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2006/09/24

本日の山女魚~9/24

Dsc01867 秋分の日も過ぎたこの日曜日、朝から秋晴れの天候にも恵まれて、仙台市内・広瀬本流の傍らにある田圃では稲刈作業が本格的に行なわれていました。

 「実りの秋」稲刈り風景を通り掛かりに眺めていると、、、間もなく終了となる河川遊漁期のことが気になります。
訳も無く、残り日数のなかであと何度、休日が入っているのか確認しては胸を焦がしてみたり・・・。
若かりし頃、デート予定が在っても、こんなに焦る程ではなかったようナ・・・。

 先日の嬬恋フォークコンサートではないですが、、、40過ぎてHOTなままのモノゴトが自分に在ることがちょいと嬉しかったりも。。。  しかし、なんとかならんかナ・・・この胸を突いてくる寂寥感。。。

毎年巡ってくるコトながら・・・秋という季節が運んでくる 物悲しさと寂寥 は、川辺に通い続けた釣り人だけが特に強く感じられる感覚なのかもしれません。

 皆さんは、連休となった昨日・今日、良い釣り旅を味わいましたか?


Dsc01866 さて、今日は秋晴れの日曜。
“不肖の親父”ながら父親ですから当然、朝~日中は家庭サービスにも勤めなければいけません。

 「物悲しさと寂寥」を押し殺しながら買い物と用足し、息子達の付き合い。

 そして、自宅に帰ってからストックが減っていた 極小コカゲロウ毛鉤 を3本ほど緊急タイイング。
時間の無い中でパッパッと巻き上げた割には、望むバランスが取れていたのに少々驚きながら、、、急ぎ毛鉤道具を準備します。

 自宅を出たのが午後4時30分。  現場着が午後5時ちょいと前。
晴天・休日の広瀬本流は釣り人が沢山・・・と思いきや、先回から通う流れには人影が在りません。

 日中は日差しも強かったせいか? 釣り支度をしながら川辺に居ても先日のような川風の肌寒さを感じない。

お馴染みとなった、広瀬本流用の REVIEW FC-8303改 へ DT#3を巻き込んだHardy FeatherWeight という何時ものシステム。。。「何も足さない・・・何も引かない」そんな信頼の道具建て。
これに6Xの先糸と自宅で巻き上げたばかりの毛鉤をフリーノットで結んで準備完了。


 刻々と西に傾いてゆく陽の光が深瀬に反射してキラキラ・・・・柔らかな光彩を放っている。

コカゲロウ、、、ヒラタカゲロウ、、、ガガンボ、、、ヤマトビケラ、、、そして、ヒゲナガ。。。
夕闇が次第に川面を染めて行くに従い、流れに登場する"賢者"の顔ぶれは変わる。
 
   バシャッ! ピシャッ! ゴポンッ!
プールに入る深瀬の中ほどからヒラキに掛けて、トルクのある流れがヨレる位置では、山女魚達のライズが始まっている。

   流芯で微かなライズ斑紋を見せるのは大型の。。。
   その下手ヒラキのカケアガリにかけての斑紋は一回り小型のか。。。

 しかし、毛鉤竿を収めたまま自分は川面を眺め続ける。
もっと、、、高く、、、疾く、、、強く、、、広瀬本流に棲む山女魚達が食餌の様子をこの目に焼き付けておきたいと思った。。。来る禁漁期の心の糧となるために・・・

  
Dsc01868  午後6時30分  微かな視界に入る『逢魔が時』を摘んだのは尺越えの虹鱒。

  午後7時10分  月光が僅かに照らすヒラキの浅瀬に浮かんだ『逢魔が時』には大型の山女魚。

 今夕も闇に沈んだ広瀬本流の流れでは、ヒゲナガの流下があった。

  グン・・・グン・・・グンッ・・・・・重厚な振幅のローリング・ファイト

セットフックの動作と共にフルベンドして行く FC-8303改 と流れに突き刺さるライン。
それに続いて Hardy FeatherWeight の逆転音が今夕も広瀬本流へと響き渡る。。。

 

 Dsc01856
 秋の夕暮れに込み上げる寂寥を広瀬本流が慰めてくれたようです。

 この秋は、あと幾度、川辺に立てるか。。。

  皆さんも良い釣り旅を!   

 

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2006/09/23

本日の山女魚~9/22

 先日の台風が過ぎてから、、、仙台では朝に晩に随分と涼しくなって来てました。
日が暮れて、秋の風が吹き抜ける川辺に居ると薄手のフリースを羽織りたくなる・・・そんな“肌寒さ”と云った方が良いくらいの気候。
 川辺に向かう車窓からは始まったばかりの稲刈り風景も見えて、本格的な秋の到来となったようです。
 
 先回の釣りから、連休を間に挟んで10日間程は仕事や私用で時間の取れない状況、、、おまけに秋雨前線+台風による広瀬本流の大増水が重なりましたから、晴/雨プログの記事更新もままならず、毎度お立寄りの皆さんには大変失礼しておりました。

 Dsc01845
さて、今日で9月も残り10日を切ってしまい、今シーズンも最終局面。

 毎年、この時期は気ばかり急いて、、、良い思いが出来た広瀬本流の流れの何処へ立とうか?といつも出掛けに悩むコトが多いのですが、今年は既に心に決めた流れがありますから、秋晴れとなった今夕は迷う事無く先回のポイントへ直行でした。


 川辺への到着が午後5時。
今回は幾分早めに出掛け、西に傾いた秋の日差しの下、流れの羽化状況を確認しておくことに。

 深瀬に続くプールの流込みを見渡せる位置にある流れの土手の上から眺めていると、、、既に散発的に羽化が始まっていたコカゲロウへのライズ。。。を発見!

 プールのヒラキ側で起こるライズはウグイのモノ、、、流速のある流込み側の葦際の大石裏に時折起こる鋭いライズ斑紋は、、、どうやら山女魚のよう。

 用意して来た釣り支度を済ませ、先程のライズ地点を目指して、まずは広瀬本流を腰上まで水に浸かりながらの渡渉。

広瀬本流用のREVIEW FC-8303改 に DT#3を巻いたHardy FeatherWeight、そして7Xの先糸という道具建てに#20のコカゲロウ・イマージャーをフリーノットで結束して、先程目撃したライズを狙う。

 ライズまでは流芯を跨いで30度ほど下手、目測12ヤード程。  
 静かに腰まで流れに入り、もう一度ライズの状況を確認。

 パシッ!   
 大石の裏側に出来た反転流に乗るイマージャーに鋭いライズが起きた。

あの反転流に乗ってくるコカゲロウを選んで捕食する山女魚のようだ。
山女魚は難しい流れに入っている。

 リーダーへのフロータント処理とティペットのシンク処理を確認して毛鉤を投射。

 竿の撓みを最大限利用して大きいモーションのバックキャストからループスピードを抑えてライトカーブ。。。
 そして、上流側への大きいリーチ。。。

 大石裏へと毛鉤を差し込むように置きに行く。。。

   パシャリ、、、小さなライズ斑紋が・・・・・

 一拍置いて、ラインを滑らせるようにセットフック。

   コツン  乗ったー  

毛鉤を銜えたのは小型の山女魚。
この前後の流れから同じような山女魚をコカゲロウ・イマージャーで幾つも拾ううちに、気付けば、、、夕闇が川面に落ち始めていた。


急速に川辺は秋の夕暮れを迎えている。
肌に当たる川風が見る見る体温を奪い、、、左手にツイストするフライラインはそのしなやかさを失って行く。

 流れの筋からヒラタカゲロウが飛び出し始めたと見る間に、深瀬の流芯で大型の魚が一発ライズ!

 夕暮れで狭まった視界の中に高速で飛翔するヒゲナガが飛び込んで来た!

暗緑色に染まる流れに腰まで入りながら、毛鉤を広瀬本流仕様のフラッタリング・ヒゲナガ『逢魔が時』へと急ぎ結び換える。

 夕闇と川面の境目は既に視界の向こう側だ。。。
ザーーーーーと広瀬本流の瀬音だけが感覚に反響して行く。。。

 漂い浮かぶ『逢魔が時』が微かに闇の流れに確認出来る。
ここで、、、くる、、、はずだ。。。。。

Dsc01851
   モコリ!

押しの強い深瀬の正面下手で毛鉤が没した。
五感全てを動員して感じるライズ!

 ラインを滑らせながらバット側のトルクでセットフック!! 

 ドズ・・・ッ!  乗ったーーー

   グングッ・・グン・・ッ・・・・・ 大きな振幅のローリング!

良いサイズの山女魚だ。。。

  ジッジィーーーーッ、、、、、
  Hardy FeatherWeightの逆転音が夕闇の広瀬本流へと響き渡る。。。


暗闇の中、重厚なローリングファイトに続く、流速を利した大型の山女魚特有の疾走を上手く切り抜けてランディング。

 毎度のコトながら・・・今夕の山女魚にも、ランディングする瞬間までハラハラ・ドキドキさせられました。
自分にとって何時になってもこの感覚は消えそうにありません。

 川岸まで戻り、毛鉤を外そうと・・・山女魚を確認してみると、、、薄墨を散らした様なパーマーク、力感のあるヒレの具合と流麗な体型、、、いつも見ている広瀬本流の美しい山女魚です。

 しかし、、、残念なことに右唇が一部欠けていました。  きっと、幼魚だった頃に釣り針に掛かった経験のある山女魚なのでしょう。  いつもにも増して丁寧に『逢魔が時』を外し、そして山女魚が流れに戻って行くのを見届けました。

 今夕見た傷のある山女魚にも、ここで自分と出会うまでの物語があるのでしょう。。。
そんなコトをしみじみと考えながら、闇に沈む流れを後にしました。


 秋の釣り、、、シーズン終期の釣り、、、は何故だか?山女魚釣り師を感傷的にさせるようです。
今夕もまた一つ、秋の記憶に自分だけの物語が追加されました。

 秋の良い釣り旅を。。。。。

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2006/09/12

本日の大山女魚~9/11

 仙台では、今日も昼過ぎから小雨が穏やかに降り始め、、、静かな初秋を思わせる天候でした。
市街地から郊外へ向かう道沿いの田園には稲穂が垂れているのが見て取れます。

 そろそろ季節も、夏から秋へと模様替えのシーズンになったようです。
 

Dsc01837 この夕べ、、、雨空の下を業務連絡の為、事務所へ戻ってみれば、、、クライアントの急な都合で打合せが明日へと順延に。。。
 ま、こんなこともあるサ。。。   さてと・・・折角、時間が空いたのだから、、、早速、釣り支度しようかナ。。。

 既に時計は午後5時15分を回っていましたから、支度を急いで川辺へと駆け付けねばいけません。


 このシーズン終期の狙いは先日試していた流れに、、、と定めていますから、後は川辺に釣り姿で立つだけ・・・イブニングのハッチに間に合えば、後は一心に流れと向き合うだけ・・・です。

 現場到着が午後5時40分。  釣り支度を済ませて川辺に立つ頃には、既に夕暮れの闇が・・・。


広瀬本流用となった REVIEW FC-8303改 へ DT#3+バッキングを巻き込んだHardy FeatherWeight という先日と同じ道具立て。  渇水が続いて川辺に人出の多かった夏越えの神経質な山女魚のライズを取りに行く為には、着水とこれに続く水面でのドリフトが僅かでも柔らかいシステムの方が効く・・・と先日釣りをして感じた結果でした。

そして、先糸6Xに『逢魔が時』をフリーノットで結束し準備は完了。

 風も無い初秋の穏やかな小雨降る夕闇。
 そして、暗緑色に染まり始めた流れ。。。

 大石の沈むガンガン瀬から続く深瀬に掛け、、、増水で波立つ川面を凝視しては、今夕攻めるべきポイントを選定して行く。  夕闇に急かされる様にして、腰下までのウエーディングで深瀬の頭へと位置決め、、、

 流れの中の一本の杭となって気配を鎮めて行く。。。


 午後6時を僅かに回って、、、視界にある押しの強い流芯にピシッと一発! 微かなライズを感じる。
そしてもう一度、、、今度はその少し下流側で、、、

  カディス・ピューパの流下が早めに始まった。。。
  早い流れのそこ、、、ここ、、、にライズする山女魚の気配が満ちている。


川幅一杯に水が流れる中で、、、底石のある深瀬の流芯周りへと山女魚達は集まっているようだ!


  『逢魔が時』とリーダーのフロータント処理を確認して、先のライズ地点へと毛鉤を投射。
  ループスピードを抑えてストレートキャスト。。。上流側への小さなリーチ。。。
  そして、続けてのパドル・メンド。。。
  
  すぐに、、、早い流れへとリーダーは捕まるがこのままドラッグさせて、、、微弱なフラッタリング。。。一度
  、、、フリードリフトして、、、そしてもう一度フラッタリング、、、、、

      モコリ!!    

押しの強い流れの下手30度で毛鉤の行く手に鼻先が現れ、摘むような音の無いライズ!
    大型だ!

 ラインを滑らせながらバット側のトルクでセットフック!!  
流れの押しが強く半拍も待てないままでのフッキング動作。

ドスンッ!! グンッグンッ・・・グンッ・・ フッ!

      アア、、、何と。。。。。    浅掛かりでヌケてしまった~~~。  くう~っ。。。


神経質なライズ対策に・・・と選んだ FC-8303改 のバットパワーも、強い流れの中からライズする魚を掛けるには足り無さ過ぎる。。。

Dsc01826
      ちくしょー、、、今のはデケーッ。。。。。

今の大型魚のライズ・シーンが頭の中にこだまして、冷静な思考を奪って行く。

      今のはデケーッ。。。。。今のはデケーッ。。。。。


 闇の中、、、タバコを取り出し、後悔に震える手でゆっくりと火を点けた。

 この状況では、もう一つ大きいのが出たとしても、選んだ道具立てでは・・・やはり先の二の舞。。。
もっと流速が抑えられる深瀬ヒラキ側、、、下流側へ移動しよう。。。  そして、先糸を太めに代えて心持強く、大きく鉤掛かりまで持ち込むんだ・・・・・。

 深瀬のヒラキには時を経たテトラポッドが1つ頭を出して、仕切り直しには格好のポイントだった。
このテトラの前後左右は流速も抑えられ、夕闇の中、この流れに走るヒゲナガの姿も確認出来た。


再び、『逢魔が時』へとフロータント処理を施して、テトラの頭へと毛鉤を投射。

  ループスピードを抑えてストレートキャスト。。。続くパドル・メンド。。。

  毛鉤は流れに乗ってテトラへと向かっていく。

  このままドリフトさせて、、、微弱なフラッタリングを一度。。。
  
  テトラの手前側をドリフトしながら、、、、、、もう一度フラッタリング、、、、、

  そのまま漂い切ろうとする刹那・・・・・


      モヤモヤ・・・・・フッ!  またしても、、、吸い込んでいく大型のライズ!

      闇の中、微かに認識できた視界から毛鉤が姿を消した。    

  

Dsc01838
強く意識して・・・間を一拍置いた、ラインを滑らせながら竿全体でのセットフック動作。
  

      ドズンッッッ・・・!!    乗ったーーーーー!!

グンッ・・・グンッ・・・グンッ・・・・・・・・・・ 
大きく重厚な振幅のローリング!

FC-8303改はフッキング動作で強くフルベンドしたままの状態、、、ラインのテンションを一杯に締め上げている。
そのプレッシャーを受けて、なお平然と魚は川底へと向かって行ったのだ。。。

大型の山女魚だ。。。それもスーパーヘビー級の・・・・・。


 確かに鉤掛りまでは、、、、、上手く行ったが、、、、、
超弩級の山女魚はピタリと流れの底に潜航したまま張り付いてしまった!

 息を呑んで、魚の出方を伺う。。。。。  糸の先には途方も無い大きな山女魚が。。。。。

ひっそりと、動かない、、、意に介していないんだ、、、、デカイ、、、、デカイ、、、、


  グンッ、、、グンッ、、、、、竿全体でのリフティング・プレッシャーを受けながら、超弩級山女魚は動き出した。

一本の大きな流木でも掛かったような流れの抵抗を感じる重さ、、、、、竿はグリップまで曲がってこれに応酬するが、山女魚は全く抵抗無く下流へと移動を始める。

重厚な、、、そして滑らかに加速していく超弩級山女魚の動き、、、、、重厚なローリング・ファイトがそれに加わって・・・・・。

  ジッ、チュィーーーーーーーーーーッ、ィッ、、ジュ、イィィーーーーーーーーン、、、、、、、、、、、、

Hardy FeatherWeightの逆転音が夕闇の広瀬本流へと響き渡る。。。


 突然、、、、、反転する超弩級の山女魚。
水面に突き刺さったままのラインが押しの強い深瀬を物ともせず上流へと疾い動きで移動して行く。

再び、Hardy FeatherWeightの逆転音。。。。。今度は少しだけ短く。。。


 何度も何度も山女魚は広瀬本流を巡航し、その後ろを従者のように引き回される自分が居た。。。


山女魚と自分の応酬は時間の経過と共に・・・・・圧倒から均衡に、、、、、そして抑制へ、、、、
次第にその力学バランスはこちら側に傾き、、、、、ついに、、、闇の中のランディングを敢行!

 いや~、、、見えた魚体といつものネットを見比べて・・・瞬間、青くなったのが本当のところ。
これまでは普通の 尺 なら問題無かったのですが、この超弩級山女魚は体高があり過ぎてフレームを潜らない恐れがあったのです。

実際、ネットに頭半分だけ入ったのを見計らい、残る片手で尾鰭の付け根を押さえ込んで岸辺に突進する・・・なんて大騒ぎのランディングになってました。

 
 ネットに収まった瞬間の魚体の重いこと・・・・・。
川岸まで戻る間、山女魚が暴れる度に、愛用してきたネットが壊れてしまうんじゃないかと本気で思いました。

 しかし、、、ファイトもさることながら、このオス山女魚の持つ品格・迫力に見蕩れましたね。
体高・肉厚・鼻の曲がり具合・魚体の色艶・ヒレの張り、、、改めて、、、こんな山女魚が棲む広瀬本流には再び驚かされました。
Dsc01821

 今回、素晴らしい山女魚と出会えた事を広瀬川に感謝です。

 川辺から帰宅して、未だ、山女魚の躍動感が、、、竿を握った右腕、そしてランディングした左腕に強く残っています。   自分だけの秋の記憶に、もう一つの物語が追加されました。

 何時の日か、、、再び、大山女魚に出逢えることを願いながら。。。

深まる秋の良い釣り旅を!


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2006/09/09

本日の山女魚~9/9

Dsc01813
 週の中頃から秋雨前線が東北南部を覆って、一昨日、仙台では夜半に強い雷雨となっていました。

 この雨で川沿いに久しぶりのまとまった降水となり、、、8月末からの渇水で干からびかけていた広瀬川本流もやっと生気を取り戻した様です。

これまでは夏モードだった川辺の羽化状況が、先夜の雨を境に劇的な変化を遂げ、、、昨晩、そして今夕と続けざまに・・・羽化したばかりの ヒゲナガ を自宅玄関先で見ることが出来ました。
 いよいよ、、、本格的な秋の羽化シーズンが始まったようです。


雨によってもたらされた、、、モヤモヤの湿気を帯びた空気と朝からの曇り空が今夕起きるだろうイブニング・ライズへの期待感を膨らませてくれます。
 このところ続いた急ぎの仕事でここ一週間ほどは川辺に立ってなかったせいか? 8月頭以降、姿を見かけなかったヒゲナガを目撃したら、、、どうしようもなく仕事が手に付かなくなって、、、ホント困ったもんデス。。。

 この夕刻、山女魚が目の前を横切る・・・白昼夢を見る・・・禁断症状を来たした為、緊急の対処療法として釣りに出掛ける事に・・・。  


 自宅を出たのが午後4時50分。 この時期の日没は6時前。
運転しながら、、、僅かな時間でライズを一発狙い出来る、、、広瀬本流の幾つかの流れを頭の中でピックアップしては記憶と現況を照らし合わせ、立つべき流れを選定して行く。

 ガンガンに押しの強い深瀬から続く大石の沈んだ穏やかなプール、、、そして今夕、コカゲロウに続いてヒゲナガが流下してくるはずの、、、そんな理想的な流れは・・・・・。

 そうだ! あそこだ! ・・・・・閃いたのが、数年前まで通い込んでいた広瀬本流のとある流れ。


 現地着 午後5時20分。  曇り空の夕暮れの下、手早くウエーダーを履き、川辺へと急ぐ。
蒸し暑く湿った川風に霧雨が混じり始めた。  雨が落ち始めたようだ。。。  

 初秋の夕闇は川面に降りて流れを染めている。
そして、、、プールのヒラキではウグイのライズが始まった。


 広瀬本流用の REVIEW FC-8303改 に DT#3を巻いたHardy FeatherWeight が今夕の道具立て。
全長12ftのスローテーパー・リーダーに4ftの6Xティペットを追加。

羽化のメインメニューとなる筈のコカゲロウパターンを前提に選んだシステム。  狙い通りとなるか・・・。

 増水で腰まで上がった流れを渡渉して、右岸側からのアプローチ。
#18のパラティルトをフリーノットで先糸へと結束して、大石の沈む深瀬のヒラキ側から探って行く。。。

 夕闇は更に深くなり、12ヤード程視線の先にある毛鉤は流れの波間で微かに見え隠れしている。
期待を込めて、ヒラキの流芯周りを攻めるものの・・・・・出ない。。。


 突然、、、中型の山女魚が上手にある深瀬の中ほどで派手にライズ!   バシュ・・ッッッ!!
続けざまに、、、今度はその下流側の流芯の対岸側で一回り大型の山女魚が派手に・・・・・・・・・・。

   バシュッ・・・・・バシュ・・ッッッ!!

更に、こちら側でも・・・・・・・・・・。     バシュ・・ッッッ!!


 カディス・・・・・だ。   何時の間にか、、、、、ピューパの流下が始まっている!
水面直下でカディス・ピューパが早い流れに揉まれながら、走り始めたようだ。。。

 暗がりの流れに腰までウエーディングしたまま、毛鉤を急ぎ『逢魔が時 #10』へと結び換える。
闇の中で6Xの先糸はアイになかなか通らない。。。。。その間も、山女魚達の饗宴が。。。。。バシュッッッ!

Dsc01811

 『逢魔が時』をセットして、すかさず、先程の大型の山女魚のフィーディングレーンをトレース。。。

バックキャストからループスピードを殺しながら薄くライトカーブ、、、そして大きく上流側へのリーチ。
押しの強い深瀬の流芯に着水した毛鉤、、、カーブが掛かったラインとリーダーが延び切りろうとする刹那。。。

 『逢魔が時』は流れの中へと引きずり込まれた!
 
 ラインを滑らせるように静かに竿の手元側のトルクを使ったセットフック!!

   ドスンッッッ!!  乗ったーーーーー!!
 
 
 FC-8303改はフルベンドしたまま、、、、、
 そしてラインは早い流れに突き刺さったまま動かない。。。。。
 
   ジワッ、、、ジワッ、、、とラインが引き出され、、、、、

 次の瞬間、大型の山女魚特有の流れを存分に利した重く疾いローリングファイト!
 夕闇の流れに大きな白銀が疾い動きで明滅する。

 流れを切って伸びていくライン。
 広瀬本流の夕暮れに響き渡る Hardy FeatherWeight の激しい逆転音。。。

   ギッ、ギャイイイーーーーッ、、、ギィィィーーーッッッ、、、


 腰まで押しの強い流れに浸かったまま、フルベンドしたFC-8303改を握り締めて山女魚との攻防。
遣り取りの末、、、、、大きな白銀色に輝く山女魚をネットに収めた時は、やっと開放された・・・という安堵感で一杯でした。

Dsc01812
 川辺に戻り、確認してみるとオリーブ色に染まる幅広で筋肉質な大山女魚。
やはり、、、秋の広瀬本流の山女魚はこうでなくちゃ、、、という理想を絵に描いたような魚。


 今夕も狙い通りに美しい山女魚と出逢えて、、、久しぶりの対処療法は効き過ぎたくらい・・・でした。

これで、、、また禁断症状が一層辛くなるんだよナ、、、と自分自身に気付いても"後の祭り"。。。
そう云えば、仙台のお祭り「定禅寺ストリート・ジャズ・フェスティバル」も今日・明日の開催でしたね。

 こちら、音楽のお祭りは禁断症状がありませんから、イブニング前にどうぞご観覧下さい。
観覧無料です。


 では、残るシーズンも良い釣り旅を。。。

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2006/09/03

初秋の名月~9/3

Dsc01793

 気付いてみると、、、何故だか、お盆明けからこのところ、記事の書き込みがスローペースになってました。
まぁ、、、自分の生業である業務が最優先されますから、仕事で忙しければ当然、川辺には立てない訳で・・・。
 今シーズンも残すところ1ヶ月弱となり、出来るだけ時間を見付けて川に向かっていたいと、、、そう感じています。


 今日は、朝早くからの出張で鶴岡市にある 湯殿山スキー場 を会場に開催された 『第30回 月山ワインまつり』 制作業務。

■ 厳選した山葡萄から醸造されたという「30周年記念限定の月山ワイン」白・赤・ロゼも会場では大変好評のようでしたよ。  全国的に未だ未だこのワインは知る人ぞ知るのブランド、、、生真面目で商売下手・口下手な庄内人が月山の自然と気候で丹精込めたお酒ですから・・・本当のワイン好きを唸らせる佳品・・・ワイン好きな方、東北・山形方面に釣りにお出掛けの際は是非お試しを! 国道112号線沿い鶴岡市内沿線で販売中です。
 <月山ワインHP http://www.mmy.ne.jp/ywine/maker/tagawa/tagawa00.html >  
   以上、一部宣伝まで・・・。  

 そして、業務の帰り足、夕刻ほんの僅かな時間でしたが、今シーズン初めてとなる寒河江川の流れに立つ事が出来ました。

 上の画像は、この夕べ、寒河江川・大井沢の流れに浮かんだ月。
澄んだ秋風を思わせる冷気が降りた川面に柔らかな光を落として、、、初秋の月は夕暮れの空に舞い上がっています。  


 撮影後、異様に渇水した流れではコカゲロウへの散発的なライズが瞬間的に始まり、、、あっと云う間に終了。
そんな、ライズの終わる寸前、際どい場面で極小の毛鉤へと結び直し、一つだけ掛けたのが大型の山女魚。
18時過ぎのことでした。

 舐めるような微かなライズへ毛鉤を入れると、水面が窪む。

 一拍我慢して、ラインを滑らせながら静かに、しかし確信したセットフック。。。

   ドスッ! 乗ったーーーーー。
   ギューーーーッ、グングン、、、キュウーーーーーンッ、、、とローリングファイト。

 HARDY Graphite Marvel 7'8"#4 が綺麗にフル・ベンドして、山女魚のローリングに応酬する。
月明かりを受ける夕暮れの流れに大型の白銀が明滅しては疾走する。

 暫らくの疾走後、足元にまで寄せた大型の魚体。。。おおーっ、でかい山女魚。。。いいね~。
それじゃ、、、ネットをと、、、、、

 アレッ、、、んっ、、、何だ、、、ネットは、、、
ネットリリーサーが新調した熊鈴に絡んで外れないのか?。。。ンッと。。。ダメか。。。

 などと、、、こちらが気を取られている内に山女魚はまた流れに突進、、、おっとと

  ギューーーーウッ、、、、フッ・・・・・・・・・・

ありゃー、外れちまったか、、、、、残念残念。。。
ま、今回は「山女魚とご縁が無かった」(ブッシュマスターF=使用許諾)ようで・・・・・。

 そんな訳で、今回、山女魚の画像はUP出来ませんでした。
幅広な寒河江川の美しい大山女魚は自分の網膜だけに刷り込まれてしまいました。
不本意では在りますが、、、この点、平にご容赦下さい。


 しかし、、、寒河江の流れに浮かぶ月の方がもっと美しいか・・・?
いやいや、、、広瀬の大山女魚が棲むというあの流れに浮かぶ月もナカナカ・・・・・。

 秋風が吹く流れに浮かぶ月明かり、そして照し出された大山女魚 そんな夕暮れの光景を今シーズン中に再び実現したいものです。
 あの寒河江の大山女魚には特に・・・・・ですね。

 さあて、、、これから毛鉤を準備しようかな。。。

気付いてみると、部屋の窓にもあの月が浮かんでいました。
 
 9月も良い釣り旅を。。。

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