディング・ジャケットを羽織って準備完了。
時計は午後4時15分。
目の前に広がる平瀬を静かに渡渉して、所々に点在する石裏の深みを丁寧に#20のミッジ・パラティルトで探っていくと、対岸瀬尻の石脇から・・・・・パシャリ・・・・・とライズ!
トンッ! 乗ったー!
クンクンと HARDY Graphite-Marvel の竿先に生命反応が伝わって来る。
続いて姿を現したのは、今季初となる 小型の山女魚 だった。
とても幼い姿の山女魚だけれども、記念すべき初・山女魚。 いや~、正直、嬉しい!
この冬景色の中、半信半疑で出掛けて見て、まさか水面絡みの毛鉤で山女魚に出逢えるとは。。。
まだ、暗くなるまで時間も在るし、、、どんどん行こうヨ。。。と釣り心が誘ってくる。
S氏が苦戦したプールでは、今夕のライズは無かったが、やはりパラティルトを送り込むと・・・同サイズの山女魚がまた。。。
ひとしきりプールを探った後で、入川点の下流側に見えた深瀬のヒラキも気になり、遠回りしてヤブコギを。
このヤブコギの途中、棗の枝で親指を刺した挙句、急斜面で背面滑りも敢行!?
右手親指から血を滲ませながら辿り付いた深瀬の石裏からは、8寸級の美しい岩魚が水面を行く極小毛鉤へと全身を現しながら反応して来ました。 いや~、この寒さの中で岩魚まで現れるとは。。。。。
[ Sさん、、、これで、頼まれた先夕の カタキ は討ったコトになるでしょうか? ]
夢中で流れの中を行き来する内に、フト気付けば、夕闇に舞う雪が目立って白さを増して来たようです。
冬景色の流れからそろそろ立ち去らないと・・・帰り道が凍り付いてしまうでしょう。
川から上がり、帰り支度を終えて車を走らせ始めると、、、既に前照灯が必要な暗闇になってました。
西洋毛鉤による山女魚釣り師の記憶にまた一つ、"晩冬の夕暮れ"が納まりました。
良い釣り旅を。。。
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